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異世界。
現された本性②
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ニヤリと笑った男の笑顔は、金色の鋭い笑みを讃えていた。
握られた黒い羽根が付けられた銀色の矢を思いきり投げた。
シュッ・・・。
<・・ガシャッ・・・!!>
私は、持っていた細身の剣を思いきり振り降ろし、その矢を叩き落した。
剣を持ち直した私は、暗闇の中でこちらに矢を放った人物を睨み付けた。
「・・エ、エストラなの??それか・・。まさか・・彼の双子とか!?」
混乱して乱れた思考の辿りついた先には、ノア王子と常に行動を共にしていた護衛兵。
エストラ=グレンの顔と一致した。
震える声で問うと、エストラは大きく笑い出す。
「ふははははは。
まさかのお言葉に驚きました。
そうですね、クレイドル王子と、アレクシス王子の双子も身近にいらっしゃるので、
そう考える気持ちも解りますが・・。
・・・残念ながら、答えは否です。」
いつもの、腰の低い応答とはかけ離れた、強い殺気を金色の瞳に宿した
エストラは声高らかに答えた。
「・・・お前、舞踏会の時にも矢を放ったな・・!!
しかも、あの時お前が狙った相手は・・。」
「勿論、ノア王子ですよ?
狙いに勘付いておりましたか・・。
流石、魔術騎士団の団長を務めあげているだけの事はありますね。
もう用は済みましたので、あの方にはご退場頂こうかと思ってたんですよ・・。」
「なんで??だって・・エストラは、ノア王子の側近で信頼されている唯一の護衛兵士でしょ?」
意味が解らず、混乱している私を金の瞳に映したエストラは怒気を孕んだ言葉で叫んだ。
「・・・絆(ほだ)されそうになった、役立たずな主には退散頂こうかと思いましてね・・・。
シェンブルグと、アルベルディアの双方の共倒れを願っている御方の為に、私は長い事暗躍を続けて来たのでね・・。
しかし、貴方の登場で全ての予定が狂ってしまいました・・。」
私の方を見て、微笑むエストラの笑みに底冷えのするような身体の強張りが起きた。
吐き気がするような、気持ちの悪さ・・。
覚えのある発作のような、私の病の発動に似た感覚だった。
「・・・お前、さっきから何を言っているんだ!?何で美月がこの世界に現れたことで
お前の目的が変わるんだ・・!?美月をどうするつもりだ??」
青い瞳は、厳しい視線で金色の瞳を睨み付けた。
金色の瞳は細められて、薄ら寒い笑みを浮かべる。
次の瞬間、エストラは、その場から姿を消した。
アルベルトに、矢を投げつけてすぐに私の側へとその瞬間に転移をした。
私の後ろに現れたエストラが、矢を払い除けて慌てて振り向いたアルベルトに向けて怪しく微笑む。
「どうする??・・そうですね、大好きだった彼女を貴方にも、ノア王子にも渡さぬように
心を壊して捕らえてしまいましょうか?
・・・この世界から二度と出られぬように。」
私の耳元で、低く告げられた言葉にビクッと肩が震える。
サラッと落ちた銀色の髪は、ノア王子のものと類似していた。
銀色の月のような美しい光を放っていた。
「・・・エストラ。貴方、さっきから何を言っているの??
意味がわからない・・。目的は何なのよ!!?」
「目的ですか?・・・以前は、ある御方の頼み故、アルベルディアの王子の身を守りながら
シェンブルグとルーベリアとの戦いの火種を探し、共倒れになるまで戦わせるのが私の役目・・。
それが、まさかの私が仕えていた王子が、美月の心を捉えていたあいつの生まれ変わりだと知ったのでね。
・・・私は決めたのです。ノア王子をとっとと、殺すことにしました。」
ドォォォオオォオオオオオォン・・・。
遠くで爆発音が聞こえて、アルベルトと、私はデルメの町へと視線を向けて青ざめる。
赤く燃え上がる炎を目視した私たちは、信じられない光景に目を見張った。
「くそっ・・。何て事するんだよ!!」
アルベルトは、エストラをキツく睨んだ。
・・・そんな、みんな・・。
ノア王子は大丈夫なの!?
「人の事を心配している場合じゃないよ?
アルベルト王子、美月・・・。」
エストラの囁きと共に、ぎゅうっと私は、後ろから抱きしめられた。
「この香り!?あなた、まさか・・・。」
嗅いだことのあるムスクのような香水の匂いに、私の瞳は大きく見開かれる。
ガタガタ・・・
私の身体は一人でに揺れだして、顔色の失くしていく。
「私は8年前、ノア王子の前世・・。
中月藤吾と、同じ病室だった佐伯透馬・・。
もちろん、君は覚えているよね?」
指の先まで冷たくなった私は、佐伯透馬を思い出した。
高等専門学校に通う高校1年生だった。
茶髪の髪を清潔に整えて、いつも笑顔の溢れる病室の中でいつもみんなに楽しい話をしてくれる、
病室のムードメーカー的な存在だった。
入院中の子供たちと、遊んであげるお兄ちゃんのイメージだった。
確か退院した後すぐに、事故にあったって・・。
「久しぶり、美月・・。
・・・死んでからも、ずっと君に会いたかったよ。」
握られた黒い羽根が付けられた銀色の矢を思いきり投げた。
シュッ・・・。
<・・ガシャッ・・・!!>
私は、持っていた細身の剣を思いきり振り降ろし、その矢を叩き落した。
剣を持ち直した私は、暗闇の中でこちらに矢を放った人物を睨み付けた。
「・・エ、エストラなの??それか・・。まさか・・彼の双子とか!?」
混乱して乱れた思考の辿りついた先には、ノア王子と常に行動を共にしていた護衛兵。
エストラ=グレンの顔と一致した。
震える声で問うと、エストラは大きく笑い出す。
「ふははははは。
まさかのお言葉に驚きました。
そうですね、クレイドル王子と、アレクシス王子の双子も身近にいらっしゃるので、
そう考える気持ちも解りますが・・。
・・・残念ながら、答えは否です。」
いつもの、腰の低い応答とはかけ離れた、強い殺気を金色の瞳に宿した
エストラは声高らかに答えた。
「・・・お前、舞踏会の時にも矢を放ったな・・!!
しかも、あの時お前が狙った相手は・・。」
「勿論、ノア王子ですよ?
狙いに勘付いておりましたか・・。
流石、魔術騎士団の団長を務めあげているだけの事はありますね。
もう用は済みましたので、あの方にはご退場頂こうかと思ってたんですよ・・。」
「なんで??だって・・エストラは、ノア王子の側近で信頼されている唯一の護衛兵士でしょ?」
意味が解らず、混乱している私を金の瞳に映したエストラは怒気を孕んだ言葉で叫んだ。
「・・・絆(ほだ)されそうになった、役立たずな主には退散頂こうかと思いましてね・・・。
シェンブルグと、アルベルディアの双方の共倒れを願っている御方の為に、私は長い事暗躍を続けて来たのでね・・。
しかし、貴方の登場で全ての予定が狂ってしまいました・・。」
私の方を見て、微笑むエストラの笑みに底冷えのするような身体の強張りが起きた。
吐き気がするような、気持ちの悪さ・・。
覚えのある発作のような、私の病の発動に似た感覚だった。
「・・・お前、さっきから何を言っているんだ!?何で美月がこの世界に現れたことで
お前の目的が変わるんだ・・!?美月をどうするつもりだ??」
青い瞳は、厳しい視線で金色の瞳を睨み付けた。
金色の瞳は細められて、薄ら寒い笑みを浮かべる。
次の瞬間、エストラは、その場から姿を消した。
アルベルトに、矢を投げつけてすぐに私の側へとその瞬間に転移をした。
私の後ろに現れたエストラが、矢を払い除けて慌てて振り向いたアルベルトに向けて怪しく微笑む。
「どうする??・・そうですね、大好きだった彼女を貴方にも、ノア王子にも渡さぬように
心を壊して捕らえてしまいましょうか?
・・・この世界から二度と出られぬように。」
私の耳元で、低く告げられた言葉にビクッと肩が震える。
サラッと落ちた銀色の髪は、ノア王子のものと類似していた。
銀色の月のような美しい光を放っていた。
「・・・エストラ。貴方、さっきから何を言っているの??
意味がわからない・・。目的は何なのよ!!?」
「目的ですか?・・・以前は、ある御方の頼み故、アルベルディアの王子の身を守りながら
シェンブルグとルーベリアとの戦いの火種を探し、共倒れになるまで戦わせるのが私の役目・・。
それが、まさかの私が仕えていた王子が、美月の心を捉えていたあいつの生まれ変わりだと知ったのでね。
・・・私は決めたのです。ノア王子をとっとと、殺すことにしました。」
ドォォォオオォオオオオオォン・・・。
遠くで爆発音が聞こえて、アルベルトと、私はデルメの町へと視線を向けて青ざめる。
赤く燃え上がる炎を目視した私たちは、信じられない光景に目を見張った。
「くそっ・・。何て事するんだよ!!」
アルベルトは、エストラをキツく睨んだ。
・・・そんな、みんな・・。
ノア王子は大丈夫なの!?
「人の事を心配している場合じゃないよ?
アルベルト王子、美月・・・。」
エストラの囁きと共に、ぎゅうっと私は、後ろから抱きしめられた。
「この香り!?あなた、まさか・・・。」
嗅いだことのあるムスクのような香水の匂いに、私の瞳は大きく見開かれる。
ガタガタ・・・
私の身体は一人でに揺れだして、顔色の失くしていく。
「私は8年前、ノア王子の前世・・。
中月藤吾と、同じ病室だった佐伯透馬・・。
もちろん、君は覚えているよね?」
指の先まで冷たくなった私は、佐伯透馬を思い出した。
高等専門学校に通う高校1年生だった。
茶髪の髪を清潔に整えて、いつも笑顔の溢れる病室の中でいつもみんなに楽しい話をしてくれる、
病室のムードメーカー的な存在だった。
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