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異世界。

曝された青い瞳。② R-18指定

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昨日は、少しでも気を抜いたらアルベルトは助からないくらいの状況で
私は、気が気じゃなかった。

この人が死んだら、私は耐えられないって・・。

アルベルトが二度と目を覚まさなかったら、私は一生自分を許せなくなる。

だから、自分が死んでも彼だけは助けようと強く思った。

最後まで、彼の命を諦められなかった・・・。


「うん・・・。わたしは大丈夫よ。貴方が無事で良かったわ。矢が刺さった状態で馬(ペガサス)
を操縦するなんて・・。無茶苦茶よ!!・・心配したのよ・・。」

私は、拭き終った布を木に掛けて笑った。

「そうだな・・。でも、エストラにお前を奪われるくらいなら、逃がしてあげれるなら・・。
自分など、どうでもいいと思った。僕が守らなければいけないのに・・。
君に無理をさせてしまって、すまない。」

・・何ですと!?

こっちの気持ちも知らないで!!

ムッと眉を顰めた私は苛立たし気に怒りに震えた。

「何、それっ!?自分を大事にしてくださいよ!!!
あんな酷い怪我をして・・・。
下手したら今、あなた生きてないですよ?そんなことになったら、私・・。私!!!
もうっ、この馬鹿王子っ!!」

ドーンと背中に体当たりをして、ぶつかるとアルベルトは驚いた表情で後ろを振り返る。
大きな青い瞳を見開いて、私を見た。

「・・・え?う、うわぁぁあぁ・・!!!」

 ドサッ。

咄嗟に私を抱きとめて草に倒れた。

「・・・イタイ。」

「いたた・・た・・。」

昨日の背中の怪我が塞がったとはいえ、私の全体重がかかったアタックに眉を寄せた。

「痛いの?・・・馬鹿ね。生きてる証拠じゃない・・。貴方が生きてて良かった・・。」

アルベルトの顔の横に手をついた私は、目を開けた。

私の瞳を見つめた、ブルーサファイア色の青い瞳が大きく揺れた。

彼の瞳に、空色の私の本来の瞳の色が映っていた。

「・・・綺麗だ。・・なんて、・・綺麗なんだ。
あの空の色よりも、僕が見てきたどの「青」も叶わない。君の瞳は美しいな。」

その言葉に、私は瞳の中がカツと熱くなる。
目の前の美しい、青い瞳の王子を潤んだ目で見つめた。
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