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3章.嘘つきたちの思惑。
08.焼かれる。痺れる。
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☽・:*
「……ん。きゆ。──……はぁっ。気持ちよかったよ」
ヨダレだらけの顎と首はもちろん、セキはささやかな胸が作る広がった谷間に射精をした。俗にいうパイ射だ。
器用なセキは射精とともにバイブのスイッチを切った。責め苦から解放されたわたしは、ずいぶん長いこと恍惚のなかをユラユラたゆたっていた。
ずりゅっと出ていった無機質なバイブがぽっかりと空洞を作る。するとおかしなことに、とたんに満たされなさがわたしを襲う。
セキは上機嫌でパイ射した精液をささやかなおっぱいにぬりぬりして、手についた青臭いそれをわたしの口に向ける。セキの匂いが強いそれをわたしは丁寧に舐めて、それからまだ固さを失っていない雄の肉をお掃除する。
「ねぇ、きゆ」
「んぅ?」
「どうして俺とセックスをするの?」
考えたこともなかった。頭の中はまだぼんやりとしているし、セキの匂いでクラクラしていて、うまく考えられない。
「……セキだから、だよ」
「セックスに誘われたらあの男ともするの?」
あと男とは一体誰のことだろう?
顔を上げると、セキはウイスキーで喉を潤していた。ばかな。喉が焼けただれるぞ。
そして、わたしの両頬を手で包んで、ウイスキーをゆっくり流し込んでくる。ただならぬアルコール度数が、わたしの喉の粘膜を強く灼き流れ、胃の中に灼熱を落とす。あつい。水がほしい。
「じゃあ、今度はきゆのを掃除してあげるね」
ころりと簡単に転がったわたしは、舐めやすいように足を広げた。
「あっ、……あ、あついっ……あっ、あは……ぁ」
ウイスキーを飲んだばかりの舌が、肉びらを丁寧に舐めていく。高いアルコールが大事な粘膜を焼いていくのを、わたしは喉をそらして、柔らかなセキの髪を掻き混ぜて受け入れる。
なに、こんなの。はじめて。
「ひぅ……うっ、あっ、舌が、熱い。セキ。あ。くぅぅんんっ」
熱い舌がなかに入ってかき混ぜる。そこがカッカと燃えるように熱くて、もっともっととねだってしまう。
「ぬれぬれ。気持ちいいの?」
「は……、も、わかん、ない。きもちいい……せきぃ。ああ、も、また……いく」
逃げられないようにがっちりホールドされて、トロトロの秘所と敏感を通り越したクリをじゅるじゅる吸われる。おいしいものを食べているかのように吸われるから、食べられているかのような錯覚。悪くない。たべて。たべて。わたしをたべて。
いくらもしないうちに、わたしは呆気なく何度目かの絶頂を迎えた。びくんびくん激しく震えるのを繰り返した腹筋が、背筋が、痛い。
「きゆ、ヒクヒクしてるところにまたバイブ挿入てあげようか?」
「──……あ、ああっ……。バイブ、やだ。せきの……が、なきゃ、やだ。せきがほしい。……せき。して」
わたしはなにをほざいているのか。混乱していてよくわからない。無機質な固さよりも熱くて固いセキのじゃなきゃ、埋められない。
「もっと名前を呼んで、きゆ」
「……ん。せき。せきぃ、して。」
わたしは抱きかかえられ、その膝を跨ぐ。上をがっつり向いているその雄がほしくて、手錠をされたままの手首をセキの首に回した。
キスをしながら、さらながら。舌を絡めて、絡め合って、わたしはガクガクした腰をおろす。
ぐっと入ってきたそれが、なかを歓喜させる。──が、気がついてしまった。
アナルにバイブが入ったままだったことに。
「……う、あ、……あん。あ。ごりごり、してる……ぅ。せきぃ……また、い、ちゃ、う」
「いっぱいイって。俺以外のこと考えないで」
「う……んんん。せきぃ。あ、だめ。ごりゅごりゅ、だめ……ぇ────ひぃ……んっ」
みっしりムッチリした雄肉と、薄い壁を隔てた向こうのアナルバイブが、ごりゅごりゅ擦れて、たまんない。クセになる、これ。
「ふふっ。たまらなくかわいいね。抜いてあげようか?」
「あっ! ……あふっ。あっ……。いま、やめ……っ」
ゆっくりデコボコが出ていくたび、たとえようもない痺れがわたしを支配する。触られてない胸の先も、ぬれそぼりの中にあるクリも、つま先もビリビリ痺れさせる。感電してるみたい。
「せきぃ。おかしく、な……あ──あっ」
わたしの尻肉を掴んだセキが激しくなかをガツガツ打ちつける。チカチカ目の前が点滅する。目を開けてられない。セキが、わたしを、容赦なく穿つ。
こんな激しいセキ、久しぶりだ。
「きゆ。もう他の男のことは考えないで。俺を選んで。俺のことだけ考えて」
セキは何を言っているのだろう? わかんない。脳の酸素が足りなくて、ばかになってる。
強く抱き締められて、セキの体温に包まれて気持ちいいから……、ばかになってもいいや。
「ね、きゆ?」
ぐぼっと、一気にアナルバイブを抜かれて、わたしは悦び泣き叫んだ。そして気が狂ったみたいに絶頂してセキにしがみつく。
「──ま、まって……セキ。おひっ、おひっこ、れちゃうっ、ああ、ぁぁ────!!」
待てが利かない。わたしの身体は制御不能。セキにかけてしまう。人にかけていいものじゃないから、がまんしなきゃ。
間に合わないし……、止められそうにない。
「……ん。きゆ。──……はぁっ。気持ちよかったよ」
ヨダレだらけの顎と首はもちろん、セキはささやかな胸が作る広がった谷間に射精をした。俗にいうパイ射だ。
器用なセキは射精とともにバイブのスイッチを切った。責め苦から解放されたわたしは、ずいぶん長いこと恍惚のなかをユラユラたゆたっていた。
ずりゅっと出ていった無機質なバイブがぽっかりと空洞を作る。するとおかしなことに、とたんに満たされなさがわたしを襲う。
セキは上機嫌でパイ射した精液をささやかなおっぱいにぬりぬりして、手についた青臭いそれをわたしの口に向ける。セキの匂いが強いそれをわたしは丁寧に舐めて、それからまだ固さを失っていない雄の肉をお掃除する。
「ねぇ、きゆ」
「んぅ?」
「どうして俺とセックスをするの?」
考えたこともなかった。頭の中はまだぼんやりとしているし、セキの匂いでクラクラしていて、うまく考えられない。
「……セキだから、だよ」
「セックスに誘われたらあの男ともするの?」
あと男とは一体誰のことだろう?
顔を上げると、セキはウイスキーで喉を潤していた。ばかな。喉が焼けただれるぞ。
そして、わたしの両頬を手で包んで、ウイスキーをゆっくり流し込んでくる。ただならぬアルコール度数が、わたしの喉の粘膜を強く灼き流れ、胃の中に灼熱を落とす。あつい。水がほしい。
「じゃあ、今度はきゆのを掃除してあげるね」
ころりと簡単に転がったわたしは、舐めやすいように足を広げた。
「あっ、……あ、あついっ……あっ、あは……ぁ」
ウイスキーを飲んだばかりの舌が、肉びらを丁寧に舐めていく。高いアルコールが大事な粘膜を焼いていくのを、わたしは喉をそらして、柔らかなセキの髪を掻き混ぜて受け入れる。
なに、こんなの。はじめて。
「ひぅ……うっ、あっ、舌が、熱い。セキ。あ。くぅぅんんっ」
熱い舌がなかに入ってかき混ぜる。そこがカッカと燃えるように熱くて、もっともっととねだってしまう。
「ぬれぬれ。気持ちいいの?」
「は……、も、わかん、ない。きもちいい……せきぃ。ああ、も、また……いく」
逃げられないようにがっちりホールドされて、トロトロの秘所と敏感を通り越したクリをじゅるじゅる吸われる。おいしいものを食べているかのように吸われるから、食べられているかのような錯覚。悪くない。たべて。たべて。わたしをたべて。
いくらもしないうちに、わたしは呆気なく何度目かの絶頂を迎えた。びくんびくん激しく震えるのを繰り返した腹筋が、背筋が、痛い。
「きゆ、ヒクヒクしてるところにまたバイブ挿入てあげようか?」
「──……あ、ああっ……。バイブ、やだ。せきの……が、なきゃ、やだ。せきがほしい。……せき。して」
わたしはなにをほざいているのか。混乱していてよくわからない。無機質な固さよりも熱くて固いセキのじゃなきゃ、埋められない。
「もっと名前を呼んで、きゆ」
「……ん。せき。せきぃ、して。」
わたしは抱きかかえられ、その膝を跨ぐ。上をがっつり向いているその雄がほしくて、手錠をされたままの手首をセキの首に回した。
キスをしながら、さらながら。舌を絡めて、絡め合って、わたしはガクガクした腰をおろす。
ぐっと入ってきたそれが、なかを歓喜させる。──が、気がついてしまった。
アナルにバイブが入ったままだったことに。
「……う、あ、……あん。あ。ごりごり、してる……ぅ。せきぃ……また、い、ちゃ、う」
「いっぱいイって。俺以外のこと考えないで」
「う……んんん。せきぃ。あ、だめ。ごりゅごりゅ、だめ……ぇ────ひぃ……んっ」
みっしりムッチリした雄肉と、薄い壁を隔てた向こうのアナルバイブが、ごりゅごりゅ擦れて、たまんない。クセになる、これ。
「ふふっ。たまらなくかわいいね。抜いてあげようか?」
「あっ! ……あふっ。あっ……。いま、やめ……っ」
ゆっくりデコボコが出ていくたび、たとえようもない痺れがわたしを支配する。触られてない胸の先も、ぬれそぼりの中にあるクリも、つま先もビリビリ痺れさせる。感電してるみたい。
「せきぃ。おかしく、な……あ──あっ」
わたしの尻肉を掴んだセキが激しくなかをガツガツ打ちつける。チカチカ目の前が点滅する。目を開けてられない。セキが、わたしを、容赦なく穿つ。
こんな激しいセキ、久しぶりだ。
「きゆ。もう他の男のことは考えないで。俺を選んで。俺のことだけ考えて」
セキは何を言っているのだろう? わかんない。脳の酸素が足りなくて、ばかになってる。
強く抱き締められて、セキの体温に包まれて気持ちいいから……、ばかになってもいいや。
「ね、きゆ?」
ぐぼっと、一気にアナルバイブを抜かれて、わたしは悦び泣き叫んだ。そして気が狂ったみたいに絶頂してセキにしがみつく。
「──ま、まって……セキ。おひっ、おひっこ、れちゃうっ、ああ、ぁぁ────!!」
待てが利かない。わたしの身体は制御不能。セキにかけてしまう。人にかけていいものじゃないから、がまんしなきゃ。
間に合わないし……、止められそうにない。
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