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ラブレター回収(珍)戦線
全力疾走会計、鉢合わせる
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しづきは、中庭でラブレターを探していた。
中庭は二階の臨時生徒会室と面している校庭と繋がっており、ラブレターが落ちた可能性が高いと考えたからだ。
彼女の予想通り、校庭から舞い込んだような形で紙束が散らばっていた。
「やはり……」
しづきは某生徒会庶務よりも自然な足取りでラブレターの束に近づく。
裏、表、と何度かパラパラ裏返し、こくりと頷いた。
「五、十、十五……二十枚くらいですかね」
彼女は散らばったラブレターを次々に回収し、まとめた。
すると、校内放送が鳴り響く。
『我が校で飼っているウサギのぴょんちゃんが、ウサギ小屋から脱走しました。見つけ次第、保護するように』
「はぁ……逃げ出しちゃったんですか」
早く保護できるといいですね、とどこか他人事で呟く。
『目撃者の情報によると、校庭へ走るところを目撃したそうです』
「校庭と言えば、朱雀先輩が……」
ウサギと戯れる朱雀を想像し、頬を緩める。
拾ったラブレターの数を改めて数えていると、彼女の手元からはらりと一枚ラブレターが落ちた。
「あっ」
風に乗って流れていくラブレター。
しづきが手を伸ばしたそのとき、強風が吹いた。
それは校庭側へ向かって大きく飛ばされる。
「ま、待ちなさい!」
慌てて大声を出した彼女は、ラブレターを追いかけるために小走りする。
それでも追いつけない。
彼女はスカートの両端をつまみ、前かがみになる。
──そして、全力疾走。
五十メートル走六秒前半を誇る生徒会会計は早朝からの全力疾走をかます。
彼女は校庭に繋がる道を、砂埃を上げながら必死の形相で走る。
校庭へ出る角を曲がるとき、白い物体が見えた。
……見えたが、完璧に避けられなかった。
「えええぇ!?」
慌てて避けようとした彼女はバランスを崩し、派手に転倒する。
「いたぁ……っ!」
校舎脇に植えてある低木に突っ込むことになった彼女は、葉の中で頭を押さえる。
自身の身体に何かが乗るような感覚を覚える。
慎重に起き上がり、首を回す。
「ウ、サギ……?」
朱雀先輩と可愛らしく戯れているのでは……と不審げに見つめる。
ウサギことぴょんちゃんはしづきの上で愛らしく小首を傾げた。
中庭は二階の臨時生徒会室と面している校庭と繋がっており、ラブレターが落ちた可能性が高いと考えたからだ。
彼女の予想通り、校庭から舞い込んだような形で紙束が散らばっていた。
「やはり……」
しづきは某生徒会庶務よりも自然な足取りでラブレターの束に近づく。
裏、表、と何度かパラパラ裏返し、こくりと頷いた。
「五、十、十五……二十枚くらいですかね」
彼女は散らばったラブレターを次々に回収し、まとめた。
すると、校内放送が鳴り響く。
『我が校で飼っているウサギのぴょんちゃんが、ウサギ小屋から脱走しました。見つけ次第、保護するように』
「はぁ……逃げ出しちゃったんですか」
早く保護できるといいですね、とどこか他人事で呟く。
『目撃者の情報によると、校庭へ走るところを目撃したそうです』
「校庭と言えば、朱雀先輩が……」
ウサギと戯れる朱雀を想像し、頬を緩める。
拾ったラブレターの数を改めて数えていると、彼女の手元からはらりと一枚ラブレターが落ちた。
「あっ」
風に乗って流れていくラブレター。
しづきが手を伸ばしたそのとき、強風が吹いた。
それは校庭側へ向かって大きく飛ばされる。
「ま、待ちなさい!」
慌てて大声を出した彼女は、ラブレターを追いかけるために小走りする。
それでも追いつけない。
彼女はスカートの両端をつまみ、前かがみになる。
──そして、全力疾走。
五十メートル走六秒前半を誇る生徒会会計は早朝からの全力疾走をかます。
彼女は校庭に繋がる道を、砂埃を上げながら必死の形相で走る。
校庭へ出る角を曲がるとき、白い物体が見えた。
……見えたが、完璧に避けられなかった。
「えええぇ!?」
慌てて避けようとした彼女はバランスを崩し、派手に転倒する。
「いたぁ……っ!」
校舎脇に植えてある低木に突っ込むことになった彼女は、葉の中で頭を押さえる。
自身の身体に何かが乗るような感覚を覚える。
慎重に起き上がり、首を回す。
「ウ、サギ……?」
朱雀先輩と可愛らしく戯れているのでは……と不審げに見つめる。
ウサギことぴょんちゃんはしづきの上で愛らしく小首を傾げた。
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