4 / 42
第一章
第四話 ソフィーお姉さんとお風呂
しおりを挟む
ソフィーお姉さんが、しばらくの間僕を預かることになった。
「ソフィーお姉さん、本当に良いの?」
「良いの、良いの。ラル君の面倒は、このソフィーお姉さんに任せなさい」
笑みを浮かべ、ソフィーお姉さんは僕と繋いでいない方の手で、自身の胸を軽く叩く。
「ほら、見えて来たわ。赤い屋根の建物があるでしょう。あそこが今借りている私の家よ」
手を前に出して、人差し指で赤い屋根の建物をソフィーお姉さんは指差す。
あの家が僕がお世話になる家か。ソフィーお姉さんには、なるべく迷惑をかけないようにしないといけないなぁ。
赤い屋根の家の前に辿り着き、ソフィーお姉さんが扉を開けると、僕を家の中に入れる。
「ただいま……って言っても、私1人しかいないのだけどね」
ソフィーお姉さんが1人暮らしであることを告げ、奥に歩いて行く。
「お、お邪魔します」
玄関から奥の部屋に向かう前に、入室する際の挨拶を口に出す。
その瞬間、ソフィーお姉さんは踵を返して見つめて来た。
頬が膨らんんでおり、若干眉間に皺が寄っている。
「この家は今からラル君の家でもあるんだよ。他人行儀な挨拶はダメ! ほら、なんて言うのが正解なのかな?」
人差し指を出した手を僕の顔に近づけ、ソフィーお姉さんが問題を出してくる。
その答えは分かっていた。でも、本当に良いの? 家族でもないただの居候の僕が、言っていい言葉なのかな?
でも、この言葉を言わない限り、ソフィーお姉さんは道を開けてくれそうもない。
ここは、少しだけ恥ずかしいけれど、彼女の求める言葉を言った方が良いのかもしれない。
「た、ただいま」
「うん! お帰りなさい。ご飯の前にお風呂に入ろうか。こっちよ」
ソフィーお姉さんに浴室に案内してもらい、脱衣所に入る。
「脱いだ服はその籠に入れてね。後で魔法で洗っておくから。私は着替えを取って来るから、服を脱いだら待っていて」
服を脱ぎ終わって待つように言うと、ソフィーお姉さんはこの場から離れて行く。
言われたように服を脱ぎ、スッポンポンになると、ソフィーお姉さんが来るのを待つ。
でも、直ぐに彼女が戻って来る感じがしなかった。
「ソフィーお姉さんに迷惑をかけたくないし、ここは僕1人でお風呂に入っておこうかな。少し不安だけど大丈夫だよね。1人で綺麗に洗えるもん」
先にお風呂場に入ることを決め、浴室の扉を開ける。
事前に準備をしてあったのか、浴室にはお湯が張ってあった。
「先に体を洗わないと、お湯が汚れちゃうよね」
近くにあった桶でお湯を掬い、体にかける。
お湯は熱くも冷たくもなく、良いお湯加減だった。
「えーと石鹸は……これか」
石鹸を掴んで泡立て、汚れた体を洗っていく。ある程度洗ったところで桶に入ったお湯で洗い流した。
「これでよし。それじゃあお風呂に入ろう」
「待ちなさい。まだお風呂に入ってはダメだからね」
扉が開かれると同時に、ソフィーお姉さんの声が聞こえて振り返る。すると裸のソフィーお姉さんが目に映った。
「もう、待っていてって言ったのに、どうして勝手に入るのよ」
「だって、ソフィーお姉さん遅かったもん。それに体くらい1人で洗えるから」
「嘘おっしゃい。全然綺麗に洗えていないじゃないのよ。まだ背中に汚れが付いているわよ。ほら、洗ってあげるから早く椅子に座って」
もう一度洗い直すことになり、椅子に座る。
背中に汚れが残っていたなんて。そう言えば手が届かないところがあった。僕もまだまだだな。ちゃんと1人で体を洗えるようにならないと。
そんなことを考えていると、背中にタオルのようなものが当てられた。そして優しく上下に動かされる。
「ラル君痛くはない?」
「うん、大丈夫だよ。ありがとうソフィーお姉さん」
お姉さんに背中を洗われてしばらくすると、今度は腕を前に出してお腹を洗い始める。
「ま、前はいいよ。ちゃんと綺麗に洗えているから」
いきなり前の方を洗い始めたソフィーお姉さんに驚き、そっちの方はしなくていいと言う。
「何を言っているのよ。ラル君のここ、汚れが付いているわよ。綺麗に洗えていないのだから、大人しく洗われていなさい」
弄られるように洗われ、擽ったい気持ちになる。
「く、くすぐったいよ」
「我慢して。ちゃんと優しくしてあげるから。こことか、男の子のデリケートな部分なんだからちゃんと綺麗にしておかないと」
そう言うと、ソフィーお姉さんの手は僕の下半身へと移動してあそこを洗い始める。
擽ったいのを我慢して洗われていると、気のせいかもしれないけど、アレが僅かに大きく少しだけ固くなったような気がした。
「これで良いかな。それじゃあお湯を流すわね」
お湯を流され、体に付いた泡が流れると、ようやくお風呂の中に入ることができた。
ゆっくりと肩まで浸かり、ソフィーお姉さんが洗い終わるのを待つ。
しばらくして体を洗い終わったソフィーお姉さんが、お風呂の中に入ると中のお湯が溢れて零れ落ちる。
「うーん良いお湯! 今日の疲れが吹き飛ぶわね」
腕を上げて体を伸ばすソフィーお姉さん。本当に疲れていたんだなぁ。
「あ、そうだ。ラル君、これを見て?」
ソフィーお姉さんが両手を重ねて見せて来たので顔を近付ける。その瞬間、手の間からお湯が噴き出して顔に当たった。
「す、すごーい! どうやったの! 手の間からお湯が飛び出した!」
お湯を顔にかけられたのにも関わらず、僕は怒ったり悲しんだりしなかった。それよりもどうやったらお湯を飛ばすことができるのかに興味を持つ。
「えーとね。まず片方の指を締めた状態で受け皿のようにして少し丸めるでしょう。それからーー」
ソフィーお姉さんにやり方を教えてもらいながら、自分でも作ってみる。
「できた! 食らえ!」
水の中からそのまま手を出し、両手を思いっきり閉じて穴をつぶす。すると中に入っている水が飛び出して、ソフィーお姉さんの顔に当たった。
でも不思議なことに、手で救った以上のお湯が手から飛び出し、直ぐには止まることはなかった。
いったい何が起きているの?
「ラル君……あなた」
ソフィーお姉さんの濡れた前髪が垂れ下がり、お化けのようになる。
「よくもやってくれたわね! お返しよ。こちょこちょこちょ」
突然ソフィーお姉さんが抱き締めて来ると、僕の体は擽られる。
「あははははは! や、止めてよ! 擽ったい!」
「ダメよ。謝るまで許さないのだから! こちょこちょこちょ」
「あははははは! ご、ごめんなさい! 許して! あははははは!」
その後、ソフィーお姉さんが満足するまで、抱き締めながらの擽りの刑をされるのだった。
思いっきり笑い、のぼせそうになったところで僕たちはお風呂から上がった。
「今からご飯の用意をするわね」
「うん!」
夕食の準備をするためにソフィーお姉さんがキッチンに向かったその時、家の扉がノックされる。
こんな時間にいったい誰だろう?
「ソフィーお姉さん、本当に良いの?」
「良いの、良いの。ラル君の面倒は、このソフィーお姉さんに任せなさい」
笑みを浮かべ、ソフィーお姉さんは僕と繋いでいない方の手で、自身の胸を軽く叩く。
「ほら、見えて来たわ。赤い屋根の建物があるでしょう。あそこが今借りている私の家よ」
手を前に出して、人差し指で赤い屋根の建物をソフィーお姉さんは指差す。
あの家が僕がお世話になる家か。ソフィーお姉さんには、なるべく迷惑をかけないようにしないといけないなぁ。
赤い屋根の家の前に辿り着き、ソフィーお姉さんが扉を開けると、僕を家の中に入れる。
「ただいま……って言っても、私1人しかいないのだけどね」
ソフィーお姉さんが1人暮らしであることを告げ、奥に歩いて行く。
「お、お邪魔します」
玄関から奥の部屋に向かう前に、入室する際の挨拶を口に出す。
その瞬間、ソフィーお姉さんは踵を返して見つめて来た。
頬が膨らんんでおり、若干眉間に皺が寄っている。
「この家は今からラル君の家でもあるんだよ。他人行儀な挨拶はダメ! ほら、なんて言うのが正解なのかな?」
人差し指を出した手を僕の顔に近づけ、ソフィーお姉さんが問題を出してくる。
その答えは分かっていた。でも、本当に良いの? 家族でもないただの居候の僕が、言っていい言葉なのかな?
でも、この言葉を言わない限り、ソフィーお姉さんは道を開けてくれそうもない。
ここは、少しだけ恥ずかしいけれど、彼女の求める言葉を言った方が良いのかもしれない。
「た、ただいま」
「うん! お帰りなさい。ご飯の前にお風呂に入ろうか。こっちよ」
ソフィーお姉さんに浴室に案内してもらい、脱衣所に入る。
「脱いだ服はその籠に入れてね。後で魔法で洗っておくから。私は着替えを取って来るから、服を脱いだら待っていて」
服を脱ぎ終わって待つように言うと、ソフィーお姉さんはこの場から離れて行く。
言われたように服を脱ぎ、スッポンポンになると、ソフィーお姉さんが来るのを待つ。
でも、直ぐに彼女が戻って来る感じがしなかった。
「ソフィーお姉さんに迷惑をかけたくないし、ここは僕1人でお風呂に入っておこうかな。少し不安だけど大丈夫だよね。1人で綺麗に洗えるもん」
先にお風呂場に入ることを決め、浴室の扉を開ける。
事前に準備をしてあったのか、浴室にはお湯が張ってあった。
「先に体を洗わないと、お湯が汚れちゃうよね」
近くにあった桶でお湯を掬い、体にかける。
お湯は熱くも冷たくもなく、良いお湯加減だった。
「えーと石鹸は……これか」
石鹸を掴んで泡立て、汚れた体を洗っていく。ある程度洗ったところで桶に入ったお湯で洗い流した。
「これでよし。それじゃあお風呂に入ろう」
「待ちなさい。まだお風呂に入ってはダメだからね」
扉が開かれると同時に、ソフィーお姉さんの声が聞こえて振り返る。すると裸のソフィーお姉さんが目に映った。
「もう、待っていてって言ったのに、どうして勝手に入るのよ」
「だって、ソフィーお姉さん遅かったもん。それに体くらい1人で洗えるから」
「嘘おっしゃい。全然綺麗に洗えていないじゃないのよ。まだ背中に汚れが付いているわよ。ほら、洗ってあげるから早く椅子に座って」
もう一度洗い直すことになり、椅子に座る。
背中に汚れが残っていたなんて。そう言えば手が届かないところがあった。僕もまだまだだな。ちゃんと1人で体を洗えるようにならないと。
そんなことを考えていると、背中にタオルのようなものが当てられた。そして優しく上下に動かされる。
「ラル君痛くはない?」
「うん、大丈夫だよ。ありがとうソフィーお姉さん」
お姉さんに背中を洗われてしばらくすると、今度は腕を前に出してお腹を洗い始める。
「ま、前はいいよ。ちゃんと綺麗に洗えているから」
いきなり前の方を洗い始めたソフィーお姉さんに驚き、そっちの方はしなくていいと言う。
「何を言っているのよ。ラル君のここ、汚れが付いているわよ。綺麗に洗えていないのだから、大人しく洗われていなさい」
弄られるように洗われ、擽ったい気持ちになる。
「く、くすぐったいよ」
「我慢して。ちゃんと優しくしてあげるから。こことか、男の子のデリケートな部分なんだからちゃんと綺麗にしておかないと」
そう言うと、ソフィーお姉さんの手は僕の下半身へと移動してあそこを洗い始める。
擽ったいのを我慢して洗われていると、気のせいかもしれないけど、アレが僅かに大きく少しだけ固くなったような気がした。
「これで良いかな。それじゃあお湯を流すわね」
お湯を流され、体に付いた泡が流れると、ようやくお風呂の中に入ることができた。
ゆっくりと肩まで浸かり、ソフィーお姉さんが洗い終わるのを待つ。
しばらくして体を洗い終わったソフィーお姉さんが、お風呂の中に入ると中のお湯が溢れて零れ落ちる。
「うーん良いお湯! 今日の疲れが吹き飛ぶわね」
腕を上げて体を伸ばすソフィーお姉さん。本当に疲れていたんだなぁ。
「あ、そうだ。ラル君、これを見て?」
ソフィーお姉さんが両手を重ねて見せて来たので顔を近付ける。その瞬間、手の間からお湯が噴き出して顔に当たった。
「す、すごーい! どうやったの! 手の間からお湯が飛び出した!」
お湯を顔にかけられたのにも関わらず、僕は怒ったり悲しんだりしなかった。それよりもどうやったらお湯を飛ばすことができるのかに興味を持つ。
「えーとね。まず片方の指を締めた状態で受け皿のようにして少し丸めるでしょう。それからーー」
ソフィーお姉さんにやり方を教えてもらいながら、自分でも作ってみる。
「できた! 食らえ!」
水の中からそのまま手を出し、両手を思いっきり閉じて穴をつぶす。すると中に入っている水が飛び出して、ソフィーお姉さんの顔に当たった。
でも不思議なことに、手で救った以上のお湯が手から飛び出し、直ぐには止まることはなかった。
いったい何が起きているの?
「ラル君……あなた」
ソフィーお姉さんの濡れた前髪が垂れ下がり、お化けのようになる。
「よくもやってくれたわね! お返しよ。こちょこちょこちょ」
突然ソフィーお姉さんが抱き締めて来ると、僕の体は擽られる。
「あははははは! や、止めてよ! 擽ったい!」
「ダメよ。謝るまで許さないのだから! こちょこちょこちょ」
「あははははは! ご、ごめんなさい! 許して! あははははは!」
その後、ソフィーお姉さんが満足するまで、抱き締めながらの擽りの刑をされるのだった。
思いっきり笑い、のぼせそうになったところで僕たちはお風呂から上がった。
「今からご飯の用意をするわね」
「うん!」
夕食の準備をするためにソフィーお姉さんがキッチンに向かったその時、家の扉がノックされる。
こんな時間にいったい誰だろう?
0
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる