6 / 14
朝焼けの女神⑥
しおりを挟む朝焼けの女神、⑥
北海道の思い出
最終日は宿泊棟の外壁をペンキで塗り潮風対策をしていた。美味い飯を食い、オーナー自慢の風呂に入り、三浦はベットでスマホを眺めていた。
ふと昔ブロックされてしまった元彼女のことを思い出していた。
その日は、
どうやら一年前から付き合っていた彼女の井口飛鳥からブロックされてしまったようだ。
スマホでラインをブロックされてしまった時の対応方法を調べているが、結局は連絡が取れてもそこから先が肝心だから、ブロックされた事実をラインの運営会社が丸く隠してくれてるのを引き剥がしても、自分の傷を舐めるだけって事か。
ゴールデンウィークを使って北海道に旅行に行った時の話だ。
2人とも旅行が好きで一泊の旅行に行ったりしていたのだが、どうしても喧嘩をしてしまう。
それでも北海道は2人が行ってみたい場所だ、仲直り出来るかもしれない。旅行代金も頑張って飛鳥の負担を少なくしてあげて三か月も前から予約をとった。
旅行への期待が2人の会話を華やかにした。幾つもの案を話しては短い旅が楽しくなるのか考えながらも、飛鳥の喜ぶ顔が見たくて彼女中心の旅になっていった。
行って見ると、5月の札幌はまだ寒い。桜が咲くぐらいの暖かさだった。楽しみにしていたライラック畑は遠くから見ると土の色のままで、小さな葉が首を出した程度だった。ライラック畑を見渡せる場所にレンタカーを止めて2人で肩を並べてため息をついた。楽しみにしていたから残念だったが、丘陵の形に畝る畑を見ているだけで北海道に来たんだと思えて嬉しかった。
開放感があって広い空と大地のんびりとした時間があって素敵な旅行だった。
札幌のホテルが最終日の宿だった。予約を取った寿司屋で美味しい寿司を食べて、飲み足らずコンビニで買ったお酒でホテルの部屋で乾杯しながら今回の旅の反省会をした。
意外に飛鳥は楽しい事ばかりを教えてくれた。寿司屋が1番の感激だったらしい。大きなネタが口の中いっぱいになった様を楽しく笑いながら話してくれた。
いっぱい笑って少し酔いが回ったのかソファーに並んで座っていると、三浦の肩に頬を預けて来てくれた。
三浦はずっとこうして2人でいたいと、気持ちを込めた言葉を出そうとしたが、飛鳥の乾杯の声で機会を無くしてしまった。
部屋も広く窓も大きく、札幌の都会の街並みがホテルの窓の外に見える夜景が綺麗だ、重なって窓に並んでまったりしている2人が映る。
もっと飛鳥を感じたくて、肩を抱いて引き寄せた。飛鳥も窓を眺めている。
脇を抱く様に腕の位置を変えて見た、シャワー後に着ていたスエットの下にはブラを付けていない。下から手を差し込んでサワサワと胸を揉んでいった。乳房が大きい飛鳥の胸を押し上げる様にするだけで興奮してしまう。
飛鳥の顎が仰反る様に上に上がる、その首筋の白い肌にキスをした。
そのまま飛鳥は立ち上がり両手をバンザイする様にベットに寝ころんだ。
三浦の顔を見上げて見ている。
うっとりとした飛鳥の顔を見て興奮してしまった三浦はそのままスエットをたくし上げて胸の突起に舌を這わせた。
「強くしないで」と飛鳥が呟くと可愛い声に興奮が膨らんで来る。
興奮したまま胸の揉んでスエットとパンツを脱がせて舌で飛鳥が1番感じる所に舌を這わせた。溢れるぐらい飛鳥の愛液を感じたらギンギンになったシンボルを突き刺した。
「アアン、待って」
聞こえたが聞く耳を持たない、飛鳥はこれが好きなんだと信じて疑わない。
飛鳥は俺の物だと身体でわかって貰う為に一つなんだと知って貰う為に腰を動かして愛を伝えた。
「ハァハァ」と飛鳥の喘ぎ声が部屋に響いている。どうしてこの女はこんなに可愛いのだろう。
どこを触っても柔らかい。脇の汗の匂いがたまらないいい匂いがする。
こうして楽しめる、こんな毎日がきっと来るはずだ。この確か感覚がそう思わせる。三浦は甘い夢を見ながら夜を過ごした。
最終日遅い時間の
自宅に帰った日、お土産の振り分けをしてたら「別れ」を言われた。
その日は、空港に着いたら思いっきり疲れが出てしまいそままタクシーで三浦の家に向かった。
飛鳥の家も近いので一度、三浦の家で荷物を整理してその後食事と一緒に彼女の家まで車で送る事にした。
早速荷物を解いて部屋に土産物を並べた。
「冷凍パックの物はこれだけだな、これはうちの冷凍庫に入れるから冷凍箱ものそのまま持って行って良いよ」
せっかくの旅行だったのに飛鳥はうなだれている。気分がコロコロ変わる人だから気にしないのが1番いい方法かもしれない。
「風呂入るよ?少し待ってて、どこかで飯食ってそのまま家に送るよ」
三浦は立ち上がって背伸びをしてそう言った。
その後ろから、
「好きな人ができたの別れようね、この旅行はお別れの旅行だったのよ」
「ええー何言ってるの?」
三浦がふりかるとガサガサと荷物をまとめて、忘れて物がないか周りを見渡している。
それから飛鳥は何も言わず、荷物を持って1人で部屋を出て行こうとした。
「何言ってるの、ちょっと待ってよ」
「ここからは1人で帰れるから」
強くそう言って立ちあがろうとした。
パニックになって強く肩を掴んだ。
「そんなとこが嫌い!」
振り払う様に身を捩り背中を丸めて三浦の部屋から出て行った。
殴って引き留めるのか?追いかけて泣きつくのか?ただ見送る様に立ち尽くしてドアの閉まる音を聞いていた。
気分屋の飛鳥だから時間が経てば気分も変わるだろう。スマホで撮った写真データを送れば返事も来るだろう。
そう思って3日が経ったが返事も無い。
そして今ラインがブロックされている事を知ってまた落ち込んでる。
どうも恋愛は続かない。
女って信用できない。
これはどうしたら良いんだろう。
もう一年以上前の話しだ。
それから旅は1人旅になった。自然にだけ向き合い、人とも話さず自然と向き合っている。
ヨガ教室に通って入るが女性とは距離をとってしまう今はそれが自分に合ってる気がする。
浜辺で見かけた女もそうだ。
知らないうちに居なくなってしまう。
忘れてしまいたい。
あの浜辺の朝焼けの女神を心を奪われてしまわないうちに。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる