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「鮫島君が・・・怒るのも、納得したよ・・・。」
汚く食べ続ける自分の姿に衝撃を受けながらそう言って・・・りーちゃんを見る。
「りーちゃんは・・・よく、何も言わなかったね・・・。」
「最初の頃は言おうとしたけど、お兄ちゃんが私の存在に気付いてない感じなのにわざわざ気付かれたくなくて、声掛けなかったんだよね。
その後はお兄ちゃんにお母さんを追いかけるお願いをしてたし、その後は・・・。
その後は、お兄ちゃんのことが大大大好きになったから。」
「僕、こんな感じなのに・・・。
こんな感じの・・・僕が、ご飯もちゃんと・・・食べられないのに・・・。
それなのに・・・好きなの、凄いよね・・・。」
「お兄ちゃんがどんな姿でも、私はお兄ちゃんのことが好き。
本当に、本気で、好き。」
りーちゃんがそんなことを言ってくれ、僕のことを真剣に見詰める。
「でも私は、出来ればお兄ちゃんとの子どもが欲しいと思ってるから。
大好きな親のことを誰かに悪く言われるのって、子どもにとったら凄く悲しいことなんだよね。
可愛い我が子にそんな悲しい思いはさせたくない。」
僕とのそんな未来まで考えているりーちゃんには驚くしかないけれど、りーちゃんの甘噛みは本当に可愛くて・・・。
僕は自然と頷いた。
そんな僕にりーちゃんは嬉しそうに笑って・・・
「“周りの目なんて気にしないで、なりたい自分になればいい”。」
僕の“お母さんのノート”も見たことがあるりーちゃんが、僕のお母さんの言葉を言った。
汚く食べ続ける自分の姿に衝撃を受けながらそう言って・・・りーちゃんを見る。
「りーちゃんは・・・よく、何も言わなかったね・・・。」
「最初の頃は言おうとしたけど、お兄ちゃんが私の存在に気付いてない感じなのにわざわざ気付かれたくなくて、声掛けなかったんだよね。
その後はお兄ちゃんにお母さんを追いかけるお願いをしてたし、その後は・・・。
その後は、お兄ちゃんのことが大大大好きになったから。」
「僕、こんな感じなのに・・・。
こんな感じの・・・僕が、ご飯もちゃんと・・・食べられないのに・・・。
それなのに・・・好きなの、凄いよね・・・。」
「お兄ちゃんがどんな姿でも、私はお兄ちゃんのことが好き。
本当に、本気で、好き。」
りーちゃんがそんなことを言ってくれ、僕のことを真剣に見詰める。
「でも私は、出来ればお兄ちゃんとの子どもが欲しいと思ってるから。
大好きな親のことを誰かに悪く言われるのって、子どもにとったら凄く悲しいことなんだよね。
可愛い我が子にそんな悲しい思いはさせたくない。」
僕とのそんな未来まで考えているりーちゃんには驚くしかないけれど、りーちゃんの甘噛みは本当に可愛くて・・・。
僕は自然と頷いた。
そんな僕にりーちゃんは嬉しそうに笑って・・・
「“周りの目なんて気にしないで、なりたい自分になればいい”。」
僕の“お母さんのノート”も見たことがあるりーちゃんが、僕のお母さんの言葉を言った。
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