ガサツ聖女はヌイグルミ魔王に溺愛されても絶対に真実の愛のキスをあげたくない!〜伝説の聖女は身分を隠して森の中でポーション作りのスローライフ〜
聖女をやめたい『伝説の聖女』 × キスで美青年に戻る『ぬいぐるみ姿の魔王』
魔王は封印された。勇者パーティの一人、十六歳の聖女ルチルを巻き添えにして――……。
――それから百年。
目覚めの時は唐突に訪れた。
魔王の魔力をほぼほぼ吸い尽くし、ルチルは魔力つよつよとなって目覚めた。
彼女の目の前には、フェルトで出来たぬいぐるみが。
「おはようございます。あの時封印された魔王です」
「……は?」
魔力を吸われて無力化された魔王は、人形の姿になっていた。
さらにぬいぐるみは彼女の手を取って続ける。
「覚えていますか? 封印の直前、僕の顔面に蹴りを入れたことを?」
「そ、そんな事もあったかもしんない……」
「あの靴底に、僕は初めて人の愛を感じたんです!」
「おかしいよ! お前はよ!!」
ぬいぐるみ魔王は自ら彼女のしもべと成り下がり、魔力供給に口づけを求めてくる始末。
一方百年後の世界では、ルチルはその身を挺して魔王を封印した高潔なる聖女として伝説になっていた。
だが、育てられた宗教施設で虐待されたあげく自分の意に反して『聖女』にされたルチルは、『聖女』という清廉潔白な肩書き自体を嫌っていた。
「もう聖女やめる! 『全ての人の幸せ』とか知らん! 自分が幸せになることを第一に考えます!」
彼女は、今度は自分自身のために力を使おうと決意。
伝説の聖女本人であることは隠し、魔女として森でハーブの栽培やポーション作りをしてのんびりひっそり第二の人生を歩み始める。
だが、彼女の作ったポーションが領主の息子を救ったことで『奇跡のポーション』などとと呼ばれ出したり。
素材集めに魔物退治に行けば、魔王から受け継いだ魔力で初級の攻撃魔法でも一撃必殺の威力だったり。
やがて彼女は『境界の魔女』として意図せずその名を馳せていくようになる。
※サブタイトルにキャラクター名が入っているお話しは、ヒーロー視点・三人称です。
魔王は封印された。勇者パーティの一人、十六歳の聖女ルチルを巻き添えにして――……。
――それから百年。
目覚めの時は唐突に訪れた。
魔王の魔力をほぼほぼ吸い尽くし、ルチルは魔力つよつよとなって目覚めた。
彼女の目の前には、フェルトで出来たぬいぐるみが。
「おはようございます。あの時封印された魔王です」
「……は?」
魔力を吸われて無力化された魔王は、人形の姿になっていた。
さらにぬいぐるみは彼女の手を取って続ける。
「覚えていますか? 封印の直前、僕の顔面に蹴りを入れたことを?」
「そ、そんな事もあったかもしんない……」
「あの靴底に、僕は初めて人の愛を感じたんです!」
「おかしいよ! お前はよ!!」
ぬいぐるみ魔王は自ら彼女のしもべと成り下がり、魔力供給に口づけを求めてくる始末。
一方百年後の世界では、ルチルはその身を挺して魔王を封印した高潔なる聖女として伝説になっていた。
だが、育てられた宗教施設で虐待されたあげく自分の意に反して『聖女』にされたルチルは、『聖女』という清廉潔白な肩書き自体を嫌っていた。
「もう聖女やめる! 『全ての人の幸せ』とか知らん! 自分が幸せになることを第一に考えます!」
彼女は、今度は自分自身のために力を使おうと決意。
伝説の聖女本人であることは隠し、魔女として森でハーブの栽培やポーション作りをしてのんびりひっそり第二の人生を歩み始める。
だが、彼女の作ったポーションが領主の息子を救ったことで『奇跡のポーション』などとと呼ばれ出したり。
素材集めに魔物退治に行けば、魔王から受け継いだ魔力で初級の攻撃魔法でも一撃必殺の威力だったり。
やがて彼女は『境界の魔女』として意図せずその名を馳せていくようになる。
※サブタイトルにキャラクター名が入っているお話しは、ヒーロー視点・三人称です。
目次
感想
あなたにおすすめの小説
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
追放された悪役令嬢は辺境にて隠し子を養育する
3ツ月 葵(ミツヅキ アオイ)
恋愛
婚約者である王太子からの突然の断罪!
それは自分の婚約者を奪おうとする義妹に嫉妬してイジメをしていたエステルを糾弾するものだった。
しかしこれは義妹に仕組まれた罠であったのだ。
味方のいないエステルは理不尽にも王城の敷地の端にある粗末な離れへと幽閉される。
「あぁ……。私は一生涯ここから出ることは叶わず、この場所で独り朽ち果ててしまうのね」
エステルは絶望の中で高い塀からのぞく狭い空を見上げた。
そこでの生活も数ヵ月が経って落ち着いてきた頃に突然の来訪者が。
「お姉様。ここから出してさし上げましょうか? そのかわり……」
義妹はエステルに悪魔の様な契約を押し付けようとしてくるのであった。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる