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22話 GR-06E ザム・イーワック
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新たな軍組織の設立には、当然ながら時間が掛かる。武官のお偉いさん達と、僕の考えていた俄か知識の組織のシステムを説明し、不明な部分や、変えた方が良い部分などの詳細を少しずつ詰めていく。
細かい所は、現場を知っている人達に任せるとして、新生スベン公国軍で使用する新ザムとオプションのチェックだ。
護衛の兵士達と一緒に、カルナートの外へと出る。
外では、セリアさんとアランさんがダロスに乗っていた者達をザムに乗せるための機種転換訓練を始めていた。
ザムがあるからと言ってすぐに戦力になるかと言われれば疑問符が付く、何せパイロットが居ないからだ。
確かにザムに乗れば操縦方法やら、なんやらの知識が頭の中に入ってくる。だからと言って操縦方法が分かる=戦えるではない。本来なら、ちゃんと機種転換訓練をしてから実戦に出るのだ。
セリアさんとアランさんは緊急事態により仕方なく戦っただけに過ぎない。
ただ、乗るだけで操縦方法が分かる為、あまり時間は掛からないだろうとセリアさんは、相談した時に言っていた。
機種転換訓練している場所から、邪魔にならない用に少し離れた場所に向かう。
既に、初回召喚枠で召喚した作業用ザムは送還している。今回召喚しようとしている物は、二つとも必要になるポイントが高く、本当に使い物になるかちょっと不安。片方はオプションなので、ポイントを使用するのはしょうがないとしても、使えるポイントを節約出来るならしたいのだ。
補給の大事さは、カルナート防衛戦で、弾薬や武器の召喚でジリジリと減っていく資材ポイントと比例するように僕の中からあふれる焦燥感と不安感は半端なかった。今後はあんな事態にならない様に、資材ポイントには余裕が欲しい。
「コール!GS-06Eザム・イーワック」
何時同じように召喚設計図が現れ、それがスライドする事によりザム・イーワックが召喚される。
「おお!これは?」
護衛の兵士達がザム・イーワックを見て驚く。
何故なら、このザム・イーワックには普通のザムとは明らかに異なる部分を持っていたからだ。それは頭部。ザム・イーワックの頭部は普通のザム頭部ではなくレドームと呼ばれる大きな丸い円盤が付いている。その大きな頭を支えるのに首だけではその重量を支えきれず、左右の肩に追加された4本のシリンダーで支えられている。
この頭部の円盤には一周するようにスリットが空いており、スリットの下にはモノアイレールがある。そこをモノアイが一周出来る様になっていた。
装甲の色はスカイブルーで、手には銃の形をしたカメラ、ガンカメラが携えられている。武器は、銃はおろかバトルアックスすら持っておらず、完全に偵察に特化した機体だ。
「あの特徴的頭部に遠距離から敵を察知する為の装置が装備されているのです。では、試乗してきます」
護衛の兵士達を下がらせると、ザム・イーワックのコックピットへと乗り込む。
コックピット内には、ザムには無いボタンやモニターやらが増えていた。観測機器の操作パネルなのだろう。
シートに座ればそれらの使い方が、僕の頭に流れ込んでくる。
この記憶転写技術が元の世界にもあれば、試験とか楽勝だったのになぁ。まぁそんなのあったら知識ではなく知恵を試すテストになって苦労していたんだろうけど…。
MRヘッドセットを取り出す。
ザム・イーワックのMRヘッドセットには、左右の目がある位置に置かれたターレットに色の違うレンズが三つずつ三角形の形に配置されてた。
これ、何か操作したらターレットがカシャカシャ回るんだろうか?
ザムの起動操作を行い、MRヘッドセットを被る。
目の前に映ったのは普通のザムに乗った時と同じ光景が広がっていた。
とりあえず、僕はザム・イーワックに乗って飛んだり、跳ねたりしてみる。頭が重い割りにザム・イーワックは良く動く。さすが召喚するのに資材ポイントが15ポイント必要なだけはある。ザムの1.5倍のコストだ。機体の重量増大に伴い、機体の各部を強化しているのだろう。操縦感覚は普通のザムと変わらない。
その時、機種転換訓練をしていたはずのザムの一機がこちらに近づいてきた。そのザムを注視すると接近してくるザムからラインが伸び、その先に情報ウィンドウが開かれ、パイロットの姿が映る。そこには、MRヘッドセットをつけたセリアさんの姿が映った。普通のザムにこんな機能は無かった
同時に通信要請が入り、それを受諾する。
「それが、偵察用のザムって奴なの?おかしな頭をしてるのね?そんなんで遠くまで見れるの?」
「この頭は、う~何と言いますか眼に見えない物を感じ取る為のものです。遠くを見るのこっちですね」
そういいながらザム・イーワックが持つガンカメラを持ち上げて見せる。
「それ、銃じゃないの?」
「違います。遠くを見る為の道具です。そうですね…その機体で、お城を最大望遠で見たらどう見えます」
「望遠で?う~ん。あっフォニア陛下が、廊下を歩いているのが見えたわ。手に持っているのは書類かしらね」
「このザム・イーワックだと、その書類にかかれた文字でも余裕で見えます」
「何それ。怖い」
「でも、戦闘能力は一切無いんですけどね」
「大丈夫なのそれ?」
「だからこの機体は偵察用なんですよ。一通り動作確認も終えましたし、次の実験をしましょうか。コール!GS支援用可翔機トブタイ」
召喚すると今度は今まで召喚してきた召喚設計図よりかなり平べったい召喚陣が現れ、平たい物が召喚された。
「この巨大なお盆の様な物は何なの?」
セリア機は、召喚された指差した物を指差して聞いた来た。
それは全翼機と呼ばれるタイプの航空機によく似た飛行機だった。
「これは、簡単に言えばザムを乗せて飛ぶ事の出来る機械です」
「えっ?飛ぶのコレが?ザム乗せて?うそでしょ」
「見ててください。ああ、安全の為に離れていて下さいね」
僕は、ザム・イーワックをトブタイの上に膝を乗せるような形で乗せ、機首の後ろ辺りから飛び出しているグリップを掴ませる。
トブタイのシステムと、ザム・イーワックのシステムを同期させて、ザム・イーワックに乗ったままでも操縦できるようにする。すると、僕の頭の中にトブタイの操縦方法が流れ込んでくる。
よし、これなら問題なく操縦出来る。セリア機と兵士達が十分に離れたのを確認すると、トブタイを起動する。すると、ヘッドセットに映っていたトブタイの姿が、ワイヤーフレームを残して消え、地面が見えるようになった。さらにヘッドセットの画面に、トブタイに関する計器が表示される
高鳴るジェネレーターとその振動を見に感じつつ、トブタイのシステムチェックを行う。
MRヘッドセットに新たなウィンドウが開き、トブタイに関するチェックリストが表示される。表示された項目が次々とグリーンの文字に変化する。
召喚されたばかりの新品のトブタイにそんな事をする必要は無いかもしれないが、安全をチェックする事は間違いじゃないし、何よりかっこいい!
全てのチェックリストがグリーンに染まると僕は意気揚々と言った。
「システムオールグリーン!離陸する!」
そこで一気にフットレバーを踏み込む。トブタイのジェネレータの出力がゆっくり上がり、周囲に砂埃が巻き上がる。MRヘッドセットには、トブタイの出力メーターが上がっていくのが見える。出力があるラインを超えた時、僕は、自分の体がふわりと浮きあがったのを感じた。
視界がだんだんと高くなっていく。それは最近慣れたザムの視点の高さを超えた。
そこから一気に出力を上げる。ブワリとトブタイが高度を増す。
一定の高度まで上がるとトブタイのモードを離着陸モードから巡航モードへと切り替える。すると縦移動していたトブタイが横移動に変わる。
「おお!」
「凄い!ほんとに飛んだわ!ねっねぇこれってザムでも乗れるの?」
見上げているセリアさんが映る。浮かび上がるトブタイとそれに乗るザム・イーワックを見ているのだろう。
「乗れますよ。でも、しばらくは無理だと思いますよ」
「何でよ!」
「このトブタイってザム一機分のポイントが必要なんです。ちょっと普通に使うにはコストが高すぎます。武装もありませんしね。これ」
操作性の確認をする為にカルナートの周囲を飛び回る。使ってみた感覚だとバレルロールや宙返りすら出来そうな気がする。これは凄い。
「いいなぁ。私も飛んで見たいわ」
「よし、セリアさん僕はこれから、偵察に出てきます」
「えっ?ちょっと待ってよ。貴方護衛も連れないで行く気?」
「しょうがないでしょう?付いてこれる機体が無いんですから」
「ならせめて、そのトブタイって奴をもう一機召喚しなさい!私も一緒に行くわ!」
「すいません。ちょっと一人にもなりたいんです。大丈夫!何かあったら連絡しますから!夜までには帰ります!」
「えっあっちょっと!」
僕は、通信を切るとそのままぐんぐんと高度を上げると、ハイレルゲンの上空にあった雲へと突っ込む。視界が一気に真っ白になる。少し進むとすぐに雲を突き破り明るい世界へと飛び出す。その際、自動的に照度が調整され、眩しいと思ったのは一瞬だった。
「ははは!すげぇ!僕空飛んでる!先輩達はこんな気分だったのか!」
眼下には、スベン公国の領地が見える。
「いーやっほー!空を飛ぶって楽しい!」
MRヘッドセットのお陰もあり、僕の周囲三百六十度どの方向を見ても風景が見え、まるで僕がそのまま空を飛んでいるのかと錯覚しそうになる。
機体をテンションに任せて好きに飛ばす。
コックピットに居るから風は感じないが、それでも加速減速のGの変化は感じる。加速すれば体が押し付けられ、減速すれば、シートから引き剥がされそうになる。その全てが未知の体験でわくわくする。
それから僕が冷静になるのに一時間ほど掛かった。
「さて、浮かれるのもいいけど仕事をしないとな!」
細かい所は、現場を知っている人達に任せるとして、新生スベン公国軍で使用する新ザムとオプションのチェックだ。
護衛の兵士達と一緒に、カルナートの外へと出る。
外では、セリアさんとアランさんがダロスに乗っていた者達をザムに乗せるための機種転換訓練を始めていた。
ザムがあるからと言ってすぐに戦力になるかと言われれば疑問符が付く、何せパイロットが居ないからだ。
確かにザムに乗れば操縦方法やら、なんやらの知識が頭の中に入ってくる。だからと言って操縦方法が分かる=戦えるではない。本来なら、ちゃんと機種転換訓練をしてから実戦に出るのだ。
セリアさんとアランさんは緊急事態により仕方なく戦っただけに過ぎない。
ただ、乗るだけで操縦方法が分かる為、あまり時間は掛からないだろうとセリアさんは、相談した時に言っていた。
機種転換訓練している場所から、邪魔にならない用に少し離れた場所に向かう。
既に、初回召喚枠で召喚した作業用ザムは送還している。今回召喚しようとしている物は、二つとも必要になるポイントが高く、本当に使い物になるかちょっと不安。片方はオプションなので、ポイントを使用するのはしょうがないとしても、使えるポイントを節約出来るならしたいのだ。
補給の大事さは、カルナート防衛戦で、弾薬や武器の召喚でジリジリと減っていく資材ポイントと比例するように僕の中からあふれる焦燥感と不安感は半端なかった。今後はあんな事態にならない様に、資材ポイントには余裕が欲しい。
「コール!GS-06Eザム・イーワック」
何時同じように召喚設計図が現れ、それがスライドする事によりザム・イーワックが召喚される。
「おお!これは?」
護衛の兵士達がザム・イーワックを見て驚く。
何故なら、このザム・イーワックには普通のザムとは明らかに異なる部分を持っていたからだ。それは頭部。ザム・イーワックの頭部は普通のザム頭部ではなくレドームと呼ばれる大きな丸い円盤が付いている。その大きな頭を支えるのに首だけではその重量を支えきれず、左右の肩に追加された4本のシリンダーで支えられている。
この頭部の円盤には一周するようにスリットが空いており、スリットの下にはモノアイレールがある。そこをモノアイが一周出来る様になっていた。
装甲の色はスカイブルーで、手には銃の形をしたカメラ、ガンカメラが携えられている。武器は、銃はおろかバトルアックスすら持っておらず、完全に偵察に特化した機体だ。
「あの特徴的頭部に遠距離から敵を察知する為の装置が装備されているのです。では、試乗してきます」
護衛の兵士達を下がらせると、ザム・イーワックのコックピットへと乗り込む。
コックピット内には、ザムには無いボタンやモニターやらが増えていた。観測機器の操作パネルなのだろう。
シートに座ればそれらの使い方が、僕の頭に流れ込んでくる。
この記憶転写技術が元の世界にもあれば、試験とか楽勝だったのになぁ。まぁそんなのあったら知識ではなく知恵を試すテストになって苦労していたんだろうけど…。
MRヘッドセットを取り出す。
ザム・イーワックのMRヘッドセットには、左右の目がある位置に置かれたターレットに色の違うレンズが三つずつ三角形の形に配置されてた。
これ、何か操作したらターレットがカシャカシャ回るんだろうか?
ザムの起動操作を行い、MRヘッドセットを被る。
目の前に映ったのは普通のザムに乗った時と同じ光景が広がっていた。
とりあえず、僕はザム・イーワックに乗って飛んだり、跳ねたりしてみる。頭が重い割りにザム・イーワックは良く動く。さすが召喚するのに資材ポイントが15ポイント必要なだけはある。ザムの1.5倍のコストだ。機体の重量増大に伴い、機体の各部を強化しているのだろう。操縦感覚は普通のザムと変わらない。
その時、機種転換訓練をしていたはずのザムの一機がこちらに近づいてきた。そのザムを注視すると接近してくるザムからラインが伸び、その先に情報ウィンドウが開かれ、パイロットの姿が映る。そこには、MRヘッドセットをつけたセリアさんの姿が映った。普通のザムにこんな機能は無かった
同時に通信要請が入り、それを受諾する。
「それが、偵察用のザムって奴なの?おかしな頭をしてるのね?そんなんで遠くまで見れるの?」
「この頭は、う~何と言いますか眼に見えない物を感じ取る為のものです。遠くを見るのこっちですね」
そういいながらザム・イーワックが持つガンカメラを持ち上げて見せる。
「それ、銃じゃないの?」
「違います。遠くを見る為の道具です。そうですね…その機体で、お城を最大望遠で見たらどう見えます」
「望遠で?う~ん。あっフォニア陛下が、廊下を歩いているのが見えたわ。手に持っているのは書類かしらね」
「このザム・イーワックだと、その書類にかかれた文字でも余裕で見えます」
「何それ。怖い」
「でも、戦闘能力は一切無いんですけどね」
「大丈夫なのそれ?」
「だからこの機体は偵察用なんですよ。一通り動作確認も終えましたし、次の実験をしましょうか。コール!GS支援用可翔機トブタイ」
召喚すると今度は今まで召喚してきた召喚設計図よりかなり平べったい召喚陣が現れ、平たい物が召喚された。
「この巨大なお盆の様な物は何なの?」
セリア機は、召喚された指差した物を指差して聞いた来た。
それは全翼機と呼ばれるタイプの航空機によく似た飛行機だった。
「これは、簡単に言えばザムを乗せて飛ぶ事の出来る機械です」
「えっ?飛ぶのコレが?ザム乗せて?うそでしょ」
「見ててください。ああ、安全の為に離れていて下さいね」
僕は、ザム・イーワックをトブタイの上に膝を乗せるような形で乗せ、機首の後ろ辺りから飛び出しているグリップを掴ませる。
トブタイのシステムと、ザム・イーワックのシステムを同期させて、ザム・イーワックに乗ったままでも操縦できるようにする。すると、僕の頭の中にトブタイの操縦方法が流れ込んでくる。
よし、これなら問題なく操縦出来る。セリア機と兵士達が十分に離れたのを確認すると、トブタイを起動する。すると、ヘッドセットに映っていたトブタイの姿が、ワイヤーフレームを残して消え、地面が見えるようになった。さらにヘッドセットの画面に、トブタイに関する計器が表示される
高鳴るジェネレーターとその振動を見に感じつつ、トブタイのシステムチェックを行う。
MRヘッドセットに新たなウィンドウが開き、トブタイに関するチェックリストが表示される。表示された項目が次々とグリーンの文字に変化する。
召喚されたばかりの新品のトブタイにそんな事をする必要は無いかもしれないが、安全をチェックする事は間違いじゃないし、何よりかっこいい!
全てのチェックリストがグリーンに染まると僕は意気揚々と言った。
「システムオールグリーン!離陸する!」
そこで一気にフットレバーを踏み込む。トブタイのジェネレータの出力がゆっくり上がり、周囲に砂埃が巻き上がる。MRヘッドセットには、トブタイの出力メーターが上がっていくのが見える。出力があるラインを超えた時、僕は、自分の体がふわりと浮きあがったのを感じた。
視界がだんだんと高くなっていく。それは最近慣れたザムの視点の高さを超えた。
そこから一気に出力を上げる。ブワリとトブタイが高度を増す。
一定の高度まで上がるとトブタイのモードを離着陸モードから巡航モードへと切り替える。すると縦移動していたトブタイが横移動に変わる。
「おお!」
「凄い!ほんとに飛んだわ!ねっねぇこれってザムでも乗れるの?」
見上げているセリアさんが映る。浮かび上がるトブタイとそれに乗るザム・イーワックを見ているのだろう。
「乗れますよ。でも、しばらくは無理だと思いますよ」
「何でよ!」
「このトブタイってザム一機分のポイントが必要なんです。ちょっと普通に使うにはコストが高すぎます。武装もありませんしね。これ」
操作性の確認をする為にカルナートの周囲を飛び回る。使ってみた感覚だとバレルロールや宙返りすら出来そうな気がする。これは凄い。
「いいなぁ。私も飛んで見たいわ」
「よし、セリアさん僕はこれから、偵察に出てきます」
「えっ?ちょっと待ってよ。貴方護衛も連れないで行く気?」
「しょうがないでしょう?付いてこれる機体が無いんですから」
「ならせめて、そのトブタイって奴をもう一機召喚しなさい!私も一緒に行くわ!」
「すいません。ちょっと一人にもなりたいんです。大丈夫!何かあったら連絡しますから!夜までには帰ります!」
「えっあっちょっと!」
僕は、通信を切るとそのままぐんぐんと高度を上げると、ハイレルゲンの上空にあった雲へと突っ込む。視界が一気に真っ白になる。少し進むとすぐに雲を突き破り明るい世界へと飛び出す。その際、自動的に照度が調整され、眩しいと思ったのは一瞬だった。
「ははは!すげぇ!僕空飛んでる!先輩達はこんな気分だったのか!」
眼下には、スベン公国の領地が見える。
「いーやっほー!空を飛ぶって楽しい!」
MRヘッドセットのお陰もあり、僕の周囲三百六十度どの方向を見ても風景が見え、まるで僕がそのまま空を飛んでいるのかと錯覚しそうになる。
機体をテンションに任せて好きに飛ばす。
コックピットに居るから風は感じないが、それでも加速減速のGの変化は感じる。加速すれば体が押し付けられ、減速すれば、シートから引き剥がされそうになる。その全てが未知の体験でわくわくする。
それから僕が冷静になるのに一時間ほど掛かった。
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