二者択一で転移した令嬢は2つの月の狭間で揺れる。

館花陽月

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異世界。

止められない感情(アルベルト視点)R-18指定

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「・・いやぁあぁあ・・・。もう・・・。ああぁあっ。ふぁ・・。」

弛緩するようにつま先まで震えた美月を確認して、そっと彼女の頬に口づけをする。
自分の滾る分身は、立ち上がり過ぎて痛みすら感じてその感覚に眉根を寄せた。

彼女は、震える赤い唇でそっと僕に口づける。

胸は早鐘を打ち続けて、今すぐにでも彼女の滴る蜜の中を掻き分けて挿入してしまいたい
欲求で一杯だった。

「先の事を・・考えたら不安にしかならないけど・・・。ずっと、ずっとずっと。
君が欲しかった・・。
触れたかったんだ・・。
そして、君に触れられる今・・。これがちゃんと・・。現実なんだと・・思いたい・・。」

「・・・アルベルト?」

美しい澄んだ碧い瞳は、動揺した様子で不安気に揺れる。

切なく揺れる、アルベルトの青い瞳は睫毛の陰影が色濃く表れて彫刻のように
美月には、美しく、魅力的に映っていた。

美月が、欲しくて、めちゃめちゃにしそうで怖い・・。
暴走しそうな欲求との闘いに、不安しかなかった。

ゆっくりと起き上がった彼女は、僕のシャツのボタンを外した。

目を見張りながら、その様子を声を出せずにただ見つめていた。
真っ赤になった彼女は、恥ずかしそうに下を向きながら黙って僕のシャツを肌蹴させた。

上半身の肉体が晒されて、肌寒さを感じた僕はゆっくりと起き上がる。
両手から、するりと濡れたシャツが落ちた。

切なく潤んだ彼女の瞳から、僕は目を反らせない。

「・・・・現実だから、実感してよ。
貴方が助かって、今・・。生きていることを・・。私もちゃんと感じたい・・。」

真っすぐに裸のまま、僕に向き直った彼女を揺れる瞳で見つめる。

僕の脳内で何かの糸が切れた音がした・・・。

「下・・は・・。どうやって脱がせばいいか分からな・・・。」

ズボンを刷り下ろしてしまう前に、僕は立ち上がりながら彼女を抱き上げる。

「・・えええっ?・・・あの・・。」

恥ずかしそうに、目を瞬かせながら胸と、下半身を覆うように隠す彼女の
額に優しく唇を落とした。

「上書き・・。きみは僕だけのお姫さまだって・・。」

クスッと笑った僕を、眩しそうに見上げた美月の碧い瞳に吸い込まれそうになる。

・・今のうちに僕の命よりも大切な彼女をベッドへと運ぼう。

「ここで抱きたいのは、山々だけど・・。
部屋で、ゆっくり愛し合おうよ・・。
何回僕たちが目覚めても、ずっと体を重ねていられるように・・。
・・・君を抱きつぶすまで離さない。」

<・・・死んでしまう!!アルベルトの色気が半端ない・・。助けて!!>

涙目の先の心音は、悲鳴を上げたことも知っている。
だけど、もう離さない・・・。
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