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恋する乙女の悦び
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「ジェイコブとアメリカでは秘密の恋人だった。でもジェイコブは浮気性で僕以外にも相手がいた」
今のジェイクしか知らない由紀子は信じられなかった。
「日本に来たのも彼とよりを戻して、アメリカに連れ戻そうとしてた。それなのに、まだ日本に来てそんなに経ってないのに、日本人の恋人を作っていた。しかもちんくしゃの」
マイケルが言うちんくしゃが、優姫の事だと思うと可笑しかった。マイケルにしてみればライバルはどんな美女でも、ちんくしゃなのだろうと悟った。
「僕はアンソニーが羨ましかった」
話が一夜に変わり、由紀子はドキリとした。
「ジェイコブとアンソニーは親友だ。でも僕はジェイコブがアンソニーを愛しているんだといつも疑っていた。だからアンソニーが日本に行った時、やっとジェイコブを独り占めできると思っていた。でも、無理だった」
マイケルは、急に黙って由紀子を見る。
「この話はシークレットだよ。誰にも言わないで」
少年の様な顔でマイケルは言う。
「もちろんです。誰にも言いません。守秘義務は心得てます」
由紀子がそう言うとマイケルはにっこり笑った。
「ありがとう。やっぱりユキコは僕が思った通りだった」
マイケルは目を閉じた。
美しい顔を由紀子は見つめる。
自分を信じて、傷を癒そうとしていると思うと、今マイケルから聞いた話は絶対一夜にも秘密にするとマイケルに心の中で誓った。
ホッとしたのかマイケルは由紀子の手を握ったまま眠ってしまった。
由紀子は静かに手を離すとマイケルを一人で眠らせ、今夜の接待のプランを由紀子のタブレットに送ってもらって段取りを始めた。そして一夜にもLINをする。
【私のことは心配しないで。マイケルが帰るまで会えないけど、一夜を愛してる。土曜日の夜会えるなら会いたい】
それだけLINをするとまた仕事を始めた。
今のジェイクしか知らない由紀子は信じられなかった。
「日本に来たのも彼とよりを戻して、アメリカに連れ戻そうとしてた。それなのに、まだ日本に来てそんなに経ってないのに、日本人の恋人を作っていた。しかもちんくしゃの」
マイケルが言うちんくしゃが、優姫の事だと思うと可笑しかった。マイケルにしてみればライバルはどんな美女でも、ちんくしゃなのだろうと悟った。
「僕はアンソニーが羨ましかった」
話が一夜に変わり、由紀子はドキリとした。
「ジェイコブとアンソニーは親友だ。でも僕はジェイコブがアンソニーを愛しているんだといつも疑っていた。だからアンソニーが日本に行った時、やっとジェイコブを独り占めできると思っていた。でも、無理だった」
マイケルは、急に黙って由紀子を見る。
「この話はシークレットだよ。誰にも言わないで」
少年の様な顔でマイケルは言う。
「もちろんです。誰にも言いません。守秘義務は心得てます」
由紀子がそう言うとマイケルはにっこり笑った。
「ありがとう。やっぱりユキコは僕が思った通りだった」
マイケルは目を閉じた。
美しい顔を由紀子は見つめる。
自分を信じて、傷を癒そうとしていると思うと、今マイケルから聞いた話は絶対一夜にも秘密にするとマイケルに心の中で誓った。
ホッとしたのかマイケルは由紀子の手を握ったまま眠ってしまった。
由紀子は静かに手を離すとマイケルを一人で眠らせ、今夜の接待のプランを由紀子のタブレットに送ってもらって段取りを始めた。そして一夜にもLINをする。
【私のことは心配しないで。マイケルが帰るまで会えないけど、一夜を愛してる。土曜日の夜会えるなら会いたい】
それだけLINをするとまた仕事を始めた。
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