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温かい肉そば
切符集め
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また意識が飛んだかと思うと、心地よい小刻みな振動で連は目が覚めた。
目の前の窓から長閑な景色が走り抜けていく。
連は、ガラガラに空いている電車の座席に座っていた。
次はのうがた~のうがた~
のうがたって、どこだっけ…。
電車が止まり、着いた駅の看板には「直方」と書いてあった。
連ははっとした。
ここは、福岡の筑豊線の車内だ。
珍しい読み方だから、記憶に残っている。
じいちゃんとよく一緒に乗ったな。
そう思っていると、窓越しに小さな連とじいちゃんが降りて行くのが見えた。
連は慌てて追いかける。
切符くーださいっ!
さっきよりも少し背が伸びた小さな連が、改札窓口の駅員さんめがけて飛んで行き、元気よく言った。
この子は切符が好きなもんでね、記念にもらえますか、と後からじいちゃんが来て、説明する。
いいですよ、はいどうぞと渡された切符には、「乗車記念・使用済」のスタンプが押されていた。
小さな連は、ありがとうございます!と大きな声で言うと、背負っていたリュックからファイルを取り出して広げた。
筑豊線の駅の切符が一駅ずつ、きれいに順番に貼られている。
自慢のコレクションに「直方」の切符を加えると、小さな連はにんまりして喜んだ。
次の駅も行こう!じいちゃん!
この頃、連は切符集めにハマっていた。
全駅集めるために、一駅、一駅、切符を買っては降りる、を繰り返していたのだ。
難しい漢字や珍しい読み方の駅は、かっこいい気がして、特にお気に入りだった。
家族で福岡に帰省した夏休みは、よくじいちゃんがこの遊びに付き合ってくれて、色んなところに連れていってくれたのだ。
2人は改札を出て切符を買い直す。
次の電車までは15分。駅のベンチに座って待つ。
すると、じいちゃんはポッケから手帳を取り出した。
そこには、達筆な字で、駅の名前や乗り換えスケジュールが書かれていた。
じいちゃんは、毎月、時刻表本を買うのが趣味で、お出かけの時は手帳にきれいに書き留めておくのだ。
連は首を長くして、その手帳を覗き込む。
次の駅はね、鞍手って言うんよ。それからその先の折尾で乗り換えてね…
落ち着きのない小さな連も、じいちゃんの話に夢中で耳を傾けている。
これは何て読むの?ここには、どうやって行くの?
小さな連には知りたいことがたくさんあって、じいちゃんは笑っている。
また一緒に出かけたいな。
連は呟いていた。思えば、乗り物が楽しいことは、じいちゃんから教わったのだった。
ーー電車が参りますーー
構内にアナウンスが鳴って電車が目の前を駆け抜けると、連の意識も遠のいていった。
目の前の窓から長閑な景色が走り抜けていく。
連は、ガラガラに空いている電車の座席に座っていた。
次はのうがた~のうがた~
のうがたって、どこだっけ…。
電車が止まり、着いた駅の看板には「直方」と書いてあった。
連ははっとした。
ここは、福岡の筑豊線の車内だ。
珍しい読み方だから、記憶に残っている。
じいちゃんとよく一緒に乗ったな。
そう思っていると、窓越しに小さな連とじいちゃんが降りて行くのが見えた。
連は慌てて追いかける。
切符くーださいっ!
さっきよりも少し背が伸びた小さな連が、改札窓口の駅員さんめがけて飛んで行き、元気よく言った。
この子は切符が好きなもんでね、記念にもらえますか、と後からじいちゃんが来て、説明する。
いいですよ、はいどうぞと渡された切符には、「乗車記念・使用済」のスタンプが押されていた。
小さな連は、ありがとうございます!と大きな声で言うと、背負っていたリュックからファイルを取り出して広げた。
筑豊線の駅の切符が一駅ずつ、きれいに順番に貼られている。
自慢のコレクションに「直方」の切符を加えると、小さな連はにんまりして喜んだ。
次の駅も行こう!じいちゃん!
この頃、連は切符集めにハマっていた。
全駅集めるために、一駅、一駅、切符を買っては降りる、を繰り返していたのだ。
難しい漢字や珍しい読み方の駅は、かっこいい気がして、特にお気に入りだった。
家族で福岡に帰省した夏休みは、よくじいちゃんがこの遊びに付き合ってくれて、色んなところに連れていってくれたのだ。
2人は改札を出て切符を買い直す。
次の電車までは15分。駅のベンチに座って待つ。
すると、じいちゃんはポッケから手帳を取り出した。
そこには、達筆な字で、駅の名前や乗り換えスケジュールが書かれていた。
じいちゃんは、毎月、時刻表本を買うのが趣味で、お出かけの時は手帳にきれいに書き留めておくのだ。
連は首を長くして、その手帳を覗き込む。
次の駅はね、鞍手って言うんよ。それからその先の折尾で乗り換えてね…
落ち着きのない小さな連も、じいちゃんの話に夢中で耳を傾けている。
これは何て読むの?ここには、どうやって行くの?
小さな連には知りたいことがたくさんあって、じいちゃんは笑っている。
また一緒に出かけたいな。
連は呟いていた。思えば、乗り物が楽しいことは、じいちゃんから教わったのだった。
ーー電車が参りますーー
構内にアナウンスが鳴って電車が目の前を駆け抜けると、連の意識も遠のいていった。
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