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「やぁ……っん」

(し、しまった……!)

なんとも、まるで女の子のような声を出してしまった。

恥ずかし過ぎて顔を上げられない。

俺は堪らず、優真にしがみついた。

「ふ……陽斗?どうしたの?」

「ま……って」

「……ベッド、行こうか」

「ひゃ……!?」

突如、ひょいと身体を持ち上げられ、お姫様抱っこにされる。

そしてそのままドサリと、柔らかなマットの上に降ろされると、すぐに優真が覆いかぶさってきた。

「んっ……」

唇が塞がれ、声が漏れる。

そしてゆっくりと、身体が押し倒された。

「ゆ、優真……」

「陽斗……なんでそんなに可愛いんだろうね。僕は恋愛初心者だけど、誰かに恋したり、触れたいと思ったり、嫉妬したり……そういう事が、実際にどういう感覚なのか……分かってきたよ」

そう言って、優真は俺の額に優しいキスを落とす。

(優真……)

俺と居たから分かったのかな、なんて思うと嬉しくなってしまう。

潤んだ瞳で見つめていると、優真はクスッと笑みを漏らし、更に続けた。

「恋愛サークルで学ぶのも楽しいけど、恋愛ってさ……説明出来ないような事も沢山あるんだよね。そして、それはきっと、とても大事な事なんだよ」

「説明出来ない……それって、例えば?」

なんとなくわかる気もするけれど、俺は優真に尋ねた。

優真は「そうだな……」と前置きして、俺の頬に触れた。

「なんで、こんなに可愛いと思うのか、とか」

「……っ」

優真の綺麗な眼に捉えられ、息が詰まりそう。

俺は胸の鼓動を抑えつつ、話に耳を傾けた。

優真は俺の頬に添えていた手を、スルリと下へ滑らせながら目を細める。

「それから……なんで、触れたいと思うのか、なんで……我慢が出来ないんだろうとか、ね」

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