30 / 30
30
しおりを挟む
セレスティーナ様の、美しい青い瞳が驚きで大きく見開かれました。
彼女の体の動きが、完全に止まります。
まるで、時間が止まってしまったかのようでした。
「…な、なんなの、このお肉は…信じられないわ…」
彼女の唇から、震える声がかすかにもれます。
口の中に入れた肉は、ほとんど噛む必要がないほど驚くほど柔らかく、舌の上でとろけていきました。
そして、その後に広がるのは濃厚な旨味と、とても上品な脂の甘みです。
今まで、王宮の豪華な晩餐会で食べてきたどんな高級な料理とも、比べ物になりません。
それは、彼女が生まれて初めて体験する魔法のような味でした。
「まあ、悪くはないわね。少し、珍しい味がするだけよ」
セレスティーナ様は、必死に平静を装ってそう言いました。
その高いプライドが、邪魔をして素直に美味しいとは言えないのです。
「辺境の料理というのは、もっと野性的な味かと思っていましたわ」
しかし、そのフォークとナイフを動かす手は、全く止まりませんでした。
彼女は、まるで夢中になった子どものようにステーキを食べ進めていきます。
その姿は、普段の猫を被った上品な淑女の姿からは、全く想像もつかないほどでした。
まるでお腹を空かせた、獣のようにも見えました。
私は、そんな姉様の様子を微笑ましく思いながら眺めます。
「お姉様、それは『霜降りトロール』という魔物のお肉ですのよ。この辺りの森で、時々捕れる特別な食材なのです」
私の言葉に、セレスティーナ様の動きがぴたりと止まりました。
彼女は、信じられないという顔で私をまっすぐに見ています。
「ま、魔物ですって…!あなた、わたくしにそんな気味の悪いものを食べさせたというの!なんて、野蛮でひどいことをするの!」
「あら、気味が悪いですか。でも、とても美味しいでしょう」
私は、悪戯っぽく笑って見せました。
「調理の方法さえ間違えなければ、どんな高級な牛肉よりも美味しくなるのですよ」
セレスティーナ様は、一瞬だけ顔を青くします。
しかし、口の中にまだ残っている幸せな味には、どうしても逆らえませんでした。
彼女は、悔しそうに顔を歪めながらも、再びステーキを口に運び始めます。
雪ウサギの肉を使ったクリームシチューも、陽だまりダケという珍しいキノコのポタージュも同じでした。
彼女は、「こんな庶民的な料理、わたくしの口には合わないわ」だの、「少し味が濃すぎるのではないかしら」だのと文句を言いながらも、出された全ての皿を綺麗に平らげてしまったのです。
食事を終えたセレスティーナ様は、ぐったりと椅子の背もたれに寄りかかっていました。
お腹がいっぱいになった満足感と、そしてプライドを深く傷つけられた悔しさが入り混じった、とても複雑な表情をしています。
私は、そんな彼女に最後の一押しをすることにしました。
「お姉様、食後の運動がてら少しお城の中を見て回りませんか。あなたに、ぜひお見せしたいものがたくさんあるのです」
私は、彼女を連れて城の中を案内し始めました。
まず見せたのは、侍女たちが働く裁縫部屋です。
そこでは、美しいフランネルという布地が次々と織られていました。
部屋の中は、羊毛の優しい匂いで満ちています。
「これは、この土地の羊の毛から作った新しい布地ですの。王都の絹織物にも負けないくらい、暖かくて肌触りが良いのですよ」
私は、織り上がったばかりの布を手に取って見せました。
「先日、王都の商人に見せたところ、金貨百枚で買い取りたいと言われましたわ」
セレスティーナ様は、その布地にそっと触れました。
その、驚くほど滑らかで柔らかな感触に、思わず息をのみます。
次に、革職人のヨハンさんの工房を訪れました。
工房の壁には、美しい光沢を放つトロールの革製品が、ずらりと並んでいます。
暖かいコートや丈夫なブーツ、それに上品な鞄など、どれも王都の高級店に並んでいてもおかしくないほどの素晴らしい出来栄えでした。
「この革は、どんな獣の毛皮よりも軽くて丈夫なのですわ。王都のご婦人方の間で、今とても流行しているそうですわよ」
私は、棚に飾られたハンドバッグを指さしました。
「先日も、侯爵夫人から直々に注文のお手紙が届きました」
セレスティーナ様は、悔しそうに唇を噛みました。
彼女も、その流行の噂は耳にしていたからです。
まさか、その革製品の出所がこんな辺境の地だったとは、夢にも思っていませんでした。
最後に訪れたのは、鍛冶職人のグスタフさんの工房です。
そこには、ミスリル銀という魔法の金属で作られた、美しいナイフや便利な農具が飾られていました。
その、まるで月明かりのような神秘的な輝きに、セレスティーナ様は目を奪われます。
「どうです、お姉様。わたくしたちのヴァインベルクは、こんなにも素晴らしい宝物で満ちあふれているのです」
私は、誇りを持って言いました。
「これらは全て、この土地に住む人々の知恵と、たゆまぬ努力の結晶ですわ」
私の言葉に、セレスティーナ様は何も言い返せませんでした。
彼女が、貧しい辺境の土地だと心の底から馬鹿にしていた場所です。
そこには、王都の富をはるかに超えるほどの、大きな価値が眠っていました。
そして、その全てを動かしているのが、目の前にいる妹のアニエスなのです。
彼女の高いプライドは、ずたずたに引き裂かれていました。
客間に戻ると、セレスティーナ様はついに本性を現します。
「あなた、王都でレストランを始めるんですってね。自分の身の程を知りなさいな」
その声は、隠しきれない嫉妬の炎で燃えているようでした。
「あなたのような田舎娘が、王都の華やかな社交界で通用すると思っているの。すぐに、泣いてこの地に逃げ帰ってくるのが関の山よ」
「お姉様こそ、どうしてそのようなことをなさるのですか。わたくしが、この地で幸せに暮らしているのがそんなに許せないのですか」
私は、静かですけれども強い意志のこもった言葉で反論しました。
「わたくしはただ、穏やかに暮らしたいだけなのに」
「ええ、許せないわ。あなたのような地味で取り柄のない妹が、このわたくしより幸せになるなんて絶対に許さない」
姉様は、ついに本音を叫びました。
「幸せになるのは、このわたくしだけで十分ですもの」
「だから、あなたの計画は全て潰してあげるわ。王都の、有力な貴族の方々もみんなわたくしの味方よ。皆、あなたのような成り上がり者が気に入らないのですから」
やはり、そうでしたか。
彼女が、裏で糸を引いて邪魔をしていたのですね。
私は、ふうと一つ静かにため息をつきました。
そして、哀れな姉に本当のことを教えてあげることにします。
「残念ですわね、お姉様。その貴族の方々は、今頃わたくしたちのお肉を巡って、醜い争いを繰り広げていますわよ」
「な、なんですって。そんなはずはありませんわ」
「最高級の部位を手に入れるために、互いを出し抜こうと必死になっているのです。彼らにとって、お姉様との口約束などもうどうでもよくなっているでしょうね」
私は、冷たい事実を告げました。
「所詮、その程度の薄っぺらい関係だったということですわ」
私の言葉に、セレスティーナ様は顔色をさっと変えました。
自分の知らないところで、事態が自分の思い通りに進んでいないことに、ようやく気づいたのです。
彼女は、アニエスがもはや自分の言いなりになる、あの頃の気弱で無力な妹ではないことを、はっきりと悟りました。
「…面白いじゃありませんか」
彼女は、悔し紛れにそう言いました。
その声は、かすかに震えています。
「あなたの、その自信がいつまで続くか見届けてあげるわ。しばらく、このお城に滞在させてもらうわよ」
一方的に、彼女はそう宣言します。
「ええ、あなたが泣きついてくるまで、ずっとここにいてあげるわ」
私を、近くで監視するつもりなのでしょう。
そして、何か弱みを見つけて計画を邪魔しようと、たくらんでいるのです。
「ええ、どうぞごゆっくりなさってくださいな。心から歓迎いたしますわ、お姉様」
私は、余裕の態度でその申し出を受け入れました。
「ちょうど、人手が足りていなかったところですもの。お姉様にも、何かお仕事を手伝っていただこうかしら。例えば、厨房の皿洗いとか」
あなたが、ここにいることで計画がやりにくくなるかもしれません。
しかし、それを逆手に取る方法など、いくらでもありますわ。
私は、心の中でそう呟きました。
彼女の体の動きが、完全に止まります。
まるで、時間が止まってしまったかのようでした。
「…な、なんなの、このお肉は…信じられないわ…」
彼女の唇から、震える声がかすかにもれます。
口の中に入れた肉は、ほとんど噛む必要がないほど驚くほど柔らかく、舌の上でとろけていきました。
そして、その後に広がるのは濃厚な旨味と、とても上品な脂の甘みです。
今まで、王宮の豪華な晩餐会で食べてきたどんな高級な料理とも、比べ物になりません。
それは、彼女が生まれて初めて体験する魔法のような味でした。
「まあ、悪くはないわね。少し、珍しい味がするだけよ」
セレスティーナ様は、必死に平静を装ってそう言いました。
その高いプライドが、邪魔をして素直に美味しいとは言えないのです。
「辺境の料理というのは、もっと野性的な味かと思っていましたわ」
しかし、そのフォークとナイフを動かす手は、全く止まりませんでした。
彼女は、まるで夢中になった子どものようにステーキを食べ進めていきます。
その姿は、普段の猫を被った上品な淑女の姿からは、全く想像もつかないほどでした。
まるでお腹を空かせた、獣のようにも見えました。
私は、そんな姉様の様子を微笑ましく思いながら眺めます。
「お姉様、それは『霜降りトロール』という魔物のお肉ですのよ。この辺りの森で、時々捕れる特別な食材なのです」
私の言葉に、セレスティーナ様の動きがぴたりと止まりました。
彼女は、信じられないという顔で私をまっすぐに見ています。
「ま、魔物ですって…!あなた、わたくしにそんな気味の悪いものを食べさせたというの!なんて、野蛮でひどいことをするの!」
「あら、気味が悪いですか。でも、とても美味しいでしょう」
私は、悪戯っぽく笑って見せました。
「調理の方法さえ間違えなければ、どんな高級な牛肉よりも美味しくなるのですよ」
セレスティーナ様は、一瞬だけ顔を青くします。
しかし、口の中にまだ残っている幸せな味には、どうしても逆らえませんでした。
彼女は、悔しそうに顔を歪めながらも、再びステーキを口に運び始めます。
雪ウサギの肉を使ったクリームシチューも、陽だまりダケという珍しいキノコのポタージュも同じでした。
彼女は、「こんな庶民的な料理、わたくしの口には合わないわ」だの、「少し味が濃すぎるのではないかしら」だのと文句を言いながらも、出された全ての皿を綺麗に平らげてしまったのです。
食事を終えたセレスティーナ様は、ぐったりと椅子の背もたれに寄りかかっていました。
お腹がいっぱいになった満足感と、そしてプライドを深く傷つけられた悔しさが入り混じった、とても複雑な表情をしています。
私は、そんな彼女に最後の一押しをすることにしました。
「お姉様、食後の運動がてら少しお城の中を見て回りませんか。あなたに、ぜひお見せしたいものがたくさんあるのです」
私は、彼女を連れて城の中を案内し始めました。
まず見せたのは、侍女たちが働く裁縫部屋です。
そこでは、美しいフランネルという布地が次々と織られていました。
部屋の中は、羊毛の優しい匂いで満ちています。
「これは、この土地の羊の毛から作った新しい布地ですの。王都の絹織物にも負けないくらい、暖かくて肌触りが良いのですよ」
私は、織り上がったばかりの布を手に取って見せました。
「先日、王都の商人に見せたところ、金貨百枚で買い取りたいと言われましたわ」
セレスティーナ様は、その布地にそっと触れました。
その、驚くほど滑らかで柔らかな感触に、思わず息をのみます。
次に、革職人のヨハンさんの工房を訪れました。
工房の壁には、美しい光沢を放つトロールの革製品が、ずらりと並んでいます。
暖かいコートや丈夫なブーツ、それに上品な鞄など、どれも王都の高級店に並んでいてもおかしくないほどの素晴らしい出来栄えでした。
「この革は、どんな獣の毛皮よりも軽くて丈夫なのですわ。王都のご婦人方の間で、今とても流行しているそうですわよ」
私は、棚に飾られたハンドバッグを指さしました。
「先日も、侯爵夫人から直々に注文のお手紙が届きました」
セレスティーナ様は、悔しそうに唇を噛みました。
彼女も、その流行の噂は耳にしていたからです。
まさか、その革製品の出所がこんな辺境の地だったとは、夢にも思っていませんでした。
最後に訪れたのは、鍛冶職人のグスタフさんの工房です。
そこには、ミスリル銀という魔法の金属で作られた、美しいナイフや便利な農具が飾られていました。
その、まるで月明かりのような神秘的な輝きに、セレスティーナ様は目を奪われます。
「どうです、お姉様。わたくしたちのヴァインベルクは、こんなにも素晴らしい宝物で満ちあふれているのです」
私は、誇りを持って言いました。
「これらは全て、この土地に住む人々の知恵と、たゆまぬ努力の結晶ですわ」
私の言葉に、セレスティーナ様は何も言い返せませんでした。
彼女が、貧しい辺境の土地だと心の底から馬鹿にしていた場所です。
そこには、王都の富をはるかに超えるほどの、大きな価値が眠っていました。
そして、その全てを動かしているのが、目の前にいる妹のアニエスなのです。
彼女の高いプライドは、ずたずたに引き裂かれていました。
客間に戻ると、セレスティーナ様はついに本性を現します。
「あなた、王都でレストランを始めるんですってね。自分の身の程を知りなさいな」
その声は、隠しきれない嫉妬の炎で燃えているようでした。
「あなたのような田舎娘が、王都の華やかな社交界で通用すると思っているの。すぐに、泣いてこの地に逃げ帰ってくるのが関の山よ」
「お姉様こそ、どうしてそのようなことをなさるのですか。わたくしが、この地で幸せに暮らしているのがそんなに許せないのですか」
私は、静かですけれども強い意志のこもった言葉で反論しました。
「わたくしはただ、穏やかに暮らしたいだけなのに」
「ええ、許せないわ。あなたのような地味で取り柄のない妹が、このわたくしより幸せになるなんて絶対に許さない」
姉様は、ついに本音を叫びました。
「幸せになるのは、このわたくしだけで十分ですもの」
「だから、あなたの計画は全て潰してあげるわ。王都の、有力な貴族の方々もみんなわたくしの味方よ。皆、あなたのような成り上がり者が気に入らないのですから」
やはり、そうでしたか。
彼女が、裏で糸を引いて邪魔をしていたのですね。
私は、ふうと一つ静かにため息をつきました。
そして、哀れな姉に本当のことを教えてあげることにします。
「残念ですわね、お姉様。その貴族の方々は、今頃わたくしたちのお肉を巡って、醜い争いを繰り広げていますわよ」
「な、なんですって。そんなはずはありませんわ」
「最高級の部位を手に入れるために、互いを出し抜こうと必死になっているのです。彼らにとって、お姉様との口約束などもうどうでもよくなっているでしょうね」
私は、冷たい事実を告げました。
「所詮、その程度の薄っぺらい関係だったということですわ」
私の言葉に、セレスティーナ様は顔色をさっと変えました。
自分の知らないところで、事態が自分の思い通りに進んでいないことに、ようやく気づいたのです。
彼女は、アニエスがもはや自分の言いなりになる、あの頃の気弱で無力な妹ではないことを、はっきりと悟りました。
「…面白いじゃありませんか」
彼女は、悔し紛れにそう言いました。
その声は、かすかに震えています。
「あなたの、その自信がいつまで続くか見届けてあげるわ。しばらく、このお城に滞在させてもらうわよ」
一方的に、彼女はそう宣言します。
「ええ、あなたが泣きついてくるまで、ずっとここにいてあげるわ」
私を、近くで監視するつもりなのでしょう。
そして、何か弱みを見つけて計画を邪魔しようと、たくらんでいるのです。
「ええ、どうぞごゆっくりなさってくださいな。心から歓迎いたしますわ、お姉様」
私は、余裕の態度でその申し出を受け入れました。
「ちょうど、人手が足りていなかったところですもの。お姉様にも、何かお仕事を手伝っていただこうかしら。例えば、厨房の皿洗いとか」
あなたが、ここにいることで計画がやりにくくなるかもしれません。
しかし、それを逆手に取る方法など、いくらでもありますわ。
私は、心の中でそう呟きました。
100
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
裁判を無効にせよ! 被告は平民ではなく公爵令嬢である!
サイコちゃん
恋愛
十二歳の少女が男を殴って犯した……その裁判が、平民用の裁判所で始まった。被告はハリオット伯爵家の女中クララ。幼い彼女は、自分がハリオット伯爵に陥れられたことを知らない。裁判は被告に証言が許されないまま進み、クララは絞首刑を言い渡される。彼女が恐怖のあまり泣き出したその時、裁判所に美しき紳士と美少年が飛び込んできた。
「裁判を無効にせよ! 被告クララは八年前に失踪した私の娘だ! 真の名前はクラリッサ・エーメナー・ユクル! クラリッサは紛れもないユクル公爵家の嫡女であり、王家の血を引く者である! 被告は平民ではなく公爵令嬢である!」
飛び込んできたのは、クラリッサの父であるユクル公爵と婚約者である第二王子サイラスであった。王家と公爵家を敵に回したハリオット伯爵家は、やがて破滅へ向かう――
※作中の裁判・法律・刑罰などは、歴史を参考にした架空のもの及び完全に架空のものです。
スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~
白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」
マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。
そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。
だが、この世には例外というものがある。
ストロング家の次女であるアールマティだ。
実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。
そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】
戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。
「仰せのままに」
父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。
「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」
脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。
アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃
ストロング領は大飢饉となっていた。
農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。
主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。
短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
怒らせてはいけない人々 ~雉も鳴かずば撃たれまいに~
美袋和仁
恋愛
ある夜、一人の少女が婚約を解消された。根も葉もない噂による冤罪だが、事を荒立てたくない彼女は従容として婚約解消される。
しかしその背後で爆音が轟き、一人の男性が姿を見せた。彼は少女の父親。
怒らせてはならない人々に繋がる少女の婚約解消が、思わぬ展開を導きだす。
なんとなくの一気書き。御笑覧下さると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
とっても面白いですし続きが楽しみです。
でも読んでいるとあれ?変だなと思うところがあるので、これから読む方のために修正していただいたり、補足していただけたらもっと違和感なく楽しく読み進められるのではと愚考します。
霜降りトロールの飼育: 6話ではレオニール様が城に帰って職人を呼んで檻を作らせて飼育と繁殖を考えた事になっていますが、7話ではアニエスが捕まえたトロールを繁殖させる提案をしています。レオニール様の領主としての先見性に感銘を受けるアニエスも捨て難いし、料理したお肉に感動するレオニールも捨て難いので2人のどちらの発案か悩むところですね。でもアニエス以外は一度食べて無かったら繁殖させよう思わない気がします。
6話ではアニエスがサンプルといってお肉をとって料理しているのですが、霜降りトロールも酔っ払っていたとしても生きていたらお肉を切り取られたら暴れるのではないでしょうか?傷つけたら繁殖させる個体としては不利な気もしますね。怪我にも鈍感ですぐ治るとかだと倒すのが大変そう。
4話で捕まえた雪ウサギは一匹なのでしょうか?五匹のうち罠にかかったのは一匹でほかは逃げた様子でしたがあの後何回も罠を直して捕まるのを待ったのでしょうか?それとも雪ウサギって、牛ぐらい大きいモンスターなのでしょうか?ウサギサイズだと厨房や騎士のみんなで食べたら肉を感じるほど食べられないし、残りの肉で燻製やソーセージに出来ないと思うのですが、想像で補うトコでしょうか?
お話がとても面白いので、ぜひ整理して解説していただけると嬉しいです。