鈍牛 

 
 
 浅草一体を取り仕切る目明かし大親分、藤五郎。
 町内の民草はもちろん、十手持ちの役人ですら道を開けて頭をさげようかという男だ。
 
 そんな男の二つ名は、鈍牛。
 
 これは、鈍く光る角をたたえた、眼光鋭き牛の物語である。
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