18 / 94
異世界。
一石を投じるもの。
しおりを挟む
「・・・そうですね。あの人、普通に触れたんですよね・・。いやぁ、ビックリしました!!!
アルベルト様にも触れられるんですけど。
こう・・。なんですかね!?
さっきの方には、男らしさと美しさは感じたんですけど触れるなんて。
・・とにかく、私も自分で驚いてます!!」
あのローストビーフのよそい方も上手だったし、ダンスも紳士的で羽が生えたように軽くて楽しかった・・・。
疲れ果てて次のダンスを辞退すると、私を誰もいないバルコニーの前まで親切に送ってくれたけど・・。
家族以外の男性と、あんな風に接したのはいつぶりなんだろう。
赤紫の瞳と、銀色の髪は人間よりも、神がかっていて・・。
生きている心地がしないくらい、半端なくドキドキした。
今日は、朝寝坊から始まって、異世界転移して、唇泥棒(アルベルト)にぶつかって・・。
クレイドル様に触れられ気絶からの・・。
女性より綺麗な美形男子からのダンスの誘い・・。
大変だったなぁ・・。
今日一日、不整脈過多に違いないわ!!
・・・ふう。
ため息をつくと、苛立った顔のアルベルトが冷たい目で私を見下ろしていた。
眉を引き攣らせた顔のアルベルトを確認した私は、非常に足のつま先から全身を駆け抜ける程の寒気がした。
「お前なぁ!!人の婚約者がいない事を心配しておいて、自分は何やってんだよ?
ローストビーフに釣られて、ダンスってなんだ!?
何処のお子様なのだ!?
・・・僕には、男を感じなかったって言い放ったのに・・。なんでさっきの奴は違うんだよ!!
美月の思考回路が、意味不明。
・・・理解不能のお手上げだ!!!」
「あーーっ!!!今、心を読んだでしょう?
お子様って何よっ。
似非王子こそ・・。
思ってもいないセリフのオンパレード、あれ、止めなさいよ!?
詐欺師の妄言を信じて、目を潤ませていた令嬢たちが可哀想よ!!
それにね、読めるから・・・。大変なこともあるだろうけど、嘘ついて彼女たちと接してるなら
貴方だって同じことしてるじゃない!!本当の自分で勝負しなさいよ!!!」
グッと言葉に詰まったアルベルトが、私から瞳を反らした。
窓の内側からは、美しい管弦楽のメロディーが流れ、招待客たちの笑い声が聞こえてくる。
一方、この場所は、静寂に包まれていた。
しまった!!
今のは言い過ぎた・・・。
私だって、自分に嘘をついたり、勝手に妥協して、諦めてきた部分があったのに。
他人ばかりを非難するのはフェアじゃない。
「ごめんなさい・・。私・・・。」
「・・・いや、いいんだ!!
確かに・・、お前の言うことも一理ある。自分だけ被害者面をしている所もあった。
言ってくれなかったら、盲目的に誰かのせいにしたままだった・・・。」
「ううん。私だってそうなのに・・・。
傷つくのが嫌で、色々なことを諦めてたり、勝手に言い訳して折り合いをつけて生きて来たわ。
貴方のことだけ、責めれない。
今日会ったばかりの私が貴方を理解することなんか出来ないのに、偉そうな事を言って、ごめんなさい・・・。」
銀色の月をバックに、見つめあった私達は互いの瞳を見つめた。
「あんた・・。やっぱり馬鹿だな。」
「・・・は?」
素直に謝罪している人間に、鬼の首取ったように馬鹿ですと!?
傷口に塩塗らんといてください!!
「なんですか!?心から謝罪している人物に向かって、馬鹿って言う方がば・・。」
「違う・・!!今日会ったばかりなのに、お前に言われた言葉・・・。
・・・嬉しい言葉ばかりだった!!
誰にも、こんなこと見破られたり、直球でハッキリと指摘された事なんてなかったんだ。」
被された言葉に、ポカンと口を開けてアルベルトを見ると、綺麗な青い瞳が嬉しそうに細められた。
わたしに、心からの嬉しそうな笑顔を向けていた。
「そ、そうですか?それは、良かった・・・です。」
この人、嬉しいとこんなに可愛いらしく笑うんだ・・・。
金色のサラサラの髪と、青い大きな瞳。
整った鼻梁・・・。
白い衣装をこれ程完璧に着こなし、口に手を当てて上品に笑う男。
わたしの目の前にいるのは、完全無欠の王子様だった。
幼い頃から読み聞かせに出てくる、絵本の中の王子様然の優しい微笑み。
「なんだよ、その可笑しな顔・・・。
あはははは!!!やっぱり変な女だ。」
「なによ・・。人の顔見て笑わないでよ!!
お前とか、あんたとか・・。終いには、馬鹿だの・・。
王子様って言ったってねぇ、初対面の人間に対して失礼でしょう!?」
「美月は、王族に対して最初から、今現在まで一貫して不敬だぞ。そこは自覚あるの?」
・・・そんなの、なんとなくあるわよ!!
そこは申し訳ないと思ってるもの。
何も言えずに、頬を膨らます。
「アルベルトと呼べ。「様」はいらん・・。
そんな、名前についでみたいにつけられる心のない、「様」づけは不愉快だ。」
「・・・呼び捨てなんて、更なる不敬でしょう?
私みたいな、一般庶民が王子を呼び捨てなんて・・・。」
「お前は、ルーベリア王国の王子アルベルト殿下の娘だ。王女と同じ存在だぞ?
この世界で暮らしていたなら、幼馴染にでもなってたかもしれないな。
僕はこんな風に誰かに自分を見透かされるのが、嫌だった。
だけど・・。本当は何処かで、そんな人物との出会いを・・待っていたのかもしれない。」
「・・・辞めてください!!私は別に・・・。
そんなつもりで言ったんじゃ・・。」
何故か、胸の鼓動が速く打ちだす。
そんな顔で私を見ないで!!
不安で瞳が揺れた。
バルコニーを出て、大きな舞踏会上まで続くドアの取っ手を握りしめた私の手をアルベルトが上から掴んだ。
「待ってくれ・・・。まだ、行かないで。」
私の手より大きく筋ばった手が重なり、カッと頬に熱が灯る。
触れられればすぐに気絶する筈だった。
アルベルトの接触には、いつもの耳鳴りから、遠くなる意識消失の予知は感じられない・・。
何故なの?
私のすぐ側にある吐息と、その人物からはクラッとするようなオリエンタルで甘い香りがした。
媚薬のように、心地よく色香のある香り。
深紅のドレスの大きく開いた背中に、大きな男性の体の厚みが全く違う体躯を感じて不安になる。
見上げた、アルベルトの美しいブルーサファイアの瞳から目が離せなかった。
周りの時は流れているのに、私たちはそこから動けなかった。
ただ揺れる、互いの瞳を見つめていた。
正面の大噴水の水音も、庭園のライトアップの光も・・。
舞踏会上のざわめきも・・・。
全てが、視覚や聴覚が捉えているのに、時が止まったように私たちは2人になった。
耳まで熱を感じて私の顔が湯気が出るように熱かった。
自分の心臓が聞こえるような、逸(はや)る鼓動が聞こえるような・・・。
そんな時だった。
「キャアァァアアアア・・・!!!!」
舞踏会場の中から大きな叫び声と、怒号が聞こえて耳を疑う。
隔てられた窓の景色の先には、大きな光が何度も点滅するように現れ人々が逃げ惑う光景に眉根を寄せた。
「・・・なんだ!?今のは一体!?」
「とにかく、行きましょう!!何かが起きているようです!!」
アルベルトと美月は、瞳を見合わせて共に頷いた。
アルベルトは、私の手を取り中へと続く窓を開け放った。
目の前には、信じられない光景が広がっていた・・・。
アルベルト様にも触れられるんですけど。
こう・・。なんですかね!?
さっきの方には、男らしさと美しさは感じたんですけど触れるなんて。
・・とにかく、私も自分で驚いてます!!」
あのローストビーフのよそい方も上手だったし、ダンスも紳士的で羽が生えたように軽くて楽しかった・・・。
疲れ果てて次のダンスを辞退すると、私を誰もいないバルコニーの前まで親切に送ってくれたけど・・。
家族以外の男性と、あんな風に接したのはいつぶりなんだろう。
赤紫の瞳と、銀色の髪は人間よりも、神がかっていて・・。
生きている心地がしないくらい、半端なくドキドキした。
今日は、朝寝坊から始まって、異世界転移して、唇泥棒(アルベルト)にぶつかって・・。
クレイドル様に触れられ気絶からの・・。
女性より綺麗な美形男子からのダンスの誘い・・。
大変だったなぁ・・。
今日一日、不整脈過多に違いないわ!!
・・・ふう。
ため息をつくと、苛立った顔のアルベルトが冷たい目で私を見下ろしていた。
眉を引き攣らせた顔のアルベルトを確認した私は、非常に足のつま先から全身を駆け抜ける程の寒気がした。
「お前なぁ!!人の婚約者がいない事を心配しておいて、自分は何やってんだよ?
ローストビーフに釣られて、ダンスってなんだ!?
何処のお子様なのだ!?
・・・僕には、男を感じなかったって言い放ったのに・・。なんでさっきの奴は違うんだよ!!
美月の思考回路が、意味不明。
・・・理解不能のお手上げだ!!!」
「あーーっ!!!今、心を読んだでしょう?
お子様って何よっ。
似非王子こそ・・。
思ってもいないセリフのオンパレード、あれ、止めなさいよ!?
詐欺師の妄言を信じて、目を潤ませていた令嬢たちが可哀想よ!!
それにね、読めるから・・・。大変なこともあるだろうけど、嘘ついて彼女たちと接してるなら
貴方だって同じことしてるじゃない!!本当の自分で勝負しなさいよ!!!」
グッと言葉に詰まったアルベルトが、私から瞳を反らした。
窓の内側からは、美しい管弦楽のメロディーが流れ、招待客たちの笑い声が聞こえてくる。
一方、この場所は、静寂に包まれていた。
しまった!!
今のは言い過ぎた・・・。
私だって、自分に嘘をついたり、勝手に妥協して、諦めてきた部分があったのに。
他人ばかりを非難するのはフェアじゃない。
「ごめんなさい・・。私・・・。」
「・・・いや、いいんだ!!
確かに・・、お前の言うことも一理ある。自分だけ被害者面をしている所もあった。
言ってくれなかったら、盲目的に誰かのせいにしたままだった・・・。」
「ううん。私だってそうなのに・・・。
傷つくのが嫌で、色々なことを諦めてたり、勝手に言い訳して折り合いをつけて生きて来たわ。
貴方のことだけ、責めれない。
今日会ったばかりの私が貴方を理解することなんか出来ないのに、偉そうな事を言って、ごめんなさい・・・。」
銀色の月をバックに、見つめあった私達は互いの瞳を見つめた。
「あんた・・。やっぱり馬鹿だな。」
「・・・は?」
素直に謝罪している人間に、鬼の首取ったように馬鹿ですと!?
傷口に塩塗らんといてください!!
「なんですか!?心から謝罪している人物に向かって、馬鹿って言う方がば・・。」
「違う・・!!今日会ったばかりなのに、お前に言われた言葉・・・。
・・・嬉しい言葉ばかりだった!!
誰にも、こんなこと見破られたり、直球でハッキリと指摘された事なんてなかったんだ。」
被された言葉に、ポカンと口を開けてアルベルトを見ると、綺麗な青い瞳が嬉しそうに細められた。
わたしに、心からの嬉しそうな笑顔を向けていた。
「そ、そうですか?それは、良かった・・・です。」
この人、嬉しいとこんなに可愛いらしく笑うんだ・・・。
金色のサラサラの髪と、青い大きな瞳。
整った鼻梁・・・。
白い衣装をこれ程完璧に着こなし、口に手を当てて上品に笑う男。
わたしの目の前にいるのは、完全無欠の王子様だった。
幼い頃から読み聞かせに出てくる、絵本の中の王子様然の優しい微笑み。
「なんだよ、その可笑しな顔・・・。
あはははは!!!やっぱり変な女だ。」
「なによ・・。人の顔見て笑わないでよ!!
お前とか、あんたとか・・。終いには、馬鹿だの・・。
王子様って言ったってねぇ、初対面の人間に対して失礼でしょう!?」
「美月は、王族に対して最初から、今現在まで一貫して不敬だぞ。そこは自覚あるの?」
・・・そんなの、なんとなくあるわよ!!
そこは申し訳ないと思ってるもの。
何も言えずに、頬を膨らます。
「アルベルトと呼べ。「様」はいらん・・。
そんな、名前についでみたいにつけられる心のない、「様」づけは不愉快だ。」
「・・・呼び捨てなんて、更なる不敬でしょう?
私みたいな、一般庶民が王子を呼び捨てなんて・・・。」
「お前は、ルーベリア王国の王子アルベルト殿下の娘だ。王女と同じ存在だぞ?
この世界で暮らしていたなら、幼馴染にでもなってたかもしれないな。
僕はこんな風に誰かに自分を見透かされるのが、嫌だった。
だけど・・。本当は何処かで、そんな人物との出会いを・・待っていたのかもしれない。」
「・・・辞めてください!!私は別に・・・。
そんなつもりで言ったんじゃ・・。」
何故か、胸の鼓動が速く打ちだす。
そんな顔で私を見ないで!!
不安で瞳が揺れた。
バルコニーを出て、大きな舞踏会上まで続くドアの取っ手を握りしめた私の手をアルベルトが上から掴んだ。
「待ってくれ・・・。まだ、行かないで。」
私の手より大きく筋ばった手が重なり、カッと頬に熱が灯る。
触れられればすぐに気絶する筈だった。
アルベルトの接触には、いつもの耳鳴りから、遠くなる意識消失の予知は感じられない・・。
何故なの?
私のすぐ側にある吐息と、その人物からはクラッとするようなオリエンタルで甘い香りがした。
媚薬のように、心地よく色香のある香り。
深紅のドレスの大きく開いた背中に、大きな男性の体の厚みが全く違う体躯を感じて不安になる。
見上げた、アルベルトの美しいブルーサファイアの瞳から目が離せなかった。
周りの時は流れているのに、私たちはそこから動けなかった。
ただ揺れる、互いの瞳を見つめていた。
正面の大噴水の水音も、庭園のライトアップの光も・・。
舞踏会上のざわめきも・・・。
全てが、視覚や聴覚が捉えているのに、時が止まったように私たちは2人になった。
耳まで熱を感じて私の顔が湯気が出るように熱かった。
自分の心臓が聞こえるような、逸(はや)る鼓動が聞こえるような・・・。
そんな時だった。
「キャアァァアアアア・・・!!!!」
舞踏会場の中から大きな叫び声と、怒号が聞こえて耳を疑う。
隔てられた窓の景色の先には、大きな光が何度も点滅するように現れ人々が逃げ惑う光景に眉根を寄せた。
「・・・なんだ!?今のは一体!?」
「とにかく、行きましょう!!何かが起きているようです!!」
アルベルトと美月は、瞳を見合わせて共に頷いた。
アルベルトは、私の手を取り中へと続く窓を開け放った。
目の前には、信じられない光景が広がっていた・・・。
0
あなたにおすすめの小説
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
猫なので、もう働きません。
具なっしー
恋愛
不老不死が実現した日本。600歳まで社畜として働き続けた私、佐々木ひまり。
やっと安楽死できると思ったら――普通に苦しいし、目が覚めたら猫になっていた!?
しかもここは女性が極端に少ない世界。
イケオジ貴族に拾われ、猫幼女として溺愛される日々が始まる。
「もう頑張らない」って決めたのに、また頑張っちゃう私……。
これは、社畜上がりの猫幼女が“だらだらしながら溺愛される”物語。
※表紙はAI画像です
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
助けた騎士団になつかれました。
藤 実花
恋愛
冥府を支配する国、アルハガウンの王女シルベーヌは、地上の大国ラシュカとの約束で王の妃になるためにやって来た。
しかし、シルベーヌを見た王は、彼女を『醜女』と呼び、結婚を保留して古い離宮へ行けと言う。
一方ある事情を抱えたシルベーヌは、鮮やかで美しい地上に残りたいと思う願いのため、異議を唱えず離宮へと旅立つが……。
☆本編完結しました。ありがとうございました!☆
番外編①~2020.03.11 終了
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる