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第5章
あなただけを、愛しています 3【※】
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「っはぁ」
久々に受け入れるフェリクスの熱杭は、とても熱い。思わず腰を引くものの、フェリクスに抱き寄せられてしまい逃げられなかった。
「シャノンっ……!」
フェリクスが、一気に腰を押し進める。シャノンの最奥に、熱杭の先端が当たる。
「あんっ!」
それだけで、シャノンは絶頂してしまった。先ほど絶頂し、敏感になっていた身体はあっさりとまた快楽を拾い集め、高みへと昇る。
フェリクスに必死にしがみついていれば、彼が腰を動かし始める。
熱杭をぎりぎりまで引き抜き、シャノンの最奥に一気に打ち付ける。
それだけで、気が遠くなりそうなほどに気持ちいい。
「あっ、フェリクス、さまっ!」
振り落とされないように彼にぎゅっとしがみつく。
そうすれば、彼がおもむろにシャノンの膝裏に手を入れる。そして、ぐっと胸のところまで折り曲げる。
「あんっ、やぁっ!」
その体勢にシャノンが戸惑っていれば、熱杭がほぼ真上からシャノンの身体を貫いた。
脳髄にびりりとした快楽が駆け抜け、シャノンの喉が自然とのけ反る。
「フェリクス、さまっ! あっ!」
「……シャノン、シャノンっ」
何度も何度もシャノンの身体を貪り食い、フェリクスはシャノンの名前を呼ぶ。
その声はひどく甘ったるくて胸焼けしてしまいそうなほどだった。
だからこそ、シャノンは快楽から閉じていた目をうっすらと開ける。
そこには、情欲にまみれたフェリクスがいた。
(……あぁ、好き)
滴ってくる彼の汗さえも、愛おしくてたまらない。
心の中でそう思いシャノンはフェリクスの与えてくれる快楽に身をゆだねる。
抽挿はさらに激しくなり、フェリクスの息もどんどん荒くなる。どうやら、彼も絶頂が近いらしい。
「シャノンっ……!」
フェリクスがくぐもった声でシャノンのことを呼んでくれる。
だからこそ、シャノンはただ彼をぼんやりと見つめる。
「好き、も、離すつもり、ないからなっ……!」
そう言ったフェリクスの熱杭が、シャノンの最奥を穿つ。かと思えば、どくどくと奥に熱い飛沫を注がれた。
(……あぁ、フェリクス様も……)
シャノンで気持ちよくなってくれたのだ。それがたまらなく幸福で、シャノンは彼のことをぎゅっと抱きしめた。
「……シャノン?」
フェリクスが怪訝そうな声を上げる。
その声を聞いても、シャノンはただフェリクスを抱きしめ続けた。
「……離さないで、ください」
「シャノン……」
「もう、二度と。私の側から、いなくならないでください」
はっきりと自分の気持ちを伝える。そうすれば、フェリクスが笑ったような気がした。
「あぁ。……もう、俺はシャノンを手放せそうにない」
「フェリクス、さま」
シャノンが顔を上げれば、熱烈な口づけが降ってきた。何度も何度も、どちらともなく唇を合わせる。
「好きだ。……大好きだ。愛してる。俺には、シャノンだけだから」
フェリクスのその言葉に――シャノンの頬に熱が溜まっていく。
その言葉は嬉しい。さらには、シャノンのナカに埋まったフェリクスの熱杭が、硬度を取り戻しつつある。
彼はまだまだ、シャノンと繋がってくれるのだろう。
「……私にも、フェリクス様、だけですから」
そっと目を伏せて、シャノンが今にも消え入りそうなほど小さな声でそう伝えた。
「そうか。嬉しい」
その言葉はしっかりとフェリクスに聞こえていたらしく、彼が頬を緩めてそう言ってきた。
「明日は休みだし、夜もまだまだあるし、な」
「……はい」
「明日、立てなくなるかもだけど、許してくれ」
フェリクスはそう言うと――シャノンの額にちゅっと音を立てて口づけた。
これから十数年後。フェリクスは無事ジェフリー王国を建て直すことに成功した。
彼の側には宰相である右腕的存在の義父、ジョナス。そして、ジョナスの娘であり王妃であるシャノンがいる。
フェリクスとシャノンの間には三人の息子と一人の娘が生まれ――それ以来、ジェフリー王国は発展を続けることになる。
のちに英雄的な王となるフェリクスは生涯シャノン以外の妃を迎えることはなく、ただ一人だけを愛し続けたのだった。
【END】
久々に受け入れるフェリクスの熱杭は、とても熱い。思わず腰を引くものの、フェリクスに抱き寄せられてしまい逃げられなかった。
「シャノンっ……!」
フェリクスが、一気に腰を押し進める。シャノンの最奥に、熱杭の先端が当たる。
「あんっ!」
それだけで、シャノンは絶頂してしまった。先ほど絶頂し、敏感になっていた身体はあっさりとまた快楽を拾い集め、高みへと昇る。
フェリクスに必死にしがみついていれば、彼が腰を動かし始める。
熱杭をぎりぎりまで引き抜き、シャノンの最奥に一気に打ち付ける。
それだけで、気が遠くなりそうなほどに気持ちいい。
「あっ、フェリクス、さまっ!」
振り落とされないように彼にぎゅっとしがみつく。
そうすれば、彼がおもむろにシャノンの膝裏に手を入れる。そして、ぐっと胸のところまで折り曲げる。
「あんっ、やぁっ!」
その体勢にシャノンが戸惑っていれば、熱杭がほぼ真上からシャノンの身体を貫いた。
脳髄にびりりとした快楽が駆け抜け、シャノンの喉が自然とのけ反る。
「フェリクス、さまっ! あっ!」
「……シャノン、シャノンっ」
何度も何度もシャノンの身体を貪り食い、フェリクスはシャノンの名前を呼ぶ。
その声はひどく甘ったるくて胸焼けしてしまいそうなほどだった。
だからこそ、シャノンは快楽から閉じていた目をうっすらと開ける。
そこには、情欲にまみれたフェリクスがいた。
(……あぁ、好き)
滴ってくる彼の汗さえも、愛おしくてたまらない。
心の中でそう思いシャノンはフェリクスの与えてくれる快楽に身をゆだねる。
抽挿はさらに激しくなり、フェリクスの息もどんどん荒くなる。どうやら、彼も絶頂が近いらしい。
「シャノンっ……!」
フェリクスがくぐもった声でシャノンのことを呼んでくれる。
だからこそ、シャノンはただ彼をぼんやりと見つめる。
「好き、も、離すつもり、ないからなっ……!」
そう言ったフェリクスの熱杭が、シャノンの最奥を穿つ。かと思えば、どくどくと奥に熱い飛沫を注がれた。
(……あぁ、フェリクス様も……)
シャノンで気持ちよくなってくれたのだ。それがたまらなく幸福で、シャノンは彼のことをぎゅっと抱きしめた。
「……シャノン?」
フェリクスが怪訝そうな声を上げる。
その声を聞いても、シャノンはただフェリクスを抱きしめ続けた。
「……離さないで、ください」
「シャノン……」
「もう、二度と。私の側から、いなくならないでください」
はっきりと自分の気持ちを伝える。そうすれば、フェリクスが笑ったような気がした。
「あぁ。……もう、俺はシャノンを手放せそうにない」
「フェリクス、さま」
シャノンが顔を上げれば、熱烈な口づけが降ってきた。何度も何度も、どちらともなく唇を合わせる。
「好きだ。……大好きだ。愛してる。俺には、シャノンだけだから」
フェリクスのその言葉に――シャノンの頬に熱が溜まっていく。
その言葉は嬉しい。さらには、シャノンのナカに埋まったフェリクスの熱杭が、硬度を取り戻しつつある。
彼はまだまだ、シャノンと繋がってくれるのだろう。
「……私にも、フェリクス様、だけですから」
そっと目を伏せて、シャノンが今にも消え入りそうなほど小さな声でそう伝えた。
「そうか。嬉しい」
その言葉はしっかりとフェリクスに聞こえていたらしく、彼が頬を緩めてそう言ってきた。
「明日は休みだし、夜もまだまだあるし、な」
「……はい」
「明日、立てなくなるかもだけど、許してくれ」
フェリクスはそう言うと――シャノンの額にちゅっと音を立てて口づけた。
これから十数年後。フェリクスは無事ジェフリー王国を建て直すことに成功した。
彼の側には宰相である右腕的存在の義父、ジョナス。そして、ジョナスの娘であり王妃であるシャノンがいる。
フェリクスとシャノンの間には三人の息子と一人の娘が生まれ――それ以来、ジェフリー王国は発展を続けることになる。
のちに英雄的な王となるフェリクスは生涯シャノン以外の妃を迎えることはなく、ただ一人だけを愛し続けたのだった。
【END】
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