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そしたら、望は大きく顔を歪ませながら泣いた。
めちゃくちゃブスな顔になって泣いて・・・
「貰えないよ・・・。」
そう言って、俺に"俺の第2ボタン”を返そうとしてくる。
"俺の第2ボタン”ではなく"一平の第2ボタン”だと思っているのに、こんなにブスな顔で返そうとしてくる。
だから・・・
「欲しかったんだろ?」
そう聞いたけれど・・・
望は頷くことなく、もっと顔を歪めて泣いた。
それだけではなく、"一平の第2ボタン”を俺に向かって差し出してきた。
「もう・・・大丈夫です・・・っっ。
1回貰えたから、もう大丈夫です・・・っっ。
だから・・・もう、返します・・・っっ。」
"もう大丈夫”と言っている望の顔はどこをどう見ても"大丈夫”ではなくて。
こんなにブスな顔で泣きながら、必死に"大丈夫”にしようとしている。
だから俺も死ぬ気で演技を続ける。
こんなボタン1つ受け取ることが出来ないような望がこれ以上"可哀想”にならない為に。
こんなにも可哀想な望が少しだけでも元気になる為に。
大きく大きく爆笑し、言った。
「それなら今から、俺がピーコート買ってやるよ!!!」
「・・・・・・・・。」
「もう3月か・・・。
もうどこにもピーコート置いてねーかもな・・・。
ちょっと待ってろ、今色んな所に問い合わせてやるから。」
ズボンのポケットからスマホを取り出し操作を始めると・・・
「大丈夫です・・・。」
小さな小さな望の声が聞こえて・・・
「ピーコートは大丈夫です・・・。」
その言葉を聞き、俺は笑顔を作りながらパッと望の顔を見た。
そしたら、見えた・・・。
めっっっっちゃ可愛い顔で笑う望の顔が・・・。
めちゃくちゃ"嬉しい”という顔で笑っている望の顔が・・・。
"号泣するくらい嬉しい”という顔で笑っている望の顔が・・・
「ピーコートじゃなくてこの第2ボタンで大丈夫です。」
"一平の第2ボタン”を・・・、いや、"俺の第2ボタン”を両手で大切そうに胸の前で握る望が、そう言って・・・
「ありがとう、青さん。」
泣いているのにめっっっっちゃ元気いっぱいの笑顔で、キラッキラの笑顔で、マジで・・・マジで、輝いて見える笑顔で、俺にお礼を言ってきた。
めちゃくちゃブスな顔になって泣いて・・・
「貰えないよ・・・。」
そう言って、俺に"俺の第2ボタン”を返そうとしてくる。
"俺の第2ボタン”ではなく"一平の第2ボタン”だと思っているのに、こんなにブスな顔で返そうとしてくる。
だから・・・
「欲しかったんだろ?」
そう聞いたけれど・・・
望は頷くことなく、もっと顔を歪めて泣いた。
それだけではなく、"一平の第2ボタン”を俺に向かって差し出してきた。
「もう・・・大丈夫です・・・っっ。
1回貰えたから、もう大丈夫です・・・っっ。
だから・・・もう、返します・・・っっ。」
"もう大丈夫”と言っている望の顔はどこをどう見ても"大丈夫”ではなくて。
こんなにブスな顔で泣きながら、必死に"大丈夫”にしようとしている。
だから俺も死ぬ気で演技を続ける。
こんなボタン1つ受け取ることが出来ないような望がこれ以上"可哀想”にならない為に。
こんなにも可哀想な望が少しだけでも元気になる為に。
大きく大きく爆笑し、言った。
「それなら今から、俺がピーコート買ってやるよ!!!」
「・・・・・・・・。」
「もう3月か・・・。
もうどこにもピーコート置いてねーかもな・・・。
ちょっと待ってろ、今色んな所に問い合わせてやるから。」
ズボンのポケットからスマホを取り出し操作を始めると・・・
「大丈夫です・・・。」
小さな小さな望の声が聞こえて・・・
「ピーコートは大丈夫です・・・。」
その言葉を聞き、俺は笑顔を作りながらパッと望の顔を見た。
そしたら、見えた・・・。
めっっっっちゃ可愛い顔で笑う望の顔が・・・。
めちゃくちゃ"嬉しい”という顔で笑っている望の顔が・・・。
"号泣するくらい嬉しい”という顔で笑っている望の顔が・・・
「ピーコートじゃなくてこの第2ボタンで大丈夫です。」
"一平の第2ボタン”を・・・、いや、"俺の第2ボタン”を両手で大切そうに胸の前で握る望が、そう言って・・・
「ありがとう、青さん。」
泣いているのにめっっっっちゃ元気いっぱいの笑顔で、キラッキラの笑顔で、マジで・・・マジで、輝いて見える笑顔で、俺にお礼を言ってきた。
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