長い夜、蒼い月

恋する乙女の悦び

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一夜は業務が終わるとそのLINを読んで、まだ不安だったが由紀子の言葉を信じて、マイケルが帰る土曜の夜を楽しみにした。

【土曜日の夜楽しみにしてる。また、僕のマンションに泊まって欲しい。愛してる】

そう返事をすると一夜はジェイクにもLINをした。

【今夜会える？話がある】

しばらくしてジェイクから返事が来た。

【うちに来るか？ユーキもいるけど】

ジェイクの返事に一夜は、え？っと思った。

【マイケルの話がしたかったんだけど、じゃあ、優姫がいないときにしよう】

一夜が遠慮するとジェイクからまた意外な返事が来た。

【ユーキは俺とマイケルの関係を全て知ってるから、余計な気を使うな。それに気を使ってたらいつまでたっても俺に会えないよ。しばらくユーキとこのマンションで一緒に住むから】

その返事に一夜はまた驚く。状況が全く分からず詳しい話は直接聞こうと思った。
優姫が夕飯の準備をしてくれると言うので、一夜はワインを数本用意してジェイクの部屋に行った。

「お前たち、いつのまにか同棲するまでになったんだよ」

冷やかし半分一夜は言う。

「俺がユーキと離れられない身体になった」

照れながらジェイクは言う。優姫も恥ずかしがる。

「優姫、家族は大丈夫なの？」

心配して一夜が尋ねると、優姫は母親が滅茶苦茶ジェイクを気に入っていて、しばらくジェイクと住むことも賛成してくれたと聞き、さらに一夜は驚くばかりだった。