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【7】聖女 家を借りる

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 なんだろう、すっごい豪邸とか?

「あの、手持ちがあまり無いので、その――……」
「ああ、大丈夫よ。むしろタダで良いっていうか、住んでもらうならこっちがお金を払わなきゃならないっていうか……」
「ぶふぉ!」

 その言葉に、ジェイドが飲んでいたコーヒーを勢いよく吹き出した。
 汚い……。

「モルガナさん、それ例の負の遺産・・・・の話じゃ無いでしょうね!?」

 ふ、ふのいさん……?

「そうだけど……。
 でもそうね、女の子に勧める物件じゃなかったわ。そもそも惑いの森との境界線にあるから物騒だし」

 惑いの森!
 それなら金策として『天使』を狩るのに便利なのでは。
 それに蒼天花ブルースターも生えてたし、ハーブを収集するのにも効率的かもしれない。

「モルガナさん! わたしそこ見てみたいです!」

 前のめりになってお願いすると、彼女はちょっと心配そうな顔になる。

「構わないけど……。大丈夫?」
「はい!」
「まぁ、ルチルっち『天使』倒してたし、そういう意味では大丈夫だと思いますけど」

 ジェイドが顔を引きつらせている。
『そういう意味では』って、他にどういう意味があるのかね?

 ランチの後で、わたし達はさっそくその家を見に行くことにした。
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