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「いいね、その目。よく似てる。」
社長室にある気持ち良さそうなソファーに腰を掛けながら、男の人、たぶん私を呼んだ副社長がそう言った。
「座って。」
「失礼します。」
副社長の目の前に私も座る。
そして、また私を見て・・・
面白そうに笑った。
「副社長、可哀想です。」
桐谷さんが副社長と私の前にお茶を置いてくれる。
「ああ、ありがとう。お茶か、自分でやったのに。」
「これくらい大丈夫です。」
「何かあったら、大変だから。」
「奥様に、怒られちゃいますしね。」
桐谷さんがそう言うと、副社長が照れながら笑った。
「とにかく、まだ入社して初日の子を、苛めないでくださいね?」
「だって、久しぶりだろ?
こんな・・・」
副社長が言葉を切り、また面白そうに私を見た。
「こんな凄い子達、久しぶりで凄い興奮するだろ。」
「副社長!」
「アイツ以来じゃない?
俺が睨んでも怯まなかったの。
前に進んで、俺に食らい付こうとしてきたの。」
「それは・・・そうですけど。」
「それが、2人も・・・。」
一体何の話をしているのか分からず、私はただ2人の会話を黙って聞いていた。
「“shu-”君。」
「え・・・?」
突然、シューの名前が出て来て驚いた。
「さっき会ったよ。呼び出したから。
神崎社長と一緒に。」
心臓がドクドクと煩くなる。
「シューに、何を・・・?」
「そんな怖い顔で見ないでくれよ。
これからの仕事の話を少ししただけ。」
そう言って、副社長はタブレットを出した。
そこには、“KONDO”のTシャツを着た私が、アップで写っているテレビでの場面・・・
社長室にある気持ち良さそうなソファーに腰を掛けながら、男の人、たぶん私を呼んだ副社長がそう言った。
「座って。」
「失礼します。」
副社長の目の前に私も座る。
そして、また私を見て・・・
面白そうに笑った。
「副社長、可哀想です。」
桐谷さんが副社長と私の前にお茶を置いてくれる。
「ああ、ありがとう。お茶か、自分でやったのに。」
「これくらい大丈夫です。」
「何かあったら、大変だから。」
「奥様に、怒られちゃいますしね。」
桐谷さんがそう言うと、副社長が照れながら笑った。
「とにかく、まだ入社して初日の子を、苛めないでくださいね?」
「だって、久しぶりだろ?
こんな・・・」
副社長が言葉を切り、また面白そうに私を見た。
「こんな凄い子達、久しぶりで凄い興奮するだろ。」
「副社長!」
「アイツ以来じゃない?
俺が睨んでも怯まなかったの。
前に進んで、俺に食らい付こうとしてきたの。」
「それは・・・そうですけど。」
「それが、2人も・・・。」
一体何の話をしているのか分からず、私はただ2人の会話を黙って聞いていた。
「“shu-”君。」
「え・・・?」
突然、シューの名前が出て来て驚いた。
「さっき会ったよ。呼び出したから。
神崎社長と一緒に。」
心臓がドクドクと煩くなる。
「シューに、何を・・・?」
「そんな怖い顔で見ないでくれよ。
これからの仕事の話を少ししただけ。」
そう言って、副社長はタブレットを出した。
そこには、“KONDO”のTシャツを着た私が、アップで写っているテレビでの場面・・・
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