ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)

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第78話 紫の瞳と一万の軍勢

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「早速、北方のアイゼン候へ手紙を出しなさい。採掘ラインを最大まで引き上げ、第一級の原石を全て王都へ送るように、とね」

私は手帳に原石のカットモデルを描き込みながら、セバスチャンに向かって指示を飛ばした。
馬車の心地よい揺れの中、私の脳内ではすでに新しいビジネスの青写真が完璧に組み上がっている。

「かしこまりました。すでに専用の貨物列車のダイヤを調整し、いつでも輸送可能な状態に手配済みでございます」

セバスチャンの完璧な返答に、私は満足げに頷いた。
数日後、王都の別邸にある私の執務室に、ずしりと重い頑丈な木箱が運び込まれた。
表面にはアイゼン領の紋章が刻印され、厳重な魔法の封印が施されている。

「リリア様、アイゼン候より第一便の原石が到着いたしました」

カシアンが書類から顔を上げ、期待に満ちた視線を木箱に向ける。
私は椅子から立ち上がり、迷うことなく木箱の封印を解いた。
蓋を開けると、中には土や泥にまみれた巨大な石の塊が無造作に入っている。
しかし、その表面のわずかな隙間から漏れ出す光は、この世のものとは思えないほどに美しく、深い輝きを放っていた。
私は魔法灯を手に取り、原石に直接光を当てて内部の透明度を確認する。

「……素晴らしいわ。不純物が一切ない、完璧な結晶。なんて深く、高貴な色なのかしら」

光の当たる角度によって、濃い紫から淡いピンク、そして冷たい青へと表情を変える不思議な石。
それは、まさに私のアメジストの瞳の色そのものだった。

「リリア様、これをどのように加工されるおつもりですか。これほど巨大で純度の高い石は、王都の市場でも見たことがありません」

カシアンが眼鏡を押し上げながら、驚嘆の声を漏らした。

「まずは、王都で一番の腕を持つ研磨師をここへ呼びなさい。それから、石をはめ込む台座のデザインは私が直々に描くわ。妥協は一ミリも許さない」
「承知いたしました。すぐに手配いたします」

一時間後、セバスチャンに連れられて一人の小柄な老人が執務室に現れた。
王都の貴族御用達の研磨師、ハンス。
長年、数え切れないほどの宝石を扱ってきたはずの彼だが、机の上の原石を見た瞬間、雷に打たれたようにその場に立ち尽くした。

「こ、これは……。伝説に聞く、地脈の涙ではありませんか。これほど巨大な結晶が、完全な形で実在したとは……」

ハンスは震える手を伸ばし、祈るように原石に触れた。
彼の目からは、職人としての歓喜の涙が溢れ出そうになっている。

「名前や伝説はどうでもいいわ。この石を、私の瞳と全く同じ色に磨き上げなさい。光の屈折率、カットの角度、全てこちらの指示書通りに行うのよ」

私が作成した複雑な図面を突きつけると、ハンスはそれを食い入るように見つめ、やがて床に額を擦り付ける勢いで平伏した。

「承知いたしました。このハンス、六十年の研磨師人生の全てを懸けて、必ずやあなた様のご期待に応えてみせます!」
「期待しているわ。完成した暁には、一生遊んで暮らせるだけの報酬を約束するわ」

一週間後。
私の手の中には、完璧な多面体カットを施された極上のアメジストがあった。
手のひらに乗せると、まるで石そのものが自ら発光しているかのように、吸い込まれるような深みのある紫色を放っている。
私はこれを特注のプラチナの台座にセットさせ、重厚なネックレスに仕立て上げた。
ブランド名は『アークライト・パープル』。
この石が、王都の新たな価値基準となる。

「リリア様、クレメンス公爵夫人より、今夜の夜会への招待状が届いております」

セバスチャンが、美しい銀の盆に乗せた封筒を差し出す。

「新作のジュエリーを披露するには、これ以上ない最高の舞台ですわね。準備をしなさい」

私は完成したばかりのネックレスを首にかけた。
鏡の中に映る六歳の少女は、胸元で冷たい炎のように輝く紫の宝石と相まって、もはや王族以上の圧倒的な威厳を放っている。
フェンとノクスも、私の放つ覇気に当てられ、誇らしげに胸を張っていた。

夜会の会場は、王都の権力者たちが集まり、熱気と高価な香水の匂いで満ちていた。
私がホールの扉をくぐり、大階段の上に姿を現した瞬間、ざわめきに包まれていた会場が水を打ったように静まり返る。
全ての貴族たちの視線が、私の首元で妖しく輝く紫の宝石に釘付けになった。

「……まあ、なんて美しい石なの。あのような深みのある紫色、今まで見たことがありませんわ」
「光を浴びて、まるで生きているように色が変化している……。どこの工房の品かしら」

貴婦人たちの間に、さざ波のような感嘆と嫉妬の入り混じった声が広がる。
私は優雅な足取りで階段を降り、会場の中央へと進み出た。
群衆をかき分けるようにして、赤いドレスに身を包んだクレメンス公爵夫人が私の元へ歩み寄ってくる。

「ようこそ、リリア嬢。あなたのそのネックレス、あなたの瞳の色と全く同じね。息を呑むほどの美しさだわ」
「お招きいただき光栄です、夫人。これは我がアークライトの領地で新たに見つかった宝物でございますの」

私は扇を口元に当て、にっこりと微笑んだ。

「『アークライト・パープル』。そう名付けましたわ」
「まあ、素敵。わたくしも、全く同じものが欲しいわ。いくら積んでも構わないから、今すぐ手配してちょうだい」

公爵夫人の言葉に、私は首を横に振った。

「同じものは無理ですわ。この石は一つ一つ、色合いも輝きも異なりますもの。ですが、夫人には特別に、私の次にお似合いになる第一級の石を優先してご用意いたしますわ」
「ええ、ええ!ぜひお願いするわ!」

王都の社交界の頂点に君臨する公爵夫人が、私の前にひれ伏した瞬間だった。
商談は、挨拶を交わすよりも早く完璧に成立した。
公爵夫人のやり取りを見ていた他の貴婦人たちも、理性を失ったように我先にと私を取り囲む。

「リリア様!わたくしにも、そのアークライト・パープルの予約をさせてくださいな!」
「どんなドレスにも合いそうな、気品のある色ですわ。夫に頼んで、すぐに代金を用意させますから!」

右から左へと札束が飛び交うように、注文が雪崩れ込んでくる。
カシアンが私の背後で、恐ろしいスピードで予約の帳簿を埋めていく。
一晩で数百件に達した注文の総額は、中規模の都市の国家予算を軽く凌駕していた。
またしても、私の金庫が溢れ返る未来が確定したのだ。

夜会が終盤に差し掛かる頃、私は熱気に当てられた体を冷やすため、一人でテラスへと出た。
手すりから見下ろす王都の夜景は美しく、私の胸の内で計算される利益の数字と見事に調和している。
フェンとノクスが、私の足元で満足そうに丸くなっていた。

「わんっ!リリアさま、きらきらがいっぱいで、おなかがすきました!」
「にゃあ。私は、あの夫人の着けていた宝石よりも、リリアの石の方がずっと好きよ。匂いがないのが残念だけど」

「ふふ、ありがとう。二人とも、今日もお疲れ様。帰ったら、極上のお肉を用意してあげるわ」

私が二匹の頭を撫でていた時だった。

「リリア、背後が騒がしいぞ」

テラスの死角となる影から、ゼロ兄様の極めて低い声が響いた。
私がゆっくりと振り返ると、バルコニーの暗がりから数人の男たちが姿を現し、こちらを憎悪に満ちた目で睨みつけていた。
彼らの着ている安っぽい服には見覚えがある。
先日、私が市場から完全に駆逐し、破産へと追い込んだ『砂糖菓子連盟』の関係者たちだ。
彼らは復讐の炎を瞳に宿し、その手には鈍く光る短剣が握られている。

「あら。せっかくの綺麗な夜なのに、随分と無粋なお客様ね」

私は一歩も退くことなく、氷点下の視線で彼らを見据えた。

「あなたたち。私にこれ以上近づけば、明日のパンも買えなくなりますわよ。ただでさえ口座を凍結されて、日々の食事にも困っているのでしょう?」
「だ、だまれ!お前のせいで、俺たちの人生はめちゃくちゃだ!店も、家族も、全部奪われちまったんだよ!」

男の一人が、血走った目で叫びながら短剣を振り上げ、私に向かって一直線に飛びかかってきた。
だが、私が指一本動かす必要は全くない。

「わんっ!これ以上、リリアさまを怒らせないほうがいいですよ!」

私の足元から、銀色の閃光が弾けた。
フェンが空気を切り裂くような速度で跳躍し、男の胸ぐらに前足を叩き込む。
ドゴォッ!という鈍い音と共に、男は数メートル後方へ吹き飛び、石の壁に激突して白目を剥いた。
フェンが放つ、聖獣特有の圧倒的な威圧感と低い唸り声が、夜の静寂を支配する。

「ひぃっ!ば、化け物だ!」

残りの男たちが恐怖に顔を引きつらせて後ずさりした瞬間、上空から黒い影が舞い降りた。
ノクスが男たちの顔面すれすれを飛び交い、鋭い爪で彼らの視界を完全に奪う。

「レオン様、お掃除をお願いしますわ。絨毯が汚れるのは嫌ですから、手早くね」
「はっ!不届き者どもめ、大人しく縛につけ!」

テラスの入り口に控えていたレオン様が、抜刀すらせずに男たちの間に飛び込む。
鎧の重さを全く感じさせない体術で、男たちの手首を次々と極め、床に組み伏せていく。
ゼロ兄様が出る幕すらなく、彼らは一瞬で完全に制圧された。
もはや立ち上がる気力さえ奪われ、床に這いつくばって呻き声を上げている。

経済的な死を与え、さらに物理的な敗北まで突きつける。
それが、私の時間を奪い、私に逆らう愚か者の末路だ。

「さて、セバスチャン。こんなむさ苦しい空気はもうたくさんよ。帰りましょうか」
「はい、リリア様。お夜食に、温かいカカオを用意させております」
「いいわね。今日は、少し多めに砂糖を入れてちょうだい」

私は捕縛された男たちを一瞥することもなく、優雅に身を翻して馬車へと向かった。
馬車に乗り込み、ふかふかのシートに身を沈めると、窓の外の景色が滑るように流れていく。
王都の灯りが、宝石のようにキラキラと輝いていた。

「次は、西方の果物を使った新しいお酒を造りましょうか。大人の女性たちが夢中になるような、極端に甘くて香りの強い果実酒をね」

私の頭の中では、すでに次の巨大なプロジェクトが動き出していた。
止まることは、私にとって衰退を意味する。
常に新しく、常に最高で、常に市場を独占し、黒字であり続けること。
それが、リリア・アークライトという生き方なのだ。

「わんっ!おさけ!ぼくは、あまくて濃いミルクがいいです!」
「にゃあ。私は、最高級のマタタビがブレンドされたやつがいいわ。想像しただけで喉が鳴るわね」

二匹の楽しそうな声を聞きながら、私は深い眠りへと誘われていった。
屋敷に到着し、自室のベッドに潜り込むと、シーツの滑らかな感触が一日の疲れを癒してくれる。

翌朝。
私は、カシアンの尋常ではない激しいノックの音で目を覚ました。

「リリア様!大変です!大至急、ご報告申し上げます!」

普段は冷静沈着なカシアンの声が、あからさまに裏返っている。
私はベッドから飛び起き、手早くガウンを羽織って扉を開けた。

「騒々しいわね。朝の静寂を破るに足る、完璧な数字を持ってきたのでしょうね?」
「数字どころではありません!隣国の皇帝が、アークライト商会との『直接取引』を求めて、この王都へ向かっているとの情報が入りました!」
「直接取引?ずいぶんと急な話ね。使者を立てずに、本人が来るというの?」

私が眉をひそめると、カシアンは眼鏡の位置を直し、さらに信じがたい事実を口にした。

「フランツ皇帝が、直々に王都へ来られます。しかも、護衛の数は一万を超えると!」
「一万?それは挨拶や商談ではなく、もはや軍事行動ではないかしら」

私は、思考のギアを最高速へと切り替え、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
面白い。あの病弱だった皇子が、一万の軍勢を率いて私の前に現れるというのか。
帝国を内乱から救ってあげた報酬を、たっぷりと請求する時が来たようね。

「セバスチャン、今すぐ王宮に連絡を入れなさい。アーノルド殿下にも、戦装束を整えてお待ちいただくようにお伝えして」
「かしこまりました。最高の外交の舞台を、即座に用意いたします」

私は、鏡の中の自分を見つめ、傲慢なまでに自信に満ちた声で言い放った。

「帝国まるごと、アークライトの帳簿の傘下に入れてあげましょう」

私の進撃は、海を越え、国境を越え、さらに加速していく。
美味しいものを食べるための戦いは、どんな軍勢を前にしても終わらない。
数字の力で、世界をひれ伏させてあげる。
私は、力強くドアを蹴り開けて、廊下へと踏み出した。

「わんっ!おおきな、おしごとですね!ぼくも気合を入れます!」
「にゃあ。今度は、帝国の珍味を期待しているわ。一万の兵が運んでくる貢ぎ物、楽しみね」

相棒たちを引き連れて、私は新たな交渉の場である王宮へと向かった。
王都の石畳は、朝の光に照らされて黄金色に輝いている。
私の未来も、これと全く同じように輝いているはずだ。

「馬車を急がせなさい。皇帝を待たせるのも悪いけれど、私の朝食の時間が削られるのはもっと嫌だからね」

迎えの馬車に乗り込み、私はアーノルド殿下が待つ白薔薇の間へと向かって
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