上 下
115 / 271
4

4-33

しおりを挟む
「そんなこと・・・初めて言われた。」



夏生は驚いた後、目に浮かべていた涙を流した。
俺は、両手を広げ、ゆっくりと、夏生を抱き締める。




「シュー・・・」




夏生は小さく俺の名前を呼び、俺の背中に手を回し、少しだけ俺に触れた・・・




それだけで・・・




たった、それだけで・・・





信じられないくらい、心が動いた。





”夏生を守れる俺”になりたいと思った。





“俺らしくいられる”仕事であれば、何でもいいと思っていた。
でも、それ以上に、“夏生を守れる俺”になりたいと思った・・・。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

変人魔術師に一目惚れされて結婚しました

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:731pt お気に入り:1,583

ホシは誰だか知っている、が

ライト文芸 / 完結 24h.ポイント:85pt お気に入り:1

強面な騎士様は異世界から来た少女にぞっこんです

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:560pt お気に入り:35

いつから魔力がないと錯覚していた!?

BL / 連載中 24h.ポイント:20,597pt お気に入り:10,507

海神に愛された貴公子

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:25

異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:29,940pt お気に入り:35,191

転生少女は異世界でお店を始めたい

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:4,268pt お気に入り:1,713

処理中です...