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騙したのか……〜琉兎〜

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う……ぅ……こ……腰…が……

前にもこんなことがあった気がする

なんで俺がこんな目に……

あの男、情緒の欠けらも無いな

痛む腰を上げシャワールームに行く

シャワーを浴びリビングに行くと

「やぁ、腰大丈夫?」

クソ頭ならぬ若頭がいた

「…………」

無言で席に着く

「涼真、飯」

涼真に朝食を出してもらう

「え?無視?……おーい」

クソ頭うるさい

「……クソ頭……まだいたのか」

「え?クソ?……」

「流兎くんそんなこと言ったらダメですよ」

涼真が言うが俺は嘘が嫌いだ

こいつは俺を騙した……

嘘つきと同罪だ

それにこいつは俺に何かを隠している

「涼真、今日俺ここ出ていくから」

「は?」

言い返したのはちょうどリビングに入ってきた帝だった

「帝……来たのか……ちょうどいい」

「どういうことだ?」

帝が威圧する空気が重くなる

「お前たち、俺に何か隠しているんじゃないか?」

帝達がたじろぐ

やっぱり隠しているな

「帝」

帝の名を呼ぶ

「お前は自分を騙すやつと一緒に居たいか?」

「騙しているわけじゃない」

「何も教えないなら騙しているのと同じだ」

「今言えるのか?隠していること全て」

帝が黙る

「……だろうな……所詮俺は性欲処理だろうな」

立ち上がると玄関に向かう

「は?……待て」

帝が腕を掴む

「なんだ?ヤリ足りないのか」

「そういう訳じゃないっ俺はお前を性欲処理だなんて思ってない」

「だったらなんなんだ……それに俺にはどちらでもいい」

「手を手を離せ」

帝は掴んだままだ

「……そうか」

帝の鳩尾を殴る

「っ!? 」

「ではさようなら」

「ぅ……待て」

ドアが閉まりエレベーターで1階に行くと脱走した時のアパートに向かった



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