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高年期[一学期編]
☆未遂?だが襲われました。そして前世の記憶
しおりを挟む互いに少しずつ息が荒くなってく中、なんとか腕を引き離そうと懸命にもがいてる時・・・
ガラッと扉が開き誰かが入ってきた。その人物は・・・
「・・・何やってんの政・・・?」
目を閉じ必死で堪えてる所に聞こえた声。・・・ん?まさ?・・・もしや声の主は?
「なんだ爽か。・・・今いい所なんだ。・・・お前も知ってる薫風だ。こいつすげぇイイ匂いがするんだ・・・身体も程よく筋肉がついてて・・・」
「えっ!?薫風!?・・・わぁ本当だ薫風だ。小さい薫風もかわいかったけど高校生になった薫風も変わらず可愛いね・・・」
あ、助けてもらおうと思ったけど無理っぽい・・・
そして更にヤバイ事になった感じ?
うわぁ・・・逆ハーもノーセンキューだよ!!!!
どうしよう神馬さんが登場して助けてもらえるどころか近付いてきて何故か僕を見てウットリしてるんですが!?
「もーずるいな政は!俺も交ぜてくれよ~」
「・・・構わんが程々にな。」
「もちろん!・・・お触りだけな。」
「・・・2人して何、言ってるんですか?いい加減離してください。」
息を荒くして訴えたが、気付いた頃には遅かりし由良之助・・・
僕、いや私は知ってる。快楽に堪えてるその状態で相手を睨み付けると逆効果だという事に・・・
前世で学んだ事なのに学習能力がない自分に嫌気がさす・・・
そして目一杯睨み付けると神馬さんは一瞬キョトンとしたが直ぐに戻りカチカチと音を鳴らし何故か僕のベルトを取り始めた。
「なっ!?なにしてっ!?」
「ちょっと薫風に気持ちよくなってもらおうかと、ね。」
「待って!やめっ!・・・いっ!?」
神馬さんの方に気をとられてたら首筋に生暖かい感触を感じ、吸われ、少し痛みを感じた。
えっ!?今この人、何した!?
「薫風の肌は白いな・・・すぐ痕が付いた。」
「・・・えっ?は?な、なにしたんですか?」
いや、聞かなくてもわかる。首筋にキスマーク付けられたんだよね!あーこんなの誰かに見られたら・・・うぅぅ・・・
とまぁ麻生川さんに気をとられてるうちにズボンを脱がされパンツも脱がされかけてました。
「いーかげんにしてください!セクハラですよ!!」
「んー?そうは言っても薫風くん?君のはもうバッチリ反応してるよ?」
「・・・は?」
はぁ~男って難儀な生き物・・・首筋を舐められキスマーク付けられ、身体はまさぐれ乳首を弄られたら反応しちゃうのも仕方ないんじゃないかな?女性の場合は下半身が濡れてパンツ汚す程度だけど、男性の場合性器が立ち上がって丸分かりになっちゃうんだよね・・・
「ん~確かに薫風から甘い良い匂いがプンプンするね。何の香水使ってるの?俺もこれ欲しい~!」
「いや薫風は香水使ってないらしい。だから多分こいつ独自の匂いなんだろうな。」
「えっマジで!?うわぁ~ずっと嗅いでいたいなぁ~・・・あぁ、ここもイヤラシイ程良い匂いがする・・・」
ちょっと待て神馬さん、いや神馬!なぜ僕の下半身に顔を埋める!そして匂いを嗅がないでほしい!僕、汗かいたって言ったよね!?あ、神馬は知らないか・・・いやいやそれより触らないで欲しい!感じちゃうから!
「俺が支えてやるから早く済ませろ。ベットに体調が悪い奴が休んでるんだ。」
「えっそうなの?じゃあ別の場所で・・・」
「そんな事したら興醒めだ。それに薫風が逃げてしまう。」
「そっか~それじゃ仕方ないね~・・・じゃ薫風、いただきま~す!」
二人で僕をそっちのけにして話しているうちに急に麻生川さんの左手が僕の顎を掴みグイッと左側に顔を向けさせられた。そして少し上を向けられ麻生川さんにキスをされた。
・・・それと同時に下半身に生暖かい何かに包まれ快感が襲ってきた。
「んっ!?・・・んんんっーー!!!」
「はっ・・・何これ?普通にしゃぶれる!なんか飴を舐めてる感じ!ヤバイ!」
「・・・薫風、すげぇ気持ちいい。ちゃんと呼吸するの忘れるなよ?」
僕の片足を神馬さんの肩に乗せられ片足で立つ辛い体勢をとらされた。下半身は神馬さんに、口は麻生川さんに弄ばれ僕は麻生川さんの腕にしがみつきながらも意識が朦朧とする。
「・・・っは!熱い・・・!やめっんん!!」
「あぁ堪んない!匂いが濃くなってきたよ!固さも・・・そろそろイきそうかな薫風?」
「薫風、背中に体重かけていいぞ。・・・ほらイキ顔見せろよ。」
「ぅあ!!は、離して、ああっ、離し・・・んぅっ、んんんー!!!」
2人に更に刺激を与えられ背中が仰け反り敢え無く達してしまう。・・・神馬さんの口に出してしまい麻生川さんの舌を噛みそうになりながら欲を吐き出してしまった・・・
・・・達したと同時に、ふと前世の記憶が頭の中に入ってきた。
そう、前世で私は処女を最悪な状態で奪われた。・・・そんな事を思い出し快感から一気に嫌悪感で一杯になる。
「はぁ~ヤバイよこれ・・・っ!?薫風?えっ大丈夫?」
「・・・薫風?おい!」
あー無理。一気に気分が悪くなり目の前は暗闇に染まった。
・・・
目が覚めたら、いつも見慣れてる天井だった。辺りは暗くカーテンから見える外は暗くなっていたので今は夜だとわかった。
・・・前世の記憶というのはやっかいな物だ。これじゃもし好きな人ができても性行為は絶対無理だ。思い出したくなくても脳裏をよぎっては今日みたく気を失うかもしれない・・・これはマズイ。
・・・でも好きでもない二階堂くんや風間先輩にキスされても嫌な気持ちにはなったが嫌悪感は感じなかった。・・・何か違いがあるのかな?
・・・もしかして久々に会って変なことされたからかな?・・・それなら府に落ちる。危機感が嫌悪感に変わる感じ?う~ん・・・
うんうんと唸ってるとドアにノック音が聞こえた。「どうぞ」と答えると執事が遠慮しがちに中に入ってくる。
「薫風様、お加減はどうでしょうか?」
「大丈夫だよ。・・・少し、暖かい紅茶が飲みたいな。」
「畏まりました。軽食は食べられますか?」
「うん少しなら。・・・でも先に紅茶が飲みたいな。すぐ用意してもらえる?」
「はい。今すぐご用意致します。」
僕が起きたのを見計らい訪ねてくれたのだろう。いつも優秀で頼もしいな。
それから直ぐに紅茶を用意してもらって一口飲む。・・・そして直ぐに執事は出ていき軽食の準備をしてくれた。
そして僕が倒れた後の話を聞いた。
急にぐったりした僕を麻生川さんが抱っこし、流依兄さんが保健室にきたと同時にバトンタッチし流依兄さんが僕を家まで連れてきてベットに寝かせてくれたらしい。・・・あとで流依兄さんにお礼を言わないといけないな。
執事に「今日はこのままゆっくりお休みください」と言われ、言う通りにして横になり精神的に疲れていたせいか、すぐ睡魔がやって来て眠る事ができた。
「花彫・・・やっと君の中に入れるよ・・・あぁ・・・なんて気持ちがいいんだろう・・・」
嫌だ!痛い、苦しい・・・、痛い、もう嫌だ!
いつもそうだ!私を本気で好きになってくれる人はいない・・・
お腹の中が気持ち悪くなり目を覚ます・・・
この世界に来て初めて前世の、しかも一番思い出したくない出来事を夢で見てしまった・・・
応援ありがとうございます!
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