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「ヤンデレ家庭教師が“ステキ”なおとぎ話を読み聞かせてくれる」
物語のつづき
しおりを挟む学校に通うようになったその子は最近、
あるクラスメートと二人きりで
放課後、過ごすようになりました。
「先生と過ごす時間だけが楽しい」
「先生とずっと二人きりでいたい」
そう打ち明けた頃の己を忘れて、
先生への愛を忘れて、
バカみたいな男と密室で二人きり、
何時間も過ごして……。
挙げ句の果てには
勉強もおろそかになった。
その子はきっと
自分の夢すら忘れたのでしょう。
物語はここまでです。
最後に一つ、問題を出します。
かわいかったはずの教え子に対し、
先生の胸に込み上げている感情を
次の選択肢から選びなさい
A.失望
B.落胆
C.愛情
さあ、答えは?
……ああ、
ごめんなさい。
そのままじゃ声が出せませんね
外してあげましょう……
さあ、答えてください
……はい?
問題をよく聞いていなかったようですね
『ごめんなさい』なんて選択肢はありませんよ
『許して』も『痛い』も『やめて』も無い
そうですか
いつもそんな声をあげて
男を誘ってるんですね
よーく分かりました。
ほら、早く
答えなさい
私がいま、どんな気持ちでお前を見ているか
答えろよ、クズ
【END】
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