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微笑み24
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本日はお日柄もよく、絶好の御出掛け日和です!
「シオンー!用意は良いかしら?」
玄関でお母様が二階にいる私に呼び掛ける。私は侍女達にこれでもかー!とめいいっぱいおめかしと言う名の拷問を受けていた。
「きゃーっ♪お嬢様!素敵です!」
「ええ!私達の力作ですわ!」
「これならお城の王公貴族の中でも1番です!」
鏡を見ながら誰!?とげっそりしながらひきつった笑みを浮かべるシオンがいた。
「お母様が呼んでるのでそろそろ………」
「なんて事でしょう!?お嬢様をもっと輝かせるには時間が足りないです!」
「全くです!もっと試したいアクセサリー類が合ったのに!?」
「そうですわ!あっちのコサージュやこの色味の違う衣類とも組み合わせて見たかったのに!」
おいおい侍女さん達や?朝の5時に起こされて、お風呂でヒリヒリするくらい擦られて、その後はエステとして全身揉みしごきマッサージ(いやん感じちゃう!)をされて、爪を磨いて着せ替え人形のリカちゃん状態にされたのよ!?現在、9時です!すでに4時間経過しているんですが!?
私がげっそりしている理由がお分かりだろうか?お母様を理由に逃げ出した私でした。
1階に逃げるように行くとお母様が目を開いて抱き締めてくれた。
「まぁまぁ!いつも可愛いけど、今日のシオンは綺麗ね!侍女達は良い仕事をしてくれたわね~」
「用意は良いかい?」
ちょうどやって来たお父様も目を開いて素晴らしい!と声を上げた。もうやだなー!お婆様の献花はしたいけど、お城に行きたく無い病が発生しそうだよ………
すでにお城に行く前から疲れきっていたシオンでした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
一方お城では─
「も~う!この【キング・オブ・ヘタレ】の称号を持つものよ!」
「いきなり何だよ!?ってか、その設定生きてたの!?」
「当たり前ですわ!せっかくシオン様がお城にやってくる数少ないイベント《チャンス》ですのに、お兄様ときたらうろうろ、うろうろと落ち着きの無い状態で!いい加減にしてください!」
「しかしだな妹よ!あのシオン嬢がやってくると思うと、いてもたってもいられなくてなー」
「はぁー!本当にヘタレですわね!今日のイベントでは然り気無く、シオン様と一緒になる時間を作りますので頑張って下さいね!」
「あ、ああ………わかったよ」
兄レオンの返事に不安を覚えるセーラ王女だった。
「ああっ!忘れてましたわ!本日だけ専用の侍女をお付け致します」
「専用の侍女を?なんでまた?」
「事情を知っている者の方がフォローしやすいですから!」
なるほど………と、考えながら事情を知る者とは?と疑問に思った時にその人物が入ってきた。
「初めまして!(?)本日のみ殿下の専用侍女を務めさせて頂きますユーリです!よろしくお願い致します!」
!?
「ユーリ嬢が何故!?」
「ユーリと私は親友ですもの♪それも魂の誓いを立てた大親友ですわ!」
なに!?魂の誓いってなんなの!?
自分のヘタレがクラスメイトにバレるのは恥ずかしいのだ。苦虫を噛んだような顔のレオンにユーリは笑顔で答えた。
「殿下のヘタレっぷりはすでに存じております。今回は私とセーラ王女様が最大限フォロー致しますのでシオン様とご一緒に好感度を上げて下さいね」
ぐっはー!!!!
レオンは9999の精神的ダメージを受けた。
「せ、セーラ?これは?」
「大丈夫です!ユーリは信用出来ます!今日は頑張りましょう!」
何が大丈夫なのかわからないがレオンは、シオンが来る前から疲れきってへこんでしまうのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
「【キング・オブ・ヘタレ】の称号を持つものよ!」
愚者の声
「いきなりだね!?」
シオン
「【キング・オブ・ヘタレ】の称号を持つものよ!」
愚者の声
「ちょっ!?」
シオン
「【キング・オブ・ヘタレ】の称号を持つものよ!」
愚者の声
「もう許してーーーー!!!!」
「シオンー!用意は良いかしら?」
玄関でお母様が二階にいる私に呼び掛ける。私は侍女達にこれでもかー!とめいいっぱいおめかしと言う名の拷問を受けていた。
「きゃーっ♪お嬢様!素敵です!」
「ええ!私達の力作ですわ!」
「これならお城の王公貴族の中でも1番です!」
鏡を見ながら誰!?とげっそりしながらひきつった笑みを浮かべるシオンがいた。
「お母様が呼んでるのでそろそろ………」
「なんて事でしょう!?お嬢様をもっと輝かせるには時間が足りないです!」
「全くです!もっと試したいアクセサリー類が合ったのに!?」
「そうですわ!あっちのコサージュやこの色味の違う衣類とも組み合わせて見たかったのに!」
おいおい侍女さん達や?朝の5時に起こされて、お風呂でヒリヒリするくらい擦られて、その後はエステとして全身揉みしごきマッサージ(いやん感じちゃう!)をされて、爪を磨いて着せ替え人形のリカちゃん状態にされたのよ!?現在、9時です!すでに4時間経過しているんですが!?
私がげっそりしている理由がお分かりだろうか?お母様を理由に逃げ出した私でした。
1階に逃げるように行くとお母様が目を開いて抱き締めてくれた。
「まぁまぁ!いつも可愛いけど、今日のシオンは綺麗ね!侍女達は良い仕事をしてくれたわね~」
「用意は良いかい?」
ちょうどやって来たお父様も目を開いて素晴らしい!と声を上げた。もうやだなー!お婆様の献花はしたいけど、お城に行きたく無い病が発生しそうだよ………
すでにお城に行く前から疲れきっていたシオンでした。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
一方お城では─
「も~う!この【キング・オブ・ヘタレ】の称号を持つものよ!」
「いきなり何だよ!?ってか、その設定生きてたの!?」
「当たり前ですわ!せっかくシオン様がお城にやってくる数少ないイベント《チャンス》ですのに、お兄様ときたらうろうろ、うろうろと落ち着きの無い状態で!いい加減にしてください!」
「しかしだな妹よ!あのシオン嬢がやってくると思うと、いてもたってもいられなくてなー」
「はぁー!本当にヘタレですわね!今日のイベントでは然り気無く、シオン様と一緒になる時間を作りますので頑張って下さいね!」
「あ、ああ………わかったよ」
兄レオンの返事に不安を覚えるセーラ王女だった。
「ああっ!忘れてましたわ!本日だけ専用の侍女をお付け致します」
「専用の侍女を?なんでまた?」
「事情を知っている者の方がフォローしやすいですから!」
なるほど………と、考えながら事情を知る者とは?と疑問に思った時にその人物が入ってきた。
「初めまして!(?)本日のみ殿下の専用侍女を務めさせて頂きますユーリです!よろしくお願い致します!」
!?
「ユーリ嬢が何故!?」
「ユーリと私は親友ですもの♪それも魂の誓いを立てた大親友ですわ!」
なに!?魂の誓いってなんなの!?
自分のヘタレがクラスメイトにバレるのは恥ずかしいのだ。苦虫を噛んだような顔のレオンにユーリは笑顔で答えた。
「殿下のヘタレっぷりはすでに存じております。今回は私とセーラ王女様が最大限フォロー致しますのでシオン様とご一緒に好感度を上げて下さいね」
ぐっはー!!!!
レオンは9999の精神的ダメージを受けた。
「せ、セーラ?これは?」
「大丈夫です!ユーリは信用出来ます!今日は頑張りましょう!」
何が大丈夫なのかわからないがレオンは、シオンが来る前から疲れきってへこんでしまうのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
「【キング・オブ・ヘタレ】の称号を持つものよ!」
愚者の声
「いきなりだね!?」
シオン
「【キング・オブ・ヘタレ】の称号を持つものよ!」
愚者の声
「ちょっ!?」
シオン
「【キング・オブ・ヘタレ】の称号を持つものよ!」
愚者の声
「もう許してーーーー!!!!」
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