【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました！

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私のその言葉で安藤香奈の顔がサッと青くなったのが分かり、やっと“余計なコト”を言ってしまったのだと気付いた。



また慌ててフォローをしようと大急ぎで口を開いた、その時・・・



「みんなで集まってどうしたの？」



三山社長が会社に戻ってきた。



あんなにザワザワとしていた社内は一気に静かになり、三山社長からの質問に誰も何も答えない。



そんな中・・・



「あの・・・、加藤さんへのパソコンの教え方について、少し揉めてしまっていて。」



““Hatori”の長財布の女の子”の少し特徴のある声が、やけに綺麗に響いた。



「そうなんだ、みんなありがとうね。
望ちゃん。」



三山社長がみんなに囲まれている私のことを“望ちゃん“と呼んできた。



「大丈夫？」



そう聞かれ・・・



私は勢い良く立ち上がり、三山社長へと飛び付いた。



「オジサ～ン、怖かったよぉ！！」



私の背中に少しだけ手を添えた三山社長のことを真剣な顔で見上げ、声だけで演技を続ける。



「女の人達みんなが怖い人達なんです～！！
オジサン、騙されちゃダメだよ？
ここの女の人達みんな凄く怖い人達だから。」



私の目を見詰め、三山社長の瞳が大きく揺れ動いている。
その言葉の意味を三山社長なりに考えているのだと分かる。



「私、もう帰って良～い？
怖いことが沢山ありすぎて、私もう早く帰りた～い。」



「うん、分かった・・・。」



私がこれからワンスターエージェントに戻るのだと分かっているであろう三山社長が、硬い表情のままそう答えた。



それを見て、”演技が得意ではない三山社長には、やっぱり経過報告をしない方が良い“と判断する。



三山社長に抱きついたまま木下さんのことを振り向く。



「木下さん、また今度、お願いしますね～。」



”社長にすぐに謝りたい“と言っていた木下さんに、そう伝えた。