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しゅうの名前を出し、寂しそうにする夏生を見下ろす。
「雑誌見に行かね?」
「え?」
「しゅう、雑誌出てるだろ?見てる?」
「見てない。女の子の雑誌だし。」
「見に行こーぜ。」
そう言って、ランニングに行く夏生を無理矢理立ち読みに付き合わさせる。
「やっぱり、しゅうは可愛いなー。」
「そうだね、可愛い。」
嬉しそうに雑誌の中にいるしゅうを見詰める夏生を見下ろす。
「しゅうに連絡してみれば?」
「しないよ。楽しくやれてるなら、それでいいから。」
「夏生さ・・・あれはちゃんと捕まえとかなきゃいけなかっただろ。
今後、お前彼氏とか出来ねーかもしれねーのに。」
俺の言葉に、夏生はムッとした。
「お前が男でさ、しゅうが女の子でさ、バランス良かったじゃん。
しゅうに嫁さんに来てもらえば良かったのに。」
「意味分かんない。
私にだって、好きな人くらいいるし。」
その言葉に、俺は驚く。
「夏生に・・・好きな人?男?」
「そうだよ。」
俺は、冷静に・・・冷静に・・・夏生を見る。
「夏生、その人のことは残念ながら諦めろ。」
「え・・・?」
「お前には彼氏とか無理だろ。
夏生、お前は見た目も中身もしっかり男だから。」
夏生が手に持つ雑誌を指差す。
「ちゃんと、見ろ。よく見てみろ。
そこに答えがあるだろ。
そのデカイ手、何のためにあるんだよ。」
しゅうをちゃんと捕まえに行け。
そう、妹にエールを送った。
そして、雑誌の中にいるしゅうを見て・・・
忘年会の時に起きた、久しぶりの興奮を思い出す。
「雑誌見に行かね?」
「え?」
「しゅう、雑誌出てるだろ?見てる?」
「見てない。女の子の雑誌だし。」
「見に行こーぜ。」
そう言って、ランニングに行く夏生を無理矢理立ち読みに付き合わさせる。
「やっぱり、しゅうは可愛いなー。」
「そうだね、可愛い。」
嬉しそうに雑誌の中にいるしゅうを見詰める夏生を見下ろす。
「しゅうに連絡してみれば?」
「しないよ。楽しくやれてるなら、それでいいから。」
「夏生さ・・・あれはちゃんと捕まえとかなきゃいけなかっただろ。
今後、お前彼氏とか出来ねーかもしれねーのに。」
俺の言葉に、夏生はムッとした。
「お前が男でさ、しゅうが女の子でさ、バランス良かったじゃん。
しゅうに嫁さんに来てもらえば良かったのに。」
「意味分かんない。
私にだって、好きな人くらいいるし。」
その言葉に、俺は驚く。
「夏生に・・・好きな人?男?」
「そうだよ。」
俺は、冷静に・・・冷静に・・・夏生を見る。
「夏生、その人のことは残念ながら諦めろ。」
「え・・・?」
「お前には彼氏とか無理だろ。
夏生、お前は見た目も中身もしっかり男だから。」
夏生が手に持つ雑誌を指差す。
「ちゃんと、見ろ。よく見てみろ。
そこに答えがあるだろ。
そのデカイ手、何のためにあるんだよ。」
しゅうをちゃんと捕まえに行け。
そう、妹にエールを送った。
そして、雑誌の中にいるしゅうを見て・・・
忘年会の時に起きた、久しぶりの興奮を思い出す。
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