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ネコタチ
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しおりを挟む「お、遅くなってしまってすみませ、ん…………って。何事だよ、これは」
「おーおー、元気だなぁ緋桜もドクトルも。派手にやるなら外に出て行ってくれよ?」
トイレから戻ってきたら、リビングが修羅場と化していた。なにやら香さんが顎に手を当てて真剣に考え込んでいるすぐ横で、ガチギレの緋桜さんがドクトルに殴りがかっているとか。
寸前で俺達が戻ってきたから、緋桜さんは冷静さを取り戻して拳をゆっくり下ろす。ドクトルの上から退いて、暗い顔で香さんの元へ。
そして、ギューッと抱き着いた!?え、え、何事!?
「シオン、あれはいつものことだから放っておいていいよ。それよりほら、水分」
で、俺は俺で悠一に手を引かれて元の席に座ろうとしたんだが。グンッと手を引かれて、悠一の膝の上に座らされた。安定感バッチリなのがムカつく。
後ろから抱きしめられる格好になり、その状態でお茶が入ったコップを口元に持ってくる悠一。これは店長が発狂するだろ……
と思ったら、静か。それもそのはず。店長の姿が見えないと思ったら、真っ赤な顔でグデーンと酔い潰れて寝ているんだからな。
店長以外の5人は全員が男。2組のカップルがいて、残り1人がゲイだとしても。ちょっと無防備すぎないか?
悠一はそんなのお構いなしに、俺の唇にコップを押し付けてくるし。あぁ、自分で飲めるって。飲むけどさ。絶対、俺の声、聞かれたよなぁ……
結構声、我慢できなかったし。俺のせいじゃない。勝手におっ起てて、勝手に突っ込んでガンガン奥を突きまくってきた悠一のせいだ。俺は悪くねぇ。
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