文字の大きさ
大
中
小
70 / 706
連載
191、息子さんでしたか
俺たちはいったんクワットロに向かった。
宿屋に入り、途中で手に入れた大雑把なワールドマップをテーブルに開くと、図書館で手に入れたあの呪いポイントのスクショを読んでヴィデロさんと二人手元の地図と示し合わせて印をつけていく。
呪いの石像は全部で4つらしいけれど、実際に手に入れた地図を改めてみてみると、4つではなく、7つのポイントがチェックされている。
「一度はライオンさんの石像の洞窟に行こうと思ってるんだ。もしかしたら欠片が残ってるかもしれない。他の欠片が落ちてたらすぐにでももとに戻せるかもしれないし」
「そうだな。ここからだと砂漠都市を経由するよりそのまままっすぐ西に向かった方がいいのかもな。途中森に塞がれるかもしれないが、砂漠都市を経由してしまうと大きく南下してしまうことになる」
中央の山の麓についているバツ印を目指して、ヴィデロさんの指がクワットロから真横に動いていく。そこから扇状に砂漠が広がって行ってるから、そのバツ印がライオンさんの洞窟で間違いなかった。
しっかりとセィ城下街にもバツ印がついてるのを見ると、もしかしたらこのバツ印を回ったら身体が集まるのかもしれない。
「ここはジャル・ガーさんの洞窟で、こっちが多分西の入り口を守ってる熊さんのいる洞窟だと思う。高橋が勇者と一緒に行ったって言ってた場所が確かここらへんだったから。南の洞窟がどこを指すのかわからないけど、そこら辺を回れば身体を全部回収できるかもしれないね」
「全て中央寄りなのが救いだな。じゃあ、まずはこの洞窟に行って、次は南下して砂漠都市の下の方のバツ印に向かおう」
「うん」
ヴィデロさんと一緒に行動すると馬を使えるっていうのがすごく助かる。俺一人だったら歩きか短距離転移のみで、しかも行ったことのない場所には行けないから。
それに、一人だと気ばかりが急いてしまってなかなか進まない自分にイライラしそうだけど、ヴィデロさんといるとそんなことがないのがほんとにありがたい。
寝る前に街で色々と補充することにして、ざっと計画を練り終わった俺たちは街に繰り出した。
「海鮮丼、たくさん買ってカバンに入れて置けないかな」
「それはすぐに悪くなると思うぞ」
「でもこれは時間経過しないカバンだから大丈夫、だと思いたい」
「……現地に来て、作り立てを食べてこその名物だと思うんだが……」
ちょっとだけヴィデロさんに可哀そうな子を見る目で見られてしまった。
そっか。そうだね。魚は鮮度が大切だ。
そんなことを話しながら、海鮮丼屋さんに向かう。すると、前に来た時は閑散としていた裏通りが、見違えるように賑わっていた。
周りには新しいお店とかが出ていて、大通り並みに人が行き来していた。もちろん半分はプレイヤーたち。でも半分はこの街の人たち。
「何か裏通りが発展してる……」
驚きながら二人で足を進めると、寂れたような店構えだった海鮮丼屋はリニューアルしたらしく、綺麗な造りになっていた。外待ち用の椅子が壁際に並んでいて、そこに二人ほど座って順番を待っていた。
両隣にも食堂みたいなものが並んでいたけれど、肉丼屋と野菜丼屋らしく、食材が被ることがなさそうでどの店も盛況のようだった。
「すごいことになってるね」
「ああ……こんなことになっているとは想像もつかなかった」
ヴィデロさんも驚いたような顔で人の流れを見ていた。
二人で海鮮丼屋の待ち椅子に座って順番を待つ。
入り口には『話題の魚の店!』と誰が書いたのか、ポップが張り付けられていた。あの店主さんがこれを書いたのかな。
順番になったので二人で店に入ると、店の中も綺麗にリニューアルされていて、店主一人だけじゃなくてちゃんと店員さんが注文を取っていた。
壁には三種類くらいの丼の名前が貼ってある。
カウンターに座って、忙しく魚をさばいている店主に「二つお願いします」と注文すると、店主が顔を上げて無言でぺこりと頭を下げた。
その時に丁度裏のドアが開いて、魚の氷漬けを抱えたカトレさんが入って来た。
「今日捕れた魚持ってきたぞ。ははは、今日も盛況だな!」
カトレさんの言葉にも、店主は一つ頷いただけだった。うん、口下手だ。
思わずヴィデロさんと顔を合わせて和んでいると、カトレさんがヴィデロさんを見てハッとした顔をした。
「あんた、前に高橋君と一緒にいた人じゃないか?! ってえと隣がマック君……?」
すごく不審な目で見られてしまった。確かに前に会った時はもっと大人な俺だったし。
挨拶と返事をすると、カトレさんはカウンターの中から俺とヴィデロさんに向かって手を差し出した。
「高橋君とあんたらがこの店を宣伝してくれたから、店構えをこんな綺麗に出来たよ! その節はありがとな! ここに人が集まったのが周りにも影響してここらへんも発展してよお。もしかしたらクワットロがもっともっと大きな街になるかもな! なあジーモ! この子だよ、この子が魚料理にフルーツソースかけて食わせてくれた子だよ。あとあのコルザの油を使った魚料理を作ったっていう!」
「いやあの、俺何も宣伝できてないって言うか」
「けいじばん? ってのに載ってたって言いながら来る客が増えてな! ジーモ! それからあれよあれよって間にここら一帯がこんなにな!」
握手をした瞬間、手をぶんぶんさせて大興奮のカトレさんの言葉に、店主さんが顔を上げた。
さっきまでの人見知りはどこ行ったと突っ込みたくなるほどに俺をまじまじと見る。
そして、一旦口を開いて、そして閉じて、また開いた。
「……君は、セッテに行ったことがあるのか……?」
考えた末に、そうポツリと訊いてくる。
はい、と返事をすると、また少しだけ考えてから、口を開いた。
「宿屋で、飯を食ったのか……?」
「食べました! めっちゃ美味かったです! 帰りにお弁当を作ってもらっちゃったんですけど、絶品で! 奥さんがすごく優しいんですよ! でもってご主人は寡黙で職人肌で、なんかなかなか会えないところに息子さんが……息子さん?」
セッテで優しくタオルを貸してくれた女性を思い出しながら話していくうちに、あることに気付く。もしかしてこの人。
「息子さん、ですか……?」
思わず指さしてそう訊くと、店主さんは黙って頷いた。
そして何事もなかったかのように、俺から目を逸らしてまた手を動かし始めた。すぐに注文した物が俺とヴィデロさんの目の前に置かれる。そして、そっとその横に果物を切った小皿が付けられた。これ、頼んでないけど。
驚いていると、カトレさんが来た時の勢いのままに店主さんの背中をバン! と叩いた。
「なあにサービスなんて粋なことしてるんだよ! 成長したなあジーモ! んじゃ魚はいつもの所に入れとくから早めに使っちまえよ! じゃあな、二人とも!」
怒涛の様に去っていったカトレさんを、店の中にいたほぼ全員が呆気にとられたような顔をして見送った。
店主さんはもうこっちを見ることもなく黙々と作業を開始し、店員さんは忙しくテーブルの間を歩き回っている。
俺とヴィデロさんは顔を見合わせて、もう一度店主さんを見てから、目の前の料理に手を伸ばした。
馬を繰り道なき道を進む道中、ヴィデロさんはずっと俺の頭に顎を乗せていた。
「俺、あの店主があんなに話すの、初めて聞いた」
「え……?」
溜め息とともに降って来た言葉にん? と思っていると、ヴィデロさんがローブ越しに俺の頭にちゅ、とキスをする。
「いつもは会計の後一言ありがとうというだけなんだ、あの人。でもなんでマックはそういう人とああいう風に……ごめん、やきもちだ」
はぁ、と溜め息を吐くヴィデロさんを思わず振り返って覗き込むと、ヴィデロさんは苦笑していた。
俺もあの店主さんと話が出来るとは思ってなかった。でも、すごい偶然というか巡り合わせってあるんだなって。
「前にね、この羽根が壊れちゃったときにさ、あの人のお母さんがすごく親身になってくれたんだ。あと、あの人のお父さんが料理人で、すっごく美味しくて大きなお弁当を作ってくれて。滅多に会えないところに息子さんがいて、その息子さんと俺を重ねちゃったとかあの人のお母さんが言ってたんだけど。確かに、セッテとクワットロじゃちょっと遠いよね。でも俺、あの店主さんがああ言ってくれなかったら気付かなかったよ。お父さんも寡黙な人で、今思うとすごくそっくりなのに。今度セッテに行ったら息子さんは元気だったって教えたい」
説明をしつつ、セブンに羽根を壊されたときのあの女性の顔と、帰り際にサムズアップしてくれた旦那さんの顔を思い出して頬を緩めていると、おでこにちゅ、と唇が降ってきた。
俺が話しやすいようにと、ヴィデロさんは馬のスピードを少しだけ落としてくれている。
「マックが俺に惚れてくれたことが奇跡のような気がしてきたよ」
「それを言ったら俺の方だよ。ヴィデロさんが俺を好きになってくれたのが奇跡だよ」
告白されなかったら、きっと今も俺は普通にゲームとしてこの世界を楽しんで、ヴィデロさんは門番さんとして俺に接してくれている毎日を送っていたと思う。
こんな風にこの世界の深い所に関わって、あっちとこっちを繋ぐ一端に関わって、ヴィデロさんと同じ未来を望むなんて、ちょっと前までの俺では考えもつかなかった。
だって、ヴィデロさんに会うまでは誰かと付き合ったりとか、そもそも誰かを好きになったりとかしたことなかったゲーム一筋の単なるガキだったし。今もガキなのは変わりないけど。
色々な偶然が重なって今があるっていうのは、やっぱりこれもレガロさんの言う運命ってやつなのかな。俺、まだ間違えないで運命の糸を手繰り寄せることが出来てるのかな。
途中何度か休憩を入れつつ、馬さんとヴィデロさんに頑張ってもらって、日暮れには件の洞窟に辿り着いた。お尻痛い。
馬さんに待っててもらうように言って、木には結ばずに洞窟に足を踏み入れる。
魔物が出たら馬さんがしっかり逃げれるように、木には結んじゃダメなんだって馬屋の人が言ってた。その代り、これを吹けばちゃんと帰ってくるよと言われて、馬笛を渡されたんだ。
洞窟の中は、少し暑くて、空気が乾燥していた。
足場はほぼ砂で、歩きにくい。
出てくる魔物は砂漠に出る魔物とほぼ変わりないから、ヴィデロさんがほぼ一人で蹴散らしていた。戦闘は俺出番なしだよ。ヴィデロさんほんと強い。
順調に奥まで進み、時に砂に足をとられ、時に横から吹き出す蒸気にビビりながら進むと、ジャル・ガーさんの部屋と同じような造りの扉が現れた。
「ここが石像があったところかな」
「ああ。開けてみるか」
二人で扉に手を掛けて、全身を使って扉を開ける。
すごく重い扉は、ギイ、ギイという耳障りな音を立てながら、少しずつ開いた。
二人が入れるくらいの幅が開くと、俺達は中に入った。
すごく、いやな感じがした。
感知を使うと、祭壇の所からそれはひたすら漂っていた。
石像は、辛うじて右足だけが祭壇の上にポツンと残っている。
鑑定を使うと、『壊れた石像の一部(右足下部)』となっていた。太腿と合わさりそうでほっとした。でもこの足だけで複合の呪いに掛かるらしく、残された足からすごく嫌な感じの気が出ていた。
セィで使ったのと同じ手を使ってその足をインベントリに回収すると、俺たちはさらに周りを見て回った。
でもやっぱり右足しか残されていなかった。残りは左足なんだけど。どこに持ち去られたんだろう。セィのあの建物にもっとあったのかな。それとも、他にバツ印の付いた場所にあるのかな。
ちょっとだけ残念に思いながら、祭壇の洞窟を抜け出した。
感想 555
あなたにおすすめの小説
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結済。
おまけのお話を時々更新したりしています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
ふたりの動画をつくりました!
もしよかったら、プロフのwebサイトからどうぞです!
表紙や動画にはAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
【8月書籍化♡】キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!
これは、あざと可愛い悪役令息の義弟VS.あざと主人公のおはなし。
ボクの名前は、クリストファー。
突然だけど、ボクには前世の記憶がある。
ジルベスターお義兄さまと初めて会ったとき、そのご尊顔を見て
「あああ!《《この人》》、知ってるう!悪役令息っ!」
と思い出したのだ。
あ、この人ゲームの悪役じゃん、って。
そう、俺が今いるこの世界は、ゲームの中の世界だったの!
そして、ボクは悪役令息ジルベスターの義弟に転生していたのだ!
しかも、モブ。
繰り返します。ボクはモブ!!「完全なるモブ」なのだ!
ゲームの中のボクには、モブすぎて名前もキャラデザもなかった。
どおりで今まで毎日自分の顔をみてもなんにも思い出さなかったわけだ!
ちなみに、ジルベスターお義兄さまは悪役ながら非常に人気があった。
その理由の第一は、ビジュアル!
夜空に輝く月みたいにキラキラした銀髪。夜の闇を思わせる深い紺碧の瞳。
涼やかに切れ上がった眦はサイコーにクール!!
イケメンではなく美形!ビューティフル!ワンダフォー!
ありとあらゆる美辞麗句を並び立てたくなるくらいに美しい姿かたちなのだ!
当然ながらボクもそのビジュアルにノックアウトされた。
ネップリももちろんコンプリートしたし、アクスタももちろん手に入れた!
そんなボクの推しジルベスターは、その無表情のせいで「人を馬鹿にしている」「心がない」「冷酷」といわれ、悪役令息と呼ばれていた。
でもボクにはわかっていた。全部誤解なんだって。
ジルベスターは優しい人なんだって。
あの無表情の下には確かに温かなものが隠れてるはずなの!
なのに誰もそれを理解しようとしなかった。
そして最後に断罪されてしまうのだ!あのピンク頭に惑わされたあんぽんたんたちのせいで!!
ジルベスターが断罪されたときには悔し涙にぬれた。
なんとかジルベスターを救おうとすべてのルートを試し、ゲームをやり込みまくった。
でも何をしてもジルベスターは断罪された。
ボクはこの世界で大声で叫ぶ。
ボクのお義兄様はカッコよくて優しい最高のお義兄様なんだからっ!
ゲームの世界ならいざしらず、このボクがついてるからには断罪なんてさせないっ!
最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクは、可愛さと前世の知識を武器にお義兄さまを守りますっ!
※表紙その他のイラストはAIにて作成致しております。(文字指定のみで作成しております)
⭐︎⭐︎⭐︎
ご拝読頂きありがとうございます!
コメント、エール、いいねお待ちしております♡
「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」書籍発売中!
連載続いておりますので、そちらもぜひ♡
【完結】悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
本編完結済です。
もっちもっち感謝祭で、リクエストいただいたお話を更新しています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
皆の動画をつくりました!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
表紙や動画にAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
【完結】憧れの先輩アルファに告白されたんだがどうやら罰ゲームだったらしい
ある日の放課後、校舎裏で花壇の手入れをしていた上田凛斗に告白してきたのは、憧れの先輩であり校内の人気者でもある上條蘭世だった。
目付きの悪さと暗い性格のせいで恋人どころか友達もいない凛斗は、戸惑いながらもお試しで蘭世との交際をはじめたのだが……
美形溺愛アルファ×三白眼平凡オメガ
ベータだった俺が後天性オメガになったら、幼馴染アルファがもっと過保護になりました
ごく普通のベータとして生きてきた村井圭太(むらいけいた)は、ある日突然、希少な「後天性オメガ」に転化してしまう。
不安な日々が始まる……かと思いきや、幼馴染アルファの白河泰雅(しらかわたいが)とはまさかの両思い。
早々に『番(つがい)』となり、幸せな日々を送っていた。
「オメガになっても俺は俺」と持ち前のポジティブさで新しい生活に向き合っていく圭太。
だが、晴れて番となった泰雅は、今まで以上に過保護になっていく。
どんなトラブルも二人なら大丈夫!
過保護で執着強めなスパダリ幼馴染攻め(α) × ポジティブで男前な元ベータ受け(β→Ω)
明るくて幸せいっぱいオメガバース!
私の大好きなオメガバース。
愛をたくさん詰め込んだので、みなさまにも楽しんでいただけますように。
辺境食堂の隠れΩなのに、拾った皇帝陛下が嫁になれと迫ってくる
元宮廷料理人で隠れΩの青年レオは、帝国の辺境で小さな食堂兼農園を営みながら、誰にも縛られない平穏なスローライフを送っていた。
ある日、レオは裏庭の不思議な洞窟で、血まみれになって倒れていた大柄な青年アレクを拾う。
彼の正体は、お忍びで辺境を訪れていた帝国最強のα皇帝だった。
身分を隠してレオの家に居候することになったアレクは、レオの作る絶品の手料理と、彼から漂う穏やかな香りに冷え切った心を溶かされていく。
一緒に土を耕し、美味しいご飯を分け合ううちに、相反するはずの二人のフェロモンは心地よく調和していくが、やがて帝都からの追手が迫り……。
手料理が繋ぐ心と体。身分差を越えた、最強α皇帝と隠れΩ料理人の美味しくて甘い辺境スローライフが幕を開ける!
※本作にはボーイズラブ要素およびオメガバース設定(α、β、Ωの概念やフェロモンに関する描写)が含まれています。苦手な方は閲覧にご注意ください。