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「あの子、なんであんな変な格好してるの?」
「変な格好とか言うなよ・・・。」
茫然としている俺の隣に“彼女”が立った。
小さくなっていく樹里の後ろ姿から、まだ目が離せなかった・・・。
「誰がどう見ても、変な格好でしょ?
ボロボロの男の子の服・・・それも大きいし、髪の毛もどうしたの?
ツインテールにあんな子どもみたいなリボン・・・。」
「それがいいじゃねーか・・・。」
「え?」
「あんなに可愛い見た目なのに・・・あの男の子の格好が、女でも男でもない、“女”でもない“グレーゾーン”だからな。」
首を傾げている“彼女”を見て、生まれて2回目の苦笑いをする。
この仕草は樹里もたまにやっているから・・・
この“彼女”とも、バレンタインの日にチョコを渡され付き合った。
バレンタインの当日の朝、樹里からの半紙のメッセージとキャラメルを、母親から渡される。
半紙には毎回“好き”という文字と小さく“義理”とも書いてあって・・・。
この“義理”に物凄く傷付く。
樹里の字には、何かの力があるからだと思っている。
その“義理”の反動なのか・・・バレンタインの日に“本命”のチョコを受け取ると、その中の子で結構良いなと思う子と付き合うようになる。
「変な格好とか言うなよ・・・。」
茫然としている俺の隣に“彼女”が立った。
小さくなっていく樹里の後ろ姿から、まだ目が離せなかった・・・。
「誰がどう見ても、変な格好でしょ?
ボロボロの男の子の服・・・それも大きいし、髪の毛もどうしたの?
ツインテールにあんな子どもみたいなリボン・・・。」
「それがいいじゃねーか・・・。」
「え?」
「あんなに可愛い見た目なのに・・・あの男の子の格好が、女でも男でもない、“女”でもない“グレーゾーン”だからな。」
首を傾げている“彼女”を見て、生まれて2回目の苦笑いをする。
この仕草は樹里もたまにやっているから・・・
この“彼女”とも、バレンタインの日にチョコを渡され付き合った。
バレンタインの当日の朝、樹里からの半紙のメッセージとキャラメルを、母親から渡される。
半紙には毎回“好き”という文字と小さく“義理”とも書いてあって・・・。
この“義理”に物凄く傷付く。
樹里の字には、何かの力があるからだと思っている。
その“義理”の反動なのか・・・バレンタインの日に“本命”のチョコを受け取ると、その中の子で結構良いなと思う子と付き合うようになる。
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