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第9章 冬の……アナタ、どなた?

エピソード56-63

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保養施設内 宿泊棟 『デルフィニウムの間』

 トランス状態になりながらも男を求めて来るキャリーたちに、ジンは女性をソノ気にさせる魔法【エストロゲン】を使った。


「「あっ……はぁぁぁん♡♡♡」」

 
 頭を優しく撫でられた二人は、そのままベッドに倒れ込んだ。
 そしてM字開脚のいわゆる『ウェルカムポーズ』をとり、秘部を露わにしたまま潤んだ瞳でジンに言った。

「あぁ……今の私、 全身が性感帯になってる……」
「ご覧下さい……アナタに触れただけで、 もうこんなになっています……」

 そんな二人を見届け、ジンはおもむろに浴衣を脱いだ。

「弥七クン、 ぼうっと突っ立っていないで脱ぎたまえよ」
「へ、 へい……」

 ジンに促され、弥七が浴衣を脱いだ。
 すると、二人の股間に装着されていた『フルンチング』がムクムクと起き上がった。

「キミたちは、 この子が欲しいんだね?」
「「うっほぉぉん♡」」

 二人の股間にいきり立つイチモツを見たキャリーたちは、身悶えしながら声を上げた。

「スゴぉい……反ってる……硬そう♡」
「ソレで貫かれたら、 私の繊細なアレは壊れてしまいそうです♡」

 その様子を見ていた弥七が、顔を青くしてジンに聞いた。

「ダ、 ダンナ……あっしはどうすればイイんですかい?」 
「決まってるでしょ? 『交尾』するんだよ」
「ひぃっ!?」

 すると、弥七のイチモツがじわじわとしぼみ、通常サイズに戻ってしまった。
 弥七は弱々しくジンに言った。

「あっしは生前、 アレが役立たずで女に捨てられました……」
「ふむふむ。 それで?」
「精霊になってからは、 主に昆虫か小動物に『憑依』する事で姐御に従事していやした……」
「で、 何が言いたいのかな?」

 弥七の煮え切らない態度に、ジンは若干イラついて来た。

「自主的に人との接触を拒んでいやした……人間の女を悦ばせる自信が、 あっしには無いのでやんす……」

 弥七はそう言ってモジモジと手いたずらを始めた。

「なぁんだ。 そんな事か♪」
「そ、 そんな事って!?」

 ジンが心底つまらなそうにそう言うと、弥七は焦りながらジンに聞いた。
 
「任せといて。 ボク、 そう言うの得意だから♪」

 ジンはそう言って、親指を立てた。

「ボクたちのココに付いてるの、単なる『大人のオモチャ』じゃないんだよ?」

 『フルンチング』は、アングラ関係に詳しいルリがいわく『相手を三こすり半で確実にイカせる、 疑似マラ界の聖剣』と呼ばれている、 おナベ垂涎の『魔淫具』らしい。

「それはわかりやすが、 見ての通り、 精神と直結されてる関係でイチモツが……」

 ジンが自分のそそり立つイチモツを指すと、弥七は自分の萎えているイチモツを指した。

「感じるだろ? このまがまがしい妖気……これはね、 例えるなら『身代わりにした物に対する男性たちの嫉妬』と言った所かな?」

 ジンが言うには、『フルンチング』は女性を悦ばす事に特化しこの様な形に変わったもので、その背景には自身のイチモツで満足させられなかった男性たちの『遺恨』とでも言う妖気をまとっているとの事らしい。

「そんな恐ろしい物だったんですかい? コレは……」
「ああ。 目的はあくまでも『補助具』でなければならなかった。 しかし、 コレは力を持ち過ぎている……」

 長い年月を経て、フルンチングは当初の男女のコミュニケーションツールではなく、特殊な性癖を持つ一部のユーザーによって改変され、この様な進化を辿ったのであろう。

「ボクたちでコレを浄化し、 元々の姿に戻してやろう♪」
「そんな事、 本当に出来るんでやんすか?」

 自信満々に言い放つジンに、弥七は半信半疑だった。

「あるでしょ? 丁度イイ具合に濡れそぼったホールが二個も♪」

 ジンは背後にあるキングサイズのベッドで横たわる二人を、親指で指した。

「あぁ……熱い、 熱いのぉ」くちゅう 
「はぁん、 溢れてくるぅ……」くちゃぁ

 二人は身体をくねらせ、自らの手で秘部をいじっていた。

「弥七クンはそちらのレディのお相手を頼むよ。 ボクはコッチの重症患者を担当するから」
「へ、 へい……」

 ジンに促され、弥七はフジ子を優しく抱き上げ、隣の空いているダブルベッドに寝かせた。

「あのぉ、 何とお呼びすれば?」
「フジ子……です。 むふぅ」

 弥七が話しかけると、フジ子は潤んだ瞳で名乗った。
 弥七は弱々しくフジ子に言った。

「フジ子さん、 すいやせん、 これじゃあお相手出来やせん……」
「あら、 まぁ……」

 フジ子にイチモツを見せると、フルンチングはすっかり通常モードに戻っていた。
 フジ子はニコッと微笑み、ベッドから起きて仁王立ちの弥七の股間に近付いた。

「弥七様、 ご自分を卑下なさらないで。 私にお任せください……あむ」

 弥七のフルンチングを優しく口に含み、顔をゆっくりと上下に動かした。

「じゅぼっ、 じゅぼぼぉ……」
「おっ、 おおぅ……」

 すると、弥七のフルンチングがムクムクと反応し始めた。

「ほぉら。 イイ子イイ子……レロ」

 フジ子は一旦口を離し、先端に舌を這わせ始めた。
  
「おおっ、 ス、 スゴい……」
「フフフ。 殿方を悦ばせるのは得意なんですよ? レロ」

 隣ではジンが、同じ様にキャリーからの愛撫を堪能していた。

「ちゅぽっ、 スゴい……また大きくなった……」
「この子はね、 キミの欲望に比例して大きさと硬さが決まるんだよ……」
「あぁん、 素敵ぃ♡♡」
 
 キャリーはじらされた分、ジンのフルンチングを貪る様に咥えた。
 弥七の反応からわかるように、フルンチングとは神経接続されている筈であるが、ジンは腰に手を当て、キャリーの愛撫に涼しい顔で対応していた。
 ふと弥七の方を見たジン。

「そろそろ頃合いかな? 弥七クン、 どうだいソッチは?」
「ダンナ! いつでもイケますぜ!」

 ジンに聞かれた弥七は、自分のフルンチングの大きさや硬さを確認して意気揚々と答えた。

「ウォーミングアップは終わった。 今からキミたちを浄化する♪」

 ジンはそう言い放つと、キャリーをフルンチングから離し、ベッドに寝かせた。
 それを見ていた弥七も、同じようにフジ子をベッドに寝かせた。
 すると、キャリーたちは自らの指で秘部を大きく広げ、淫靡なおねだりを始めた。

「あぁ……欲しい、 欲しいのぉ……早くぅ、 早くココに頂戴♡♡♡」くちゃ
「あぁ……お願いです、 その熱き肉棒を、私のこの蜜壺に♡♡♡」くちゅ

 ジンと弥七はアイコンタクトを取ったあと、お互いの相手の足を持ち、自分の肩にかけた。

「さぁ、 入れるよ……」

 そして腰を持ち上げ、一気にフルンチングを『秘孔』に挿入した。


「「あっ、 あぐぅ~ん♡♡♡」」


 二人は挿入した直後、ビクッと一度痙攣し、大きくのけ反った。

「おや? もう昇天してしまったのかい? まだまだ序の口なのに……えいっ♡」
  
 そう言ってジンは、緩急を混ぜてピストン運動を始めると、キャリーが悶え始めた。

「あんっ! アソコの中ぐりぐり擦れてるぅ……子宮が下がってジンジン泣いてるのぉ♡♡♡」

 弥七の方は、相手をイカせた達成感に浸っていた。

「あっしがイカせた!? 信じられん……」

 そんな弥七に、フジ子は潤んだ瞳で言った。

「もっと愉しませて下さい……ご自分に自信を持って♡」
「うぉぉぉ」パンパンパン

 弥七は力強くピストンを開始した。 

「あっ、 もっと、 もっと激しくっ……グチャグチャにかきまわしてぇん♡♡♡」

 二人の元に、直ぐに次の波が来た。


「「はっふぅぅ~んっ♡♡♡」」
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