104 / 149
恋する乙女の悦び
104
しおりを挟む
「なぜそんな話を今したの?私が前の奥さんのように、夫がいるのに一夜とこんな関係になっているから?」
「ただの、昔話。僕を知って欲しかったから」
妻を奪った男の様に、素直に由紀子を奪えたら。それには自分と境遇が違うと一夜は思っている。
由紀子の夫は自分のように身を引くとは思ってなかったからだ。
「こんな関係、辛い?」
一夜が由紀子に尋ねる。
「辛いと思ったから離れようとしたけど、離れたらもっと辛かった。離れることの方が無意味だと思ったわ。一夜を愛してる」
由紀子の言葉に愛おしさが募る。
「もし、僕が由紀子を旦那さんから奪ったらどうする?」
一夜の意外な言葉に、由紀子は一夜の頬を両手の掌で包み二人は見つめ合う。
「奪ってくれるの?」
由紀子は聞き返す。
「…………僕もいつからか由紀子を愛してる」
ついに一夜は言ってしまった。突然の告白に驚き、由紀子の瞳から涙があふれる。
「嘘……」
驚いて、それしか由紀子は言えない。
「いつか、由紀子を奪ってもいい?僕の物にしてもいい?」
もういっときの感情ではなかった。由紀子は頷く。
「いつか、奪って」
一夜と由紀子は唇を重ねた。
舌で由紀子を感じる。ずっとキスしていたくなる。もう、自分の腕の中から由紀子を離したくない。
それが例え叶わないことでも、二人の気持ちがはっきりしただけでも一夜も由紀子も幸せだった。
「ただの、昔話。僕を知って欲しかったから」
妻を奪った男の様に、素直に由紀子を奪えたら。それには自分と境遇が違うと一夜は思っている。
由紀子の夫は自分のように身を引くとは思ってなかったからだ。
「こんな関係、辛い?」
一夜が由紀子に尋ねる。
「辛いと思ったから離れようとしたけど、離れたらもっと辛かった。離れることの方が無意味だと思ったわ。一夜を愛してる」
由紀子の言葉に愛おしさが募る。
「もし、僕が由紀子を旦那さんから奪ったらどうする?」
一夜の意外な言葉に、由紀子は一夜の頬を両手の掌で包み二人は見つめ合う。
「奪ってくれるの?」
由紀子は聞き返す。
「…………僕もいつからか由紀子を愛してる」
ついに一夜は言ってしまった。突然の告白に驚き、由紀子の瞳から涙があふれる。
「嘘……」
驚いて、それしか由紀子は言えない。
「いつか、由紀子を奪ってもいい?僕の物にしてもいい?」
もういっときの感情ではなかった。由紀子は頷く。
「いつか、奪って」
一夜と由紀子は唇を重ねた。
舌で由紀子を感じる。ずっとキスしていたくなる。もう、自分の腕の中から由紀子を離したくない。
それが例え叶わないことでも、二人の気持ちがはっきりしただけでも一夜も由紀子も幸せだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
32
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる