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退学届け
退学届けの書き方って?
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部屋に入り、封書には【退学届け】と大きく書いた。
さて、どういった内容の文面を書けばいいのやら…
何せ退学届けなんて、書くのは初めてだ。
まぁ当たり前の事なんだが…
――――この学校の学力と僕の学力には大きな隔たりがあり、僕は相応しくないので、学校を辞めさせてもらいますーーー
うーん、そこまではっきり書かなくてもいいか…
この学校に入学して半年が経ちますが、未だ学校に馴染めず、僕の通う学校はここでは無いと判断したので、中退しますーーー
いや、何か違うな…
机に向かうや否や、あーでもないこーでもない、と上手い文章を頭の中で色々と考えた。
姉や母親は、僕が珍しく勉強しているもんだと勘違いしているらしく、母親がわざわざ夜食まで持ってくる始末だ。
「そんなに一度に勉強しようとしないで、毎日一時間でもいいから、机に向かえばいいのよ」
まさか、退学届け書いてるなんて言えない。
「ハイハイ」
テキトーに相槌を打っていた。
(辞めたらどうしようか?編入なんてオヤジが許してくれなかったからな…バイトしながら、大検の試験でも受けてみようか?
それか、バイトしながら定時制に通うか…
でも定時制って、4年も通うんだよなぁ。
おまけにオヤジやオフクロと同じぐらいの人も一緒に授業受けるっても、何か気が引けるな…)
一晩中こんな事を考えながらようやく考えたら文面は
【もはやこの学校に学ぶ事は何一つありません。よって本日をもちまして、私立S学院高等学校を中退する事とあいなりました
S学院高等学校 普通科
一年A組 小野貴久】
よし、これを明日先生に叩きつけてやれば、こんな無意味な学園生活から解放できる!
安堵感に包まれ、朝まで寝た。
明日から自由になれるんだ…
さて、どういった内容の文面を書けばいいのやら…
何せ退学届けなんて、書くのは初めてだ。
まぁ当たり前の事なんだが…
――――この学校の学力と僕の学力には大きな隔たりがあり、僕は相応しくないので、学校を辞めさせてもらいますーーー
うーん、そこまではっきり書かなくてもいいか…
この学校に入学して半年が経ちますが、未だ学校に馴染めず、僕の通う学校はここでは無いと判断したので、中退しますーーー
いや、何か違うな…
机に向かうや否や、あーでもないこーでもない、と上手い文章を頭の中で色々と考えた。
姉や母親は、僕が珍しく勉強しているもんだと勘違いしているらしく、母親がわざわざ夜食まで持ってくる始末だ。
「そんなに一度に勉強しようとしないで、毎日一時間でもいいから、机に向かえばいいのよ」
まさか、退学届け書いてるなんて言えない。
「ハイハイ」
テキトーに相槌を打っていた。
(辞めたらどうしようか?編入なんてオヤジが許してくれなかったからな…バイトしながら、大検の試験でも受けてみようか?
それか、バイトしながら定時制に通うか…
でも定時制って、4年も通うんだよなぁ。
おまけにオヤジやオフクロと同じぐらいの人も一緒に授業受けるっても、何か気が引けるな…)
一晩中こんな事を考えながらようやく考えたら文面は
【もはやこの学校に学ぶ事は何一つありません。よって本日をもちまして、私立S学院高等学校を中退する事とあいなりました
S学院高等学校 普通科
一年A組 小野貴久】
よし、これを明日先生に叩きつけてやれば、こんな無意味な学園生活から解放できる!
安堵感に包まれ、朝まで寝た。
明日から自由になれるんだ…
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