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早川にジュースを買い、2人でベンチに並んで飲む。
早川は黙ったまま真正面を見ているが、その横顔は完全に“女”の顔で・・・。
「今日、何時まで大丈夫なの?」
そう聞いてみた俺に、
「明日1限からあるので・・・21時までには帰りたいなと・・・。」と答えた。
自覚してんのか・・・?
まだ一緒にいたいって意味だぞ・・・?
「じゃあ、飯でも食って帰るか。」
そう言った俺に、早川は俺の大好きな笑顔を向けた。
頭がクラクラしてくる。
抱き締めたい衝動を抑え、車を走らせた。
「運動ガッツリしたし腹減っただろ?
いっぱい食えよ?
この前は緊張してたのか全然食ってなかったし。」
学や綾瀬達と一緒の時、大食いの早川がほとんど食べていないのに気付いていた。
「緊張してたのバレてました?」
「バレバレだよ、俺に緊張してたんだろ?
あんなに緊張されてたら俺までもっと緊張するだろうが。」
緊張して、いつもの早川らしくなかった姿を思い出す。
そして、俺もきっといつもの俺ではなかっただろう。
「まぁ、あの後2人で飲んでからはお前らしかったけどな。」
あの後、誘って本当によかったと思う。
休日に早川と2人で遊べることになるなんて、そんな夢のような話、夢でも見たことがなかった。
そんな話をしていたら、早川の表情が陰った。
早川は黙ったまま真正面を見ているが、その横顔は完全に“女”の顔で・・・。
「今日、何時まで大丈夫なの?」
そう聞いてみた俺に、
「明日1限からあるので・・・21時までには帰りたいなと・・・。」と答えた。
自覚してんのか・・・?
まだ一緒にいたいって意味だぞ・・・?
「じゃあ、飯でも食って帰るか。」
そう言った俺に、早川は俺の大好きな笑顔を向けた。
頭がクラクラしてくる。
抱き締めたい衝動を抑え、車を走らせた。
「運動ガッツリしたし腹減っただろ?
いっぱい食えよ?
この前は緊張してたのか全然食ってなかったし。」
学や綾瀬達と一緒の時、大食いの早川がほとんど食べていないのに気付いていた。
「緊張してたのバレてました?」
「バレバレだよ、俺に緊張してたんだろ?
あんなに緊張されてたら俺までもっと緊張するだろうが。」
緊張して、いつもの早川らしくなかった姿を思い出す。
そして、俺もきっといつもの俺ではなかっただろう。
「まぁ、あの後2人で飲んでからはお前らしかったけどな。」
あの後、誘って本当によかったと思う。
休日に早川と2人で遊べることになるなんて、そんな夢のような話、夢でも見たことがなかった。
そんな話をしていたら、早川の表情が陰った。
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