【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!

Bu-cha

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本気でそう思っていた、数日後・・・



「青さん。
一平さんの第2ボタン、もう大丈夫だからね。」



小関の”家"の一平の部屋で、一平がまだいない時間に望が今日もその言葉を言ってくる。



と、いうのも・・・



「一平さんと青さんが喧嘩をしてまで欲しいとは思わないからね?」



連日のように俺と一平が第2ボタンのことで喧嘩をしているから。
いや・・・一平は普通に”望さんには渡せないよ"と言って、”第2ボタンだけの話ではなくて、俺は望さんには何も渡せないんだよ"と普通に言っていて、それに俺が怒りまくっているだけで喧嘩にはなっていない。



望の前でもそのやり取りをしているので望が今日もそのことを言ってくる。



それには今日もめちゃくちゃイライラとして・・・



床に勢い良く寝転がる。



一平の部屋の床は今日もピッカピカで、潔癖の俺でも簡単に寝転がれるから。



「”大丈夫"とか言うんじゃねーよ!!!
”ほぼ兄貴"で”ほぼ友達"の俺には!!!
”大丈夫"とか言うんじゃねーよ!!!」



「だって青さん、めっちゃ機嫌悪いんだもん。」



「これは望のせいじゃねーよ!!!」



「でも、私が一平さんの第2ボタンが欲しいとか言っちゃったから・・・。」



ショボ~ンとした望の横顔を見て、いつもよりも小さく見えるその姿がどうしようもなく可哀想に見えてしまう。



「このイライラはマジで望のせいじゃねーから。
俺の親父のこと。」



「お父さん、起業するのやっぱりダメだって?」



「それっぽい理由を出しまくってるけど全然頷いてくれね~・・・。」



「青さんでもお父さんからの了承を貰おうとしてるのは何か意外。
お父さんが反対しても自分がやりたいことならやりそうなのに。」



「確かに。」



地元の高校ではなくお坊ちゃま高校に受験させられたあの頃よりも俺はデカくなった。
チ◯コだけではなく色々と・・・マジで色々とこんなにもデカくなった。



「まあ・・・でも、金は一平が出すとはいえ、俺が実質的な社長ともなると、親父からのOKは貰っておきたい。」



一平の部屋の天井を眺めながら続ける。



「俺の親父は成金になれたくらいの男だからな。
正直・・・めっちゃ尊敬してる。」



「ふ~~~~んっ♪」



絶対にニヤニヤとしているであろう望の”ふ~ん"には・・・



「何だよ!!?」



勢い良く望のことを見たら・・・



めっっっっちゃ可愛い顔で俺のことを見下ろしていて、それには何でかこれ以上見てはいけないような気がしてバッッッッと反対側に寝転んだ。



「え、何?」



「何でもねーよ!!!!
とにかくお前は、俺らの卒業式を楽しみに待ってろ!!!
一平の第2ボタン欲しいんだろ!!!?」



「うん・・・、欲しい・・・。」



俺にだけは何でも言える望からのその”望み"を、俺は背中でだけど今日も聞いた。
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