【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました！

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フワフワとする頭と身体で青さんにそう伝えると、青さんが私の顔をジッと見詰めた後、グイッとビールを一気に飲んだ。



「うん・・・。」



私のことを見ることなく短く返事をした青さんのことを見て、何となく"寂しい”と感じた。



"寂しい”と感じたから・・・。



フワフワとする身体をゆっくりと立たせ、ビールが入ったグラスを持ちながら青さんの所へと歩いた。



「どうした？」



心配そうな顔で私のことを見てくる青さんに笑い掛け、青さんの隣にドサッと腰を下ろす。



「ｴﾍﾍ、私"も”来ちゃった・・・。」



夢の中で女将さんが青さんの横に座ったのを思い出し、そう言った。



「来るなら座布団も持ってこいよ、ケツ痛いだろ。
それにスーツもシワになるからお前も浴衣着たら？」



青さんの言葉に「はぁい」と返事をし、浴衣を着る為にまた立ち上がった。



そして、青さんと同じデザインのくすんだピンク色の浴衣とくすんだ赤い帯を持って、脱衣時へとフワフワと歩き出した。



私も青さんと一緒に浴衣が着られることを喜びながら。



あの時の青さんの彼女さんのように、私も青さんの隣で浴衣姿で並べると大喜びしながら。



凄く凄く嬉しくて。



凄く凄く楽しみで。



あの写真を見た時にめちゃくちゃ苦しんでいた私に叫びたい。



"30歳になった時、私も青さんと一緒に浴衣を着られるよぉぉぉぉ！！！！！”



そんなことをニヤニヤとしながら考え、スーツを脱ぎ下着の上から浴衣を着ていった。



くすんだピンク色の浴衣を。



くすんだ赤い色の帯を。



凄く凄く嬉しい気持ちになりながら。



凄く凄く、もうめちゃくちゃ楽しみな気持ちになりながら。



古い宿の着古したような浴衣と帯を、30歳の私の身体に纏っていった。