処刑された王女は隣国に転生して聖女となる

空飛ぶひよこ

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連載2

新たなる旅立ち5

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 ……そう言われれば、そうか。
 指揮官が直接剣を取らないといけないわけじゃないもんね。

「貴方達家族がマーナアルハの森を離れるつもりがないならば、今後私達の連携は不可欠です。けれど、お父様もお兄様も、私や父上の配下に下るつもりはないことは明白。ならば、協力関係を結ぶに足る別の関係性が必要でしょう」

「……だから友人にってか? だったら同盟者とかでも別に構わないだろう」

「ええ。だからこれはあくまで、次期辺境伯としての意見です。私個人の気持ちは、また別の話です」

 兄様の言葉を受けて、シャルル王子は王族らしい毅然とした態度を崩し、子どもっぽく唇を尖らせた。

「……命をかけて共に妥当災厄の魔女を目指してきたのに、目的が果たされたらそれでさよならなんてあんまりじゃないですか~! 三人で一緒に馬車で寝泊まりして旅をしてきたのに、恋人同士になった途端私だけのけ者ですか? そんなのさみしいです!」

「……いや、そもそも俺たちは元々家族で、お前が後から勝手に割り込んできたんだからな?」

「この旅で確かに芽生えたと思った私達の絆は幻だったんですか? お父様お母様だけじゃなく、私自身も貴方達の帰る場所の一つに入れていただいてもいいじゃないですか! 次にいつ会えるか分からないんですし!」

 シャルル王子の言葉に、思わず目を見開く。

 あれ、なんで私と兄様が旅に出るつもりだってばれてるんだろ。

「どうせ、お兄様と聖女様のことだから、今もなお【災厄の魔女】の呪いに苦しんでいる人はいないか
国内外を探して回るつもりなんでしょう……わかってますよ。それくらい」

「……まあ、あと【災厄の魔女】の残留思念が残ってないかの確認もあるけどな」

「本当は私もとってもとってもとーっても、その旅に同行させてもらいたい所ですが! 辺境伯に任命された以上やることは山積みなので諦めます、諦めますから代わりに友人という立場をください!」

「……いや、お前が諦めようが諦めなかろうが、最初から着いて来させる気はないけどな」

 兄様は呆れたようにため息を吐いて腕組みをした。

「俺は友人なんてものがいたことがないからよく分からないが、そういうものは口に出して関係を宣言するものじゃなく、勝手になってるもんじゃないのか?」
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