【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました！

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「はあ？マナリーじゃなくてソっちゃんが来たのかよ。」



青さんの家のソファーでゴロゴロとしながら、”あの子達“がいた空間の中で青さんのことを眺める。



スウェットに着替えた青さんは高そうなお惣菜をダイニングテーブルに並べている。



普通の量のお惣菜ではなく、沢山の種類のお惣菜を。



昨日の夜ご飯は青さんが色々と作ってくれて今日はこんなにもお惣菜を買ってきてくれた。



「青さんが私のことを色々とマナリーに言ったからじゃない？
お父さんがクリニックをやってるソっちゃんが来てくれちゃったよ。」



「ソっちゃん、父親が開業医なのか。
ソっちゃん本人がアレで父親でソレとか、ソっちゃんヤベーな。
で、ソっちゃんの父親は何だって？
何か薬出されたり紹介状とか出して貰えた？」



「ソっちゃんのお父さんの病院には行ってないよ。」



「はあ！？使えねー奴だなソっちゃん！！
何しに来たんだよ！？」



「酒井さんとかがカフェにいて、“望のことをよろしく～“って言ってくれた。
ソっちゃんが“よろしく”してくれたから明日から酒井さん達私にめっっっちゃ“よろしく”してくれちゃうだろうなぁ。」



「そんなことくらいでお前のメンタル良くなるわけねーだろ。
・・・・今日は食欲は？
ここ数日全然食ってねーだろ。
ちょっとでも食べられそうなもん食えよ。」



青さんがお惣菜を綺麗に並べてくれたテーブルを眺め、私は首を横に振る。



「お腹が全然減らない。」



心だけではなく身体まで変になってしまったのかもしれない。



とにかく怠いし足も重いし、お腹も全然減らない。



ソっちゃんと会った時もソっちゃんと同じミルクティーを頼んだけれど一口も飲まずにいたのを思い出し・・・



そして、私のそのミルクティーを代わりに飲んでくれたソっちゃんからの言葉を青さんに伝える。



「ソっちゃんから青さんへの伝言で、”望は黒い子に会いに来てくれないので、青さんは是非会いに来てあげてください。
一美さんに白い子も連れて来て貰うので。“だって？」



「良い度胸じゃねーか、ソっちゃん。
俺に”あの子達“への気持ちと望への気持ちの勝負を挑んできたか。」



”いや、そういうのじゃないから。“



この言葉を口から出すのも億劫になり、私はソファーに頭を深く沈めた。