224 / 369
13
不満の種
しおりを挟む
「クラスのみんなと仲良く……なれたわけじゃないけどまあ大分マシにはなったけど、問題はそれで部員が集まるというわけじゃないってことね」
事情を聞いた先生は、うーんと唸りながら現状を述べる。
もともとはクラスメートたちを部活に入れるために僕に対する誤解を解いておこうと思ったのだけれど、それをよしとしなかったのが先生だったはず、まあそのことには感謝しているが、それを先生が口にするのはどうかと僕は思う。
「……そうですね。まあ仮初の僕で部員を集めて部活を再開しても、それはもう僕の場所とは呼べませんからね」
大きなため息をつきながらも、僕は一応は先生に同意した。
「なに? 含みのある言い方ね?」
先生は僕の心の内を読むまでもなく、僕が若干の不満を持っていることに気がついたようだ。
「別に何もありませんよ。先生が止めてくれなきゃ、今頃僕は自分をなくしていたでしょうし……」
だから別に怒っているというわけではないし、感謝はしている。何より、僕にとって、僕と先生の居場所を護ることよりも、先生からの信頼を失ってしまう方が対問題だ。
だからこそ、僕は先生の言葉に絶対服従するほかない。
事情を聞いた先生は、うーんと唸りながら現状を述べる。
もともとはクラスメートたちを部活に入れるために僕に対する誤解を解いておこうと思ったのだけれど、それをよしとしなかったのが先生だったはず、まあそのことには感謝しているが、それを先生が口にするのはどうかと僕は思う。
「……そうですね。まあ仮初の僕で部員を集めて部活を再開しても、それはもう僕の場所とは呼べませんからね」
大きなため息をつきながらも、僕は一応は先生に同意した。
「なに? 含みのある言い方ね?」
先生は僕の心の内を読むまでもなく、僕が若干の不満を持っていることに気がついたようだ。
「別に何もありませんよ。先生が止めてくれなきゃ、今頃僕は自分をなくしていたでしょうし……」
だから別に怒っているというわけではないし、感謝はしている。何より、僕にとって、僕と先生の居場所を護ることよりも、先生からの信頼を失ってしまう方が対問題だ。
だからこそ、僕は先生の言葉に絶対服従するほかない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
15
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる