僕と貴方と君と

五嶋樒榴

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旅の思い出がいっぱいできました。

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美峰はシャワーでポカポカになって、濡れる髪にバスタオルを掛けてリビングに戻ってきた。
優星はもうドライヤーで髪を乾かし終わって、ソファにもたれながら手に持っているイルカが付いたキーホルダーを見ていた。

「お待たせ」

美峰は優星の隣に腰掛ける。

「髪の毛乾かさないと」

優星はバスタオルの上から美峰の頭を撫でる。

「うん。それ、どうしたの?」

美峰がドライヤーを手に取ると優星が持っているキーホルダーを見る。

「水族館で買ったんです。美峰さんとお揃いで持とうと思って」

もう家の鍵を付けた自分の分のキーホルダーも美峰に見せる。

「可愛い。嬉しいな」

優星が美峰に渡す。
美峰は笑顔で優星を見つめると、優星に抱きついた。

「優星君、ありがとう。大事にするね」

優星も美峰を優しく抱きしめる。
美峰は静かに顔を上げると、見つめ合う優星に顔を近づける。

「好き」

美峰はそう言って優星の唇に軽く唇を重ねた。
重なった唇が離れると優星は美峰に微笑む。

「そんなんじゃダメ。もっとディープなキスして。美峰さんから、シて」

美峰は真っ赤になって優星を見つめる。恥ずかしくて堪らない。

「早く。シて」

おねだりする優星に、美峰は優星の頬を両手で包み唇を重ねた。
美峰の舌が優星の唇を割って入っていく。優星はその舌を迎い入れ絡まらせる。
グチュグチュと激しい水音が響く。
美峰は夢中で優星の唇を求める。

「んッ!」

優星の手が、美峰のスウェットの中に入って乳首を摘んだ。

「んんッ!んん……んんんッ!」

美峰は悶えながら優星の首に腕を回し唇を貪り続ける。
優星は、バクバクと心臓の鼓動が激しい美峰の乳首を弄り続ける。

「……もぉ、許して」

ハァハァと息を乱して、目を潤ませて美峰は言う。
優星も興奮して切ない目で美峰を見る。

「許さない。言いましたよね、東京戻ったら美峰さんを抱くって」

優星の射るような瞳に美峰は痺れる。
力が勝手に抜けていく。

「だって、どこで?優星君の部屋?」

美峰はまだ心の準備が出来ていない。
まさか今夜だと思ってもいなかった。
優星はフッと優しく笑う。

「……ごめんなさい。美峰さんが可愛すぎて意地悪したくなった。今夜はちゃんと我慢します」

優星の言葉に美峰は正直ホッとした。

「水曜日に有給取れるか休み明けに調整します。休みが取れたら、ふたりだけで会ってください」

優星はそう言って、美峰を優しく抱きしめる。

「うん。僕もふたりで会いたい」

美峰もギュッと優星に抱きつく。

「美峰さんのキス、最高。またいっぱいしてください」

美峰は恥ずかしくて優星の胸に顔を埋める。

「僕からって本当に恥ずかしくて緊張した!」

美峰が訴えると優星はクスクス笑って優しく美峰を包む。

「髪の毛乾かさないとね」

そう言う優星の腕の中は温かくて優しくて、今夜はこのまま抱きしめられて美峰は眠りたかった。
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