長い夜、蒼い月

五嶋樒榴

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嘘のツケ

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上に乗ってきた柊一のジーパン越しに、硬くなっているのが栞の太もものあたりに感じられた。
栞は気持ちいいものの少し怖かった。
柊一は横に身体をずらし栞のミニスカートの中に手を入れる。
下着越しに正面を撫でるが、栞がギュッと脚を閉じている。
角度を変え、太ももの隙間から手を入れ脚を開かせた。ぎこちなさは無くならない。
柊一は身体を起こすと、両手で栞の下着を一気に脱がした。栞は恥ずかしくて両手で顔を隠す。
柊一は栞の膝を曲げて脚を開かせた。ミニスカートがはだけて白い太ももの奥に初めて見る女の部分に興奮する。
ネットでしか知らなかった全てを今目の前にして、緊張と興奮で息が荒くなった。
曝け出された部分に手を伸ばす。ねっとりと濡れている。情報で知った固い粒を指で擦る。

「やぁ。やぁん」

気持ちよくて恥ずかしくて、栞も声を抑えるのが精一杯だった。
我慢も限界の柊一は、ジーパンとボクサーパンツを脱いで栞に被さる。焦っているので、栞のミニスカートを脱がす考えがなかった。

「挿れるよ」

栞の入り口付近に自分のを当てる。
なかなか入らない。
栞もどこに入ってくるのかいまいち分かっていない。
手で自分のを押さえ、柊一は焦る気持ちを落ち着かせた。
先端でなぞりながら入り口を探し当て、栞が痛がらないように少しだけ入れてみた。

「んんん!」

声にならない声を栞が出した。

「痛い?大丈夫?」

心配そうに柊一が聞くと栞はただ頷く。
柊一はゆっくり挿れるが、ズキンと痛みが栞を襲った。

「痛い!」

栞の声に柊一の腰が引けてしまい、栞は慌てて柊一に抱きついた。

「大丈夫。柊一が好きだから、大丈夫」

柊一も栞を抱きしめ奥まで挿れる。割かれるような、熱い痛みに栞の腰が引けたが、栞の中がキツくて締め付けられて、柊一は気持ちよすぎて焦る。

「うわっ。やべっ」

挿れた後に気がついたが、ゴムを着けるのを忘れていた。
でも気持ちよくて辞めたくもない。
葛藤の末、柊一は一旦外した。
栞はなぜ抜いたのか分からなかったが、柊一が枕の下に隠していたゴムを、栞に背を向けて着けている雰囲気を察し、柊一の優しさにますます好きになる。
再チャレンジは挿れるまではスムーズに行ったが、流石にその先は大変だった。
栞は痛みを我慢するのが精一杯で気持ち良さを感じる暇もなく、柊一も欲望に自制が効かず栞を労わる余裕もなく。
でも終わった後に二人は笑った。

「初めてにしては、頑張ったよね、俺」

「うん。大好き」

お互いの愛情は十分確かめられた。
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