ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)

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第77話 甘くない監査とカカオ市場の奪還

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翌朝、セバスチャンが特別に淹れた漆黒のコーヒーを一気に飲み干した。
苦味と酸味が極限まで濃縮された液体が喉を焼き、眠気を一瞬で吹き飛ばす。
鏡の前に立ち、特注の濃紺のドレスの襟を整える。
六歳という年齢にそぐわない洗練されたデザインだが、今やこの服に着られている感覚は微塵もない。

「リリア様、お出かけの馬車の準備が完全に整っております」

背後から声がかかり、私はゆっくりと振り返った。
屋敷の玄関ホールには、完璧な角度でお辞儀をするセバスチャンが控えている。
その隣には、分厚い書類の束を抱えたカシアンの姿もあった。

「ご苦労様。さあ、王都のゴミ掃除に出かけるわよ」

フェンとノクスが、私の左右にピタリと寄り添う。
いつもの甘えん坊な気配はない。
二匹とも、これから向かう場所が「狩り場」であることを本能で理解し、護衛としての鋭い顔つきになっていた。
外には、アークライト商会の紋章を刻んだ重厚な魔導馬車が待機している。
乗り込むと、馬車は王都の賑やかな商業地区へと滑るように進んでいった。

「カシアン、例の『砂糖菓子連盟』の事務所周辺の制圧は済んでいるかしら」

私が尋ねると、向かいの席に座るカシアンが眼鏡を指で押し上げた。

「はい。レオン様率いる王宮騎士団の精鋭部隊が、すでに建物の周囲を完全に包囲しております。ネズミ一匹、外へ逃がすことはありません」
「上出来ね。市場の流通を独占し、私から不当な利益を搾り取ろうとする愚か者には、適切な処罰が必要だわ」

窓の外の景色が、洗練された大通りから、少しずつ成金趣味の派手な建物が並ぶ区画へと変わっていく。
やがて馬車が止まったのは、外壁にこれでもかと金箔を貼り付けた、品性の欠片もない建物の前だった。
新興の商会らしい、周囲の景観を完全に無視した悪目立ちする豪華さだ。

「ここが、砂糖菓子連盟の事務所ね。眩しすぎて目が腐りそうだわ」

私が馬車を降りて見上げると、カシアンが冷ややかな声で補足した。

「この外装工事の費用も、不当に吊り上げたカカオの利益から捻出されたものです」
「他人の金で着飾るなんて、本当に救いようがないわね」

私は堂々とした足取りで、金ピカの装飾が施された正面入り口へと向かった。
背後では、レオン様が重厚な鎧の音を響かせながら私の護衛として続いている。
入り口の両脇には、いかにも粗暴な用心棒といった風体の男たちが二人、槍を交差させて行く手を阻んできた。

「止まれ!ここは許可なき者は入れない!ガキの遊び場じゃねえぞ!」

男の一人が、私を見下ろして怒鳴りつけた。
私は足を止め、アメジストの瞳で冷ややかに彼らを射抜いた。

「遊び場だなんて、心外だわ。私はリリア・アークライト。代表の男爵に用があるのよ」

「ア、アークライトだと!?」

男たちの顔色が、一瞬にして土気色に変わった。
今や王都において、私の名前は絶対的な権力と同義だ。
私に逆らうことは、明日の食事すら手に入らなくなることを意味する。

「通しなさい。私の時間を、これ以上一秒でも無駄にさせるつもり?」

私が一歩前に踏み出すと、男たちは慌てて槍を引き、道を開けた。
恐怖で膝が震えているのが丸わかりだ。

建物の中に入ると、強烈な甘い香りと、高価な香水のむせ返るような匂いが混ざり合って鼻を突いた。

「趣味の悪さが、匂いにも表れているわね。換気という概念が存在しないのかしら」

赤絨毯が敷かれた廊下を真っ直ぐに進み、一番奥にある無駄に豪華な扉を躊躇いもなく蹴り開けた。
広い執務室の奥で、ふんぞり返って椅子に座る男がいる。
プラリネ男爵。
報告にあった通り、全身に悪趣味な宝石を散りばめた、樽のように肥え太った男だ。
机の上には、質の悪い砂糖を大量に使った安っぽい菓子が山のように積まれている。

「おやおや、どこのお嬢ちゃんかと思えば」

プラリネ男爵が、下卑た笑みを浮かべて私を見た。

「飛ぶ鳥を落とす勢いのアークライト商会の代表が、わざわざこんなところまで挨拶に来るとはな。だが、ここは俺の城だ。手ぶらで帰すわけにはいかないな」
「挨拶ではありませんわ。監査に来ましたの」

私は彼の言葉を遮り、向かいにある高級そうなソファに勝手に腰を下ろした。
カシアンが私の隣に立ち、分厚いファイルをテーブルの上にドンと置く。

「監査だと?笑わせるな、小娘が。俺たちは正当な商売をしているだけだ」
「あなたたちが、カカオを不当に買い占めている件です」

私はカシアンがまとめた報告書を指先で叩いた。

「王都の在庫の八割が、あなたの倉庫に眠っているわね」
「それがどうした。商売は早い者勝ちだ」

プラリネ男爵が、鼻を鳴らしてワイングラスを傾けた。

「資金力のある俺が市場を独占して、価格を決める。何の問題もないだろう」
「早い者勝ち、ではなく、悪質な独占ですわ」

私は冷徹に事実を突きつける。

「需要と供給のバランスを意図的に壊し、私のアークライト商会への供給まで止めた。私は、公正な取引を乱す者を放っておかない主義なの」
「ケッ、ガキが偉そうなことを。ここは俺の城だ!」

プラリネ男爵が、指をパチンと鳴らした。
すると、部屋の隅の影から、屈強な体つきの用心棒たちが数人、剣を抜きながら現れた。

「痛い目を見なきゃ分からないようだな。少しだけ可愛がってやれ」

用心棒たちが、下品な笑い声を上げながら私に近づいてくる。
だが、私が指一本動かすことはない。

シュンッ!

空気を切り裂くような音が響いた次の瞬間、影が走り、用心棒たちが一斉に悲鳴を上げた。
ゼロ兄様が、音もなく床に降り立つ。
彼の手には、用心棒たちから一瞬で奪い取った武器の束が握り込まれていた。
ドサリ、ドサリと、屈強な男たちが手首を斬り裂かれ、次々と床に倒れ伏す。

「な、なんだと!?いつの間に!」

プラリネ男爵が、椅子から転げ落ちそうになりながら叫んだ。

「暴力で解決しようとするなんて、ひどく非効率で野蛮だわ。それに、私の護衛を甘く見すぎよ」

私が冷たく言い放つと、フェンが低く唸り声を上げた。

「グルルルルッ!」

聖獣の圧倒的な威圧感が部屋中に広がり、男爵は脂汗をだらだらと流して震え始めた。
ノクスもソファの背もたれに飛び乗り、冷酷な金色の瞳で男爵を睨み据えている。

「ひっ、ば、化け物……!」
「さて、男爵。あなたの商会の本当の帳簿、見せてくださる?」
「み、見せるわけがないだろう!それは俺の商会の営業秘密だ!」
「あら。見せなくても、もう全て把握していますわ」

私はカシアンに目配せをした。
カシアンが手元のファイルを開き、冷徹な声で読み上げ始める。

「シオン王国からの禁制品の不正輸入、過去三年間にわたる巨額の脱税記録。さらには、先日解体されたバーストン公爵家の残党への裏金の流れ。全て、こちらに記録されております」

書類の項目が読み上げられるたびに、プラリネ男爵の顔色が青から白へ、そして土気色へと変わっていく。
彼が絶対に隠し通せると信じていた秘密が、白日の下に晒されたのだ。

「そ、それは……でっち上げだ!俺を陥れるための、作り話に決まっている!」
「でっち上げかどうか、王宮の騎士団に判断してもらいましょうか。レオン様」

私が名前を呼ぶと、部屋の入り口に控えていたレオン様が、重々しい足取りで一歩前へ出た。
王宮騎士団の紋章が刻まれた鎧の威圧感は、それだけで圧倒的だ。

「プラリネ男爵。国家への反逆行為、及び重大な経済犯罪の容疑で、貴様を連行する」

レオン様の低く力強い声が響くと、男爵は完全に腰を抜かし、床に這いつくばった。

「ま、待ってくれ!話し合おう!金ならある!カカオも、全部お前の商会に安く売るから、見逃してくれ!」
「安く、ではなく、適正な価格で市場に戻しなさい」

私は、彼の見苦しい命乞いを一蹴した。

「それから、今回のあなたの自分勝手な騒動で被害を受けた他のお店への補償も、全額あなたの個人資産から支払ってもらうわ」
「そ、そんなことをしたら、うちが破産してしまう!全財産がなくなるんだぞ!」
「破産?自業自得ですわ。身の程を知らない強欲の報いよ」

私は、氷点下の笑みで見下ろした。
彼が他人の苦しみを利用して暴利を貪ろうとして得た金は、一銭たりとも手元には残させない。

「カシアン、後の手続きは全て任せるわ」
「はい。ただちに彼の商会および関連する全ての資産を、法的に差し押さえます。口座の凍結も、すでに手配済みです」

カシアンが事務的な口調で答えると、プラリネ男爵はもはや言葉を失い、泡を吹いて床に崩れ落ちた。
彼の築き上げた砂上の楼閣は、私の指先一つで完全に崩壊したのだ。

「フェン、ノクス。お仕事は終わりよ。こんなむさ苦しい部屋、さっさと出ましょう」
「わんっ!リリアさま、かっこよかったです!あんな悪いやつ、ボコボコです!」

フェンが誇らしげに尻尾を振って、私の後をついてくる。

「にゃあ。あの男、最後は干しぶどうみたいに縮み上がっていたわね。見ていて愉快だったわ」

ノクスも喉をゴロゴロと鳴らしながら、私の足元にすり寄ってきた。
建物を出ると、王都の空気がいつも以上に清々しく感じられた。
これでカカオの価格は元に戻る。
王都の市民たちも、そして私も、適正な価格で美味しいスイーツを楽しむことができる。

「次は、あそこの大通りにあるカフェで、新作の味見をしましょうか」

私は、少し先にあるアークライト商会の直営店を指差した。
店に近づくと、すでに騒動の解決を知った店員たちが、店の外に出て私を待ち構えていた。
彼らの顔は、安堵と喜びに満ち溢れている。

「リリア様!カカオの供給が再開されました!市場の倉庫から、最高品質の豆が次々と運び込まれています!」

店長の男が、涙ぐみながら私に報告してきた。

「ご苦労様。これでお客様に、最高のチョコレートパフェを提供できるわね」

店員たちの明るい歓声を聞きながら、私は満足げに頷いた。
経済を回し、国を豊かにするのは、一部の強欲な特権階級ではない。
真面目に汗を流して働く人々と、その成果を喜びと共に消費する人々だ。
私は、その完璧な循環を守るためだけに、この頭脳と数字を操り続けるのだ。

「リリア様、次の目的地はどうなさいますか」

迎えの馬車の扉を開けながら、セバスチャンが静かに尋ねてきた。

「そうね。北方の鉱山から、新しい石の情報が入ったわ」
「珍しい色の宝石が、見つかったそうよ。現地の鑑定士によれば、これまでにない高い透明度と硬度を持っているとのことです」

セバスチャンが、一枚の美しいスケッチを私に差し出した。
そこには、深く神秘的な色合いを持つ宝石の原石が描かれている。

「宝石、でございますか。それは、またビジネスの予感ですね」
「ええ。ジュエリーのブランドも、立ち上げたいと思っていたの」

私の野望は、甘いお菓子のようには決して尽きることがない。
新しい利益の香りを求めて、私の思考は常に加速し続けているのだ。
馬車の中で、私は手帳を開き、新しい数字を書き込んでいった。

今回没収した男爵の莫大な資産を使って、王都の郊外にカカオの加工工場を自社で建てる。
原料の調達から加工、販売まで、全てアークライト商会で一貫して行う。
そうすれば、二度とあのようなネズミに流通を邪魔されることはない。
自社生産、自社流通。これが、アークライトの鉄則だ。

「わんっ!次は、きれいな石ですね!また大儲けの予感です!」

フェンが嬉しそうに吠え、私の膝の上に前足を乗せてくる。

「にゃあ。私は、光るものなら何でも好きよ。私の首輪にも、一つくらい大きな宝石をつけてくれないかしら」

ノクスが甘えた声で鳴き、私の腕にすり寄ってくる。
私は手帳に原石のカットモデルを描き込みながら、セバスチャンに向かって
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