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退屈な高校の授業

あ~羨ましいな、おいっ!

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康司は他校のヤツラと遊ぶ事が多かった。

イジメとかそういう事は無かったが、徐々に学校に来なくなった。

多分、何か不祥事が起きた際に、真っ先に疑われていたのは康司。

その都度、先生に呼び出されていた事もあって嫌気が差し、中3の2学期から全く来なくなった。

サユリと知り合ったのは夏休みの頃。

互いに学校の事や家庭の事情など共通の悩みを抱え、康司がウチに来いと呼んだ事から、一緒に暮らすようになったらしい。

初めてサユリを見たのは中3の夏休み。

ゲーセンで会った際、紹介された。

「タカー!コイツ、オレの彼女でサユリってんだ」

その頃からお揃いのスエットを着て、茶髪のヤンキー丸出しな格好。

いつも手を繋いでいた。

(ったく、二人揃って何て格好してんだ?)

その数日後には一緒に住んでいた。

中3の分際で同棲だなんて、けしからん!

「お前ら、中学中退するつもりか!」

先生は毎日のように、康司を説得するため家に訪れた。

「ウルセーなっ!もう学校には行かねえんだよっ!二度と来るな、バカヤロー!」

玄関先で怒鳴っていたのを何度か目撃した。

僕は同じマンションという事もあり、学校に来るように伝えてくれないか?と言われた。

「だってクラス違うし、元々そこまで仲良くないから」

面倒な事になりたくないからと言って断っていた。

本人が行きたくないと言ってるのに、僕が言ったところで、ハイそうですかってなるワケじゃない…

実際は、毎日のように康司の部屋に行っては麻雀をして、サユリが作るご飯を食べて、夜中はヤツラがセックスしないよう、しぶとく部屋に居座っていた。

「おい、今日はヤルから早く帰れよ」

「何ーっ!テメー、これからセックスすんのかよ?許さん!よし、今晩はここに泊まる!」

「ふざけんなよ、早く帰れよバカヤロー!」

「テメー、登校拒否の分際でセックスだと?オレも混ぜろバカヤロー!」

「ふざけんなっ!ヤリたきゃ彼女作れっ!」

「よし解った!じゃあこうしよう!お前らセックスしてる横で、オレはオナニーする!これならいいだろ?」

「死ねっ、このバカ!」

「早くヤレよ、このヤロー!」

こんなやり取りを何十回と続けたような記憶がある。

今思えば、コイツが羨ましかっただけなんだが…
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