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第一章
第8話 王命
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アインは、幻獣使いギルド「アイゼン」のリーダーだ。
俺は、仕事をこなすため、王都中央区にある、アイゼンのギルド前にやってきたのだが……。
「リーダー、何してるんですか!? 早く応接室に来てくださいよ!!」
扉を開けるなり、アイゼンの書記官、ツヴァイとぶつかりそうになる。
「おい、ちょっと落ち着け。どうしたんだ、いったい?」
「ニコラウス様が、リーダーに大切な用があるって、お見えになられているんです!」
「……あいつが?」
「はい! 早くしてくださいね!」
ツヴァイは言うことはいったと、そそくさと持ち場に戻っていく。
俺、全然ニコラウスに会う心の準備できてねーんだけど、会わなきゃダメ?
無視したかったが、ツヴァイに恥を欠かせるわけにはいかないので、まっすぐ応接室に向かう。
応接室のドアを開ければ、ソファの傍で立っている、ニコラウスの姿が目に入った。
相変わらず、立っているだけでも絵になるやつだ。
「朝早くに申し訳ありません」
すぐに俺に気づいた、ニコラウスは丁寧にお辞儀をする。
「……何のようだ」
ソファに腰を下ろし、身振りで、ニコラウスにも向かいのソファに座れと伝える。
ニコラウスは会釈して、軽くソファに腰をかけるなり、
「単刀直入に言わせていただきます」
何を考えてるかわからない、翡翠色の瞳でまっすぐに俺を見た。
「王命で、不本意ながら貴方と一緒にSS級任務を遂行することになりました。これから、貴方の家に同居することになりますが……、異論はないですよね?」
いやいや、異論ありまくりですが!?
ピクっとこめかみが動くのがわかる。
「詳細を話しますと……」
王命の内容はこうだ。以前、解決した砂漠化の進行が、今になって再び急速に始まった。更に、砂漠化が進行する地域で、夜な夜な、人と幻獣が融合したような化け物による襲撃事件が相次いで発生している。そして、その現象は、王都郊外の近くにある、王家領地の大森林を中心源に起こっている。そこで、先の事件の功労者である、俺とニコラウスは協力して、早急にその原因究明にあたってほしい。
「貴方の家は王都郊外にありますよね? 利便性の観点から、活動拠点には申し分ありません」
それにしたって、寝耳に水の話しすぎるんだが……。どう断ろうか?
俺は、仕事をこなすため、王都中央区にある、アイゼンのギルド前にやってきたのだが……。
「リーダー、何してるんですか!? 早く応接室に来てくださいよ!!」
扉を開けるなり、アイゼンの書記官、ツヴァイとぶつかりそうになる。
「おい、ちょっと落ち着け。どうしたんだ、いったい?」
「ニコラウス様が、リーダーに大切な用があるって、お見えになられているんです!」
「……あいつが?」
「はい! 早くしてくださいね!」
ツヴァイは言うことはいったと、そそくさと持ち場に戻っていく。
俺、全然ニコラウスに会う心の準備できてねーんだけど、会わなきゃダメ?
無視したかったが、ツヴァイに恥を欠かせるわけにはいかないので、まっすぐ応接室に向かう。
応接室のドアを開ければ、ソファの傍で立っている、ニコラウスの姿が目に入った。
相変わらず、立っているだけでも絵になるやつだ。
「朝早くに申し訳ありません」
すぐに俺に気づいた、ニコラウスは丁寧にお辞儀をする。
「……何のようだ」
ソファに腰を下ろし、身振りで、ニコラウスにも向かいのソファに座れと伝える。
ニコラウスは会釈して、軽くソファに腰をかけるなり、
「単刀直入に言わせていただきます」
何を考えてるかわからない、翡翠色の瞳でまっすぐに俺を見た。
「王命で、不本意ながら貴方と一緒にSS級任務を遂行することになりました。これから、貴方の家に同居することになりますが……、異論はないですよね?」
いやいや、異論ありまくりですが!?
ピクっとこめかみが動くのがわかる。
「詳細を話しますと……」
王命の内容はこうだ。以前、解決した砂漠化の進行が、今になって再び急速に始まった。更に、砂漠化が進行する地域で、夜な夜な、人と幻獣が融合したような化け物による襲撃事件が相次いで発生している。そして、その現象は、王都郊外の近くにある、王家領地の大森林を中心源に起こっている。そこで、先の事件の功労者である、俺とニコラウスは協力して、早急にその原因究明にあたってほしい。
「貴方の家は王都郊外にありますよね? 利便性の観点から、活動拠点には申し分ありません」
それにしたって、寝耳に水の話しすぎるんだが……。どう断ろうか?
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