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退屈な高校の授業
何だこのグロテスクなやつは
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サッカー部を選んだのは、当時人気があったキャプテン翼の影響もあるのだが、仲の良かった連中のほとんどがサッカー部に所属していたという、単純な理由で入った。
小学生の頃に少年野球チームに所属していたのだが、野球部に入ると坊主頭にしなければならない。
思春期に入った僕は坊主頭なんてダセーと思い、入部しなかった。
サッカー部ではDF、もしくは守備的MFのポジションで、康司はサイドバックのポジション。
実力はかなりのものだった。
真面目にやってりゃ、サッカーの特待生として高校に入れる程の実力を持ち、初心者の僕なんかより遥かに上手い。
だが、コイツはすぐにふざけた事をするので、周りからよく怒られていた。
ある時練習で、FWとDFの実戦練習をしていた。
FWが攻め込み、DFが守ってシュートを打たせないよう攻防戦を繰り広げる。
康司は難なくボールを奪い、ドリブルしたと思いきや、ジャージの下を脱いでフルチンでグランドを駆け回った。
「ちょっと何やってんのよ、変態!」
同じグランドで練習していた女子のソフトボール部が、キャーキャー言いながら逃げ回っていた。
そりゃ、誰が見たってそうなるわな。
「このバカ!何やってんだお前は!」
先生に捕まり、思いっきりビンタを食らうなんてしょっちゅうだ。
またある時は、試合形式の練習をしてる最中、康司はパスカットをして前線に切り込んでいく。
康司のドリブルは速く、何人も抜き去っていった。
アイツのサッカーセンスは天性のものだろう。
そのままシュートを打ち込みゴールした。
そこまではカッコよかった。
だが「ゴ~ルっ!」と叫んで
またもフルチンになり、部員の1人は康司を捕まえて倒し、サソリ固めで思いっきりグイグイ締め上げた。
「痛で~、ギブギブ!ギブ~、マジで折れる~っ!」
フルチンで捕まってるところを追い討ちするように、僕らがボールを思いっきり投げつける。
挙句に、よってたかってボコボコにする。
「テメー、またフルチンになってのかよ!ふざけんのもいい加減にしろ!」
事ある毎に、康司がアホな事をする度、皆からボコボコにされていた。
何故思春期真っ只中、皆に見せつけようとフルチンになったのが今でも理解に苦しむ。
こんな事ばかりやっていた…
下手な芸人より面白かったかもしれない。
部活が無い時は、ゲーセンに行くなど、仲良く遊んでいた。
ある時、土手でオモシロイ物を見つけたと言うので、学校の近くにある12階建てのマンションの屋上まで行った。
屋上に行くと、貯水槽のタンクの下に手を突っ込んだ。
すると、その手には無修正の裸が載っている雑誌を引っ張り出した。
「スゲー、これが無修正かよ!」
僕はワクワクしながら雑誌をめくった。
「うぇ~、何これ!これが女のアソコかよ!」
その時、初めて女性器を見た。
何だ、このグロテスクなヤツは!
女のアソコって、こんなに気持ち悪いのかよ!
初めて見た感想だ。
まぁ、誰もがそう思うよね。
初めて見た時の感想は。
小学生の頃に少年野球チームに所属していたのだが、野球部に入ると坊主頭にしなければならない。
思春期に入った僕は坊主頭なんてダセーと思い、入部しなかった。
サッカー部ではDF、もしくは守備的MFのポジションで、康司はサイドバックのポジション。
実力はかなりのものだった。
真面目にやってりゃ、サッカーの特待生として高校に入れる程の実力を持ち、初心者の僕なんかより遥かに上手い。
だが、コイツはすぐにふざけた事をするので、周りからよく怒られていた。
ある時練習で、FWとDFの実戦練習をしていた。
FWが攻め込み、DFが守ってシュートを打たせないよう攻防戦を繰り広げる。
康司は難なくボールを奪い、ドリブルしたと思いきや、ジャージの下を脱いでフルチンでグランドを駆け回った。
「ちょっと何やってんのよ、変態!」
同じグランドで練習していた女子のソフトボール部が、キャーキャー言いながら逃げ回っていた。
そりゃ、誰が見たってそうなるわな。
「このバカ!何やってんだお前は!」
先生に捕まり、思いっきりビンタを食らうなんてしょっちゅうだ。
またある時は、試合形式の練習をしてる最中、康司はパスカットをして前線に切り込んでいく。
康司のドリブルは速く、何人も抜き去っていった。
アイツのサッカーセンスは天性のものだろう。
そのままシュートを打ち込みゴールした。
そこまではカッコよかった。
だが「ゴ~ルっ!」と叫んで
またもフルチンになり、部員の1人は康司を捕まえて倒し、サソリ固めで思いっきりグイグイ締め上げた。
「痛で~、ギブギブ!ギブ~、マジで折れる~っ!」
フルチンで捕まってるところを追い討ちするように、僕らがボールを思いっきり投げつける。
挙句に、よってたかってボコボコにする。
「テメー、またフルチンになってのかよ!ふざけんのもいい加減にしろ!」
事ある毎に、康司がアホな事をする度、皆からボコボコにされていた。
何故思春期真っ只中、皆に見せつけようとフルチンになったのが今でも理解に苦しむ。
こんな事ばかりやっていた…
下手な芸人より面白かったかもしれない。
部活が無い時は、ゲーセンに行くなど、仲良く遊んでいた。
ある時、土手でオモシロイ物を見つけたと言うので、学校の近くにある12階建てのマンションの屋上まで行った。
屋上に行くと、貯水槽のタンクの下に手を突っ込んだ。
すると、その手には無修正の裸が載っている雑誌を引っ張り出した。
「スゲー、これが無修正かよ!」
僕はワクワクしながら雑誌をめくった。
「うぇ~、何これ!これが女のアソコかよ!」
その時、初めて女性器を見た。
何だ、このグロテスクなヤツは!
女のアソコって、こんなに気持ち悪いのかよ!
初めて見た感想だ。
まぁ、誰もがそう思うよね。
初めて見た時の感想は。
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