長い夜、蒼い月

五嶋樒榴

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イケナイ乙女たち

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栞は、土曜の夜になっても一夜から何も連絡がなくて寂しかった。
LINをしてもなかなか既読にならなくて心配になった。
最後の一線を超えて、一夜が自分に飽きたのではと不安になった。
会いたくて会いたくて、栞はベッドに寝ると自分の胸を揉み始めた。
服の中に手を入れブラをずらすと、両手で一夜にされているのを妄想して揉みしだく。


 こんなに厭らしいから一夜は引いてるのに。


分かっていても栞は止まらない。
キュッとピンクの突起を指でつまみ引っ張る。痛みを感じると、一夜に甘噛みされている気になる。

「一夜ぁ」

我慢できなくなってきて、ジーパンと下着を脱ぎ、荒い息遣いで潤んでいる場所に右手の指を当てる。
一夜の形を知ってしまった場所は、栞の指では満足しなかったが、それでも欲求に逆らえない。
隠れていた突起を剥き出しにすると激しく擦り始めた。

「あんッ。一夜ぁ」

ビクビクビクと激しく痙攣すると、ハアハアと息を整えようとする。
中指をそのままグッと中に入れる。一夜の指と長さが違うので、いつも一夜が攻める気持ちいい場所に指が届かない。
切なくて、左の人差し指を口に入れ舌を絡ませしゃぶる。
欲望に従順な自分に感じる。一夜に軽蔑されても、この官能的な痺れを我慢するなど出来なかった。
どんどん自分が変態になっていってるのは分かっていた。


 自分の中に眠っていた、厭らしい部分を引き出したのは一夜。
 一夜に会えないんだもん。自分でするしかないじゃない。


栞は自分に言い聞かせ指でまたイった。
終わった後の虚しさ。
寂しくてつらくて、栞はつい柊一に電話をしてしまった。
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