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Ⅳ マーシャル国
9 兄妹ダンジョンに挑む3
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ーーーーー
Sランク冒険者ウィル
二人はダンジョンに入るのは初めてと言っていた。
だから幾ら勇者と賢者であっても、今日中に5層へ降りられれば御の字だろうというのが、ホークと俺の予想だった。
だが何だか場馴れしている、5層までの疾走は別にしても、トラップを巧みに察知し、迷路状のダンジョンを迷う事無く進んで、今俺達は20層奥の祠の扉を開けようとしている。
戦闘に関しても俺達は完全に二人の実力を見誤っていた、しかもここまで魔獣と戦っているのは賢者のみで、勇者は後ろで眺めているだけで実力を見せようとしないのだ。
ーーーーー
何時も通りマリアが投石で魔獣をばたばた倒している。
俺達の実力が見たかったのだろう、5層からは俺達が先頭に立って何時も通りに戦って欲しいと言われたので指示に従っている。
だが、ダンジョンのトラップはゲームと一緒で、少し注意力が有れば簡単に判る物ばかりなので、マリアが次々に解除し、また、ダンジョン内で遭遇する魔獣は、マリアがすべて小石一個で倒してしまうので、俺のアピールが出来無かった。
しかもダンジョン内では倒した魔獣は、魔石を残して直ぐに砕け散って光の粒に変わってしまうので、俺の華麗な解体の技を披露する機会すらも与えられなかった。
「マリア、俺にもやらせてくれよ」
「駄目、兄ちゃんは指咥えて見てて」
昔からマリアはテレビゲーム占領すると、中々明け渡してくれなかった。
結局、熱術の実験をしたいと頼み込み、ストーンゴーレムを一匹回して貰っただけだった。
ーーーーー
Sランク冒険者ホーク
何なんだあれは、正直、最初は何が起きているのか判らなかった。
賢者が腕を一振りすると、視野に入ったばかりのナイトオークがバタバタ倒されてしまったのだ。
正に瞬殺だった、エアーハンマーや雷撃の可能性も考えたのだが、殺傷力が高過ぎるし魔術を発動している気配がしないのだ。
不審に思って動視力を上げて観察したら、単に小石を地面から拾い上げて投げ付けているだけだった。
賢者なんだから、力技じゃなく魔術を使えと突っ込みを入れたくなったのだが、無造作に投げた小石が孤を描いたり、急激に落ちたりして生き物の様に物陰に隠れた魔獣に襲い掛かって行くのを見て、認識を少々変えた。
物凄い技だ、俺が狙われる立場だったらと思うとぞっとする、物凄い速さの小石が死角から襲ってくるのだ、俺には避けられる自信は無い。
唖然として見ていたら、結局、賢者一人の投石だけで20層まで降りて来てしまった。
10層のボスであるキングオーガは、定番通りに高笑いしようと玉座から腰を浮かせた途端、眉間に小石をぶつけられて昏倒してお亡くなりになってしまうし、20層のボスであるミノタウロスですら、脇に置いた戦斧に手が届く前に瞬殺されてしまった、まるで雑魚扱いだった。
ーーーーー
Sランク冒険者モニカ
あたい達は今、賢者の作った石の部屋で寛いでいる。
20層で今日の探索はお終いにして、21層へ降りる通路の途中で野営準備を始めようとしたら、賢者が通路脇の石壁に手を当てて、一瞬で中にこの部屋を造り出したのだ。
最初単なる洞窟と思って入ったら、厨房付きの食堂を中心に、トイレ、洗面台、風呂場付きの部屋が四部屋配置されていた。
食堂のテーブルは勿論だが、各部屋に石造りのベットとテーブルまで用意されている。
賢者が神殿を造り上げた噂は聞いていたが、自分の目の前でこんな物を無造作の造られると、その土術のレベルの高さに唖然としてしまう。
料理は勇者が作ってくれた、悔しいがあたいよりレベルが上だった、しかもマジックボックスからいろんな食材が出て来るので、高級料理店並みの食事を楽しめた。
「結局、勇者の力量は判らなかったな」
「ああ、賢者の方は一瞬でこの部屋を造るぐらいだから、土術も十分な力量が有るのは判ったがな」
食後、普通より長い睡眠時間が必要と言って、勇者と賢者が早々に自分達の部屋に引っ込んで行ったので、あたい達はあたいとホークの部屋に集まり酒盛りを始めた。
「勇者の魔術制御は物凄く精密だよ。撲感動しちゃった。天才だね、あれは」
レンは魔法制御の天才と言われ、多くの魔術を物凄く正確に使い熟す、その天才が珍しく人を褒めている。
「あの甲羅の舟の事か」
「あの舟の制御も凄かったけど、勇者ならあの舟の制御程度は遊びだと思うよ。今日勇者が一体だけやっつけたの判った?」
「十九層のストーンゴーレムでしょ。熱術を使ったのは判ったんだけどさー。アニーは判った」
「あたいも熱術を使ったのは判ったんだけど、あのゴーレム変な音立てて、一瞬ぼやけてから崩れたよね」
「そう、だから僕も物凄く不思議に思って勇者に何やったのって聞いて見たんだ」
「レン、馬鹿か。普通自分の秘術を教える奴は居ないだろうが」
「ホークすまん、此奴は魔術の事となると分別が無くなるんだ」
「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ、教えてくれたよ。実験なんだってさ」
「ダンジョンでストーンゴーレム相手に実験か、余裕だな。まあ、賢者がいるからな」
「ねえ、ねえ、何の実験だったの」
「ダンジョンの魔獣って気配が凄く薄いよね」
「そーだけど、それが何なの」
「勇者はね、ここの魔獣は生き物じゃなくて、ダンジョンに制御された実体を持った情報体だって考えてみたんだって、不思議な事考えるよね」
「なんだそれ、何言ってる。俺には全然判らんぞ」
あたいにも判らない、あたいもホーク並みのお頭と思うとなんか傷つくな。
「お馬鹿さんは無視して続けるよ」
あーん、レン、見捨てないで。
「それでね、勇者は熱術で加熱と冷却を繰り返して、ゴーレムの身体を構成する物質を動かしてノイズを発生させてみたんだって。そしたらね、予想通りダンジョンからの干渉が薄れて崩れたらしいよ」
「良く判らんが、それって魔獣の大きさや種類に関係無く有効なのか」
「うーん、賢者が実験させてくれないからまだ仮説だって言ってたよ」
「それって、レンにも出来るんでしょ」
「無理無理、一瞬で加熱と冷却を数万回繰り返すなんて芸当は僕には無理、だから勇者は天才なんだよ」
ーーーーー
sランク冒険者アニー
毒気を抜かれた気分になって、部屋に戻って寝ようと思ったら、厚い壁を通して、隣室から賢者の喘ぎ声が聞こえて来る。
寝ると言って先に部屋へ引っ込んだのに、あいつ等相当激しく致している、畜生、昼間はそんな気配が全然しなかったのに猫を被っていたのか。
あんな餓鬼共に負けてられるか、よし、あたいもウィルを襲いに行こう。
ん?んんん???、無い、入って来た扉が無い、消えてる、良い子はお休みの時間だから消えたのか?うわー、閉じ込められた。
Sランク冒険者ウィル
二人はダンジョンに入るのは初めてと言っていた。
だから幾ら勇者と賢者であっても、今日中に5層へ降りられれば御の字だろうというのが、ホークと俺の予想だった。
だが何だか場馴れしている、5層までの疾走は別にしても、トラップを巧みに察知し、迷路状のダンジョンを迷う事無く進んで、今俺達は20層奥の祠の扉を開けようとしている。
戦闘に関しても俺達は完全に二人の実力を見誤っていた、しかもここまで魔獣と戦っているのは賢者のみで、勇者は後ろで眺めているだけで実力を見せようとしないのだ。
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何時も通りマリアが投石で魔獣をばたばた倒している。
俺達の実力が見たかったのだろう、5層からは俺達が先頭に立って何時も通りに戦って欲しいと言われたので指示に従っている。
だが、ダンジョンのトラップはゲームと一緒で、少し注意力が有れば簡単に判る物ばかりなので、マリアが次々に解除し、また、ダンジョン内で遭遇する魔獣は、マリアがすべて小石一個で倒してしまうので、俺のアピールが出来無かった。
しかもダンジョン内では倒した魔獣は、魔石を残して直ぐに砕け散って光の粒に変わってしまうので、俺の華麗な解体の技を披露する機会すらも与えられなかった。
「マリア、俺にもやらせてくれよ」
「駄目、兄ちゃんは指咥えて見てて」
昔からマリアはテレビゲーム占領すると、中々明け渡してくれなかった。
結局、熱術の実験をしたいと頼み込み、ストーンゴーレムを一匹回して貰っただけだった。
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Sランク冒険者ホーク
何なんだあれは、正直、最初は何が起きているのか判らなかった。
賢者が腕を一振りすると、視野に入ったばかりのナイトオークがバタバタ倒されてしまったのだ。
正に瞬殺だった、エアーハンマーや雷撃の可能性も考えたのだが、殺傷力が高過ぎるし魔術を発動している気配がしないのだ。
不審に思って動視力を上げて観察したら、単に小石を地面から拾い上げて投げ付けているだけだった。
賢者なんだから、力技じゃなく魔術を使えと突っ込みを入れたくなったのだが、無造作に投げた小石が孤を描いたり、急激に落ちたりして生き物の様に物陰に隠れた魔獣に襲い掛かって行くのを見て、認識を少々変えた。
物凄い技だ、俺が狙われる立場だったらと思うとぞっとする、物凄い速さの小石が死角から襲ってくるのだ、俺には避けられる自信は無い。
唖然として見ていたら、結局、賢者一人の投石だけで20層まで降りて来てしまった。
10層のボスであるキングオーガは、定番通りに高笑いしようと玉座から腰を浮かせた途端、眉間に小石をぶつけられて昏倒してお亡くなりになってしまうし、20層のボスであるミノタウロスですら、脇に置いた戦斧に手が届く前に瞬殺されてしまった、まるで雑魚扱いだった。
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Sランク冒険者モニカ
あたい達は今、賢者の作った石の部屋で寛いでいる。
20層で今日の探索はお終いにして、21層へ降りる通路の途中で野営準備を始めようとしたら、賢者が通路脇の石壁に手を当てて、一瞬で中にこの部屋を造り出したのだ。
最初単なる洞窟と思って入ったら、厨房付きの食堂を中心に、トイレ、洗面台、風呂場付きの部屋が四部屋配置されていた。
食堂のテーブルは勿論だが、各部屋に石造りのベットとテーブルまで用意されている。
賢者が神殿を造り上げた噂は聞いていたが、自分の目の前でこんな物を無造作の造られると、その土術のレベルの高さに唖然としてしまう。
料理は勇者が作ってくれた、悔しいがあたいよりレベルが上だった、しかもマジックボックスからいろんな食材が出て来るので、高級料理店並みの食事を楽しめた。
「結局、勇者の力量は判らなかったな」
「ああ、賢者の方は一瞬でこの部屋を造るぐらいだから、土術も十分な力量が有るのは判ったがな」
食後、普通より長い睡眠時間が必要と言って、勇者と賢者が早々に自分達の部屋に引っ込んで行ったので、あたい達はあたいとホークの部屋に集まり酒盛りを始めた。
「勇者の魔術制御は物凄く精密だよ。撲感動しちゃった。天才だね、あれは」
レンは魔法制御の天才と言われ、多くの魔術を物凄く正確に使い熟す、その天才が珍しく人を褒めている。
「あの甲羅の舟の事か」
「あの舟の制御も凄かったけど、勇者ならあの舟の制御程度は遊びだと思うよ。今日勇者が一体だけやっつけたの判った?」
「十九層のストーンゴーレムでしょ。熱術を使ったのは判ったんだけどさー。アニーは判った」
「あたいも熱術を使ったのは判ったんだけど、あのゴーレム変な音立てて、一瞬ぼやけてから崩れたよね」
「そう、だから僕も物凄く不思議に思って勇者に何やったのって聞いて見たんだ」
「レン、馬鹿か。普通自分の秘術を教える奴は居ないだろうが」
「ホークすまん、此奴は魔術の事となると分別が無くなるんだ」
「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ、教えてくれたよ。実験なんだってさ」
「ダンジョンでストーンゴーレム相手に実験か、余裕だな。まあ、賢者がいるからな」
「ねえ、ねえ、何の実験だったの」
「ダンジョンの魔獣って気配が凄く薄いよね」
「そーだけど、それが何なの」
「勇者はね、ここの魔獣は生き物じゃなくて、ダンジョンに制御された実体を持った情報体だって考えてみたんだって、不思議な事考えるよね」
「なんだそれ、何言ってる。俺には全然判らんぞ」
あたいにも判らない、あたいもホーク並みのお頭と思うとなんか傷つくな。
「お馬鹿さんは無視して続けるよ」
あーん、レン、見捨てないで。
「それでね、勇者は熱術で加熱と冷却を繰り返して、ゴーレムの身体を構成する物質を動かしてノイズを発生させてみたんだって。そしたらね、予想通りダンジョンからの干渉が薄れて崩れたらしいよ」
「良く判らんが、それって魔獣の大きさや種類に関係無く有効なのか」
「うーん、賢者が実験させてくれないからまだ仮説だって言ってたよ」
「それって、レンにも出来るんでしょ」
「無理無理、一瞬で加熱と冷却を数万回繰り返すなんて芸当は僕には無理、だから勇者は天才なんだよ」
ーーーーー
sランク冒険者アニー
毒気を抜かれた気分になって、部屋に戻って寝ようと思ったら、厚い壁を通して、隣室から賢者の喘ぎ声が聞こえて来る。
寝ると言って先に部屋へ引っ込んだのに、あいつ等相当激しく致している、畜生、昼間はそんな気配が全然しなかったのに猫を被っていたのか。
あんな餓鬼共に負けてられるか、よし、あたいもウィルを襲いに行こう。
ん?んんん???、無い、入って来た扉が無い、消えてる、良い子はお休みの時間だから消えたのか?うわー、閉じ込められた。
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