モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ＆チート持ちだった！カードから美少女を召喚します！強いカード程１癖２癖もあり一筋縄ではない〜

第２章

第134話 沖縄へ

　俺の資産は１００億円を超えたそうだ。
　黒服達に魔石を託しており、先日のランク１０のラビリンスを潰した時の魔石を毎日少量だが売り捌き、エルフのカードも厳選して売り払った結果だ。

　友里愛の父親を半ば監禁していた奴について色々手を打った。
　愛姉から明日香さんに話が伝わっており、ある日明日香さんから警備状況について報告を受けている時に友里愛の事での提案を受けた。

　そう、腐った奴を経済的に潰す事だ。

　会社を経営しており、調べると違法行為が、それもカナリ悪質な事をしていた事が分かったのだ。

　社員を買収して寝返らせたり、虐げられてきた者には会社が潰れた後の世話をする事で警察やマスコミに告発してもらったりと、徹底的にやり込み社会的に抹殺した。

　因みに加担していた先輩には退学していただいた。
　追い込んだんじゃなく偶々児童買春で逮捕され、学校に知られたんだ。

　また、徐々にギルドの幹部を追い込んだ。
　犯罪の証拠を集め、警察に提供していた。
　勿論バックアップを取ったりし、合わせてマスコミにリークして懲戒免職に追い込み健全化を図った。
　それにはかなりのお金を擁したが、使い道の考えつかない僕のお金を惜しげもなく注ぎ込んだんだ。

　友里愛のお姉さんもちょっかいをされる事が無くなり、残りわずかとなったが、ようやく高校生活をエンジョイできるようになったそうだ。

　そうなったのが８月末。
　僕は全国を駆け回り、治療していた時に黒服さんが手を回していたんだ。

　新学期に浮かれていたんだけど、９月の連休に急遽沖縄に飛ぶ事になったんだ。

　男性のラビリンス病感染者がいて、発症し人工呼吸器に繋がれている。
　１週間持たないそうだ。

　これを最後に緊急はやりたくないので、全国の探索者にカーヴァントとの性行為で感染した場合、１０月以降の治療には冒険者ランクに応じた金額を徴収する旨を発信し、ギルドでも告知してもらう。

　ただ、現在心当たりがある者は申告の上、僕が診察と治療をする日にこちらに来るようにと。
　基本的に動かせない場合を除き出張はしないとした。

　治療費ははっきり言ってぼったくりだ。
　まあ感染したら治療すれば良いや！と安易な気持ちでやって欲しくないからだ。

　幸いなのは粘液感染しない事だ。
　母子感染は仕方がないが、母子感染は引き続き無料で治療する。

　ぼったくったお金はラビリンス病治療の研究費につぎ込む事にしている。

　僕がいなくなると言うか、ムミムナか僕のどちらかがいなくなると治療が出来なくなるし、又はラビリンスのドロップで年に１つ出るかどうかと言った治療薬しか完治の手がなくなる。

　何はともあれ、僕達はチャーター機で沖縄に飛んだ。

　勿論バカンスもするのさ！

　次回バカンス話